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アメリカをはじめとする同性愛活動家たちが婚姻の平等を第一の目標に掲げるのに対し、イスラエルでは代理出産の権利が重視される。子供を持つ権利が同性結婚よりも重要な争点となるのが、イスラエルのゲイ解放運動の特徴である。

同性愛者たちが公に結婚を認めてもらうことに関心が低いのは、婚姻の平等によって得られる政策的利益が少ないからだ。イスラエルでは、結婚と離婚に関する全ての事柄が宗教裁判所、つまりラビの管轄下にある。イスラエルに民事婚の制度はなく、従って、伝統的な宗教パラメーターの枠に入らないカップルのための規定を作成することができない。

その結果、宗教法で承認されない(異教徒間の結婚など)、あるいはラビの承認を得るための面倒な手続きを踏みたくないなどの理由で、法律婚をしない異性カップルも多い。「彼らはウエディングドレスから全て揃えてプライベートな儀式をやるが、それは正式な結婚ではない。内務省への登録もしない。」と、同性愛者の家族問題を扱う第一線の弁護士Victoria Gelfandは言う。「正式な結婚なのかどうかなど、誰も気にしない。結婚指輪をしていれば、異性カップルでも同性同士のカップルでも事実婚カップルとみなされる。」

イスラエルのCentral Bureau of Statisticsによると、結婚せずに同居しているユダヤ人カップルは10年前と比べて2.5倍に増えている。そうした同棲カップル達――同性愛、非同性愛にかかわらず――には、イスラエルの最高裁が、内縁の配偶者としての地位を認めており、正式に結婚しているカップルと同等の市民権や法律上の権利の多くを与えている。つまり、イスラエルのゲイカップルはアメリカのカップルよりずっと多くの権利を持っており、婚姻の平等の問題は彼らにとってさほど急を要するものではないのだ。それどころか、イスラエルで結婚すると、アメリカと違い、税が付加されたり父親産休が減らされたりといった実質的な不利益が生じる。また、2006年時点で、国外で行われた結婚に関してはすべてイスラエル政府が認めているので、本当に結婚したいゲイカップルは海外で結婚すればよいのだ。

同性愛者が結婚の権利に関心がないというのではない。ただ、それは現在のイスラエルの結婚概念にそぐわず、多くのイスラエル人は――同性愛者も非同性愛者も――結婚を避けて安易な道を選ぶことができる。婚姻の平等のために闘うことは、さらに大きな法制度の宗教的支配に立ち向かうことになるが、そうした闘いは同性愛者のアジェンダをはるかに超えているといえる。

では、平等と承認を求めるイスラエルのゲイたちの聖杯が結婚でないなら、何なのか。それは、子供を持つ権利である。「我々イスラエル人は伝統を大事にする。」とGelfand 氏は言う。「同性愛者であることを公表すると、親の反応は、子供をどうするのか、ということに終始する。彼らは孫のことで頭がいっぱいである。」

宗教的影響の色濃いイスラエル社会は、ゲイの結婚を制限もするが、同時に「極めて家族志向な」文化を作り出してきたと、テル・アビブでゲイのための代理出産コンサルティング会社を設立したDoron Mamet氏は言う。「イスラエルで家族を持たないのは存在しないのと同じことだ。規範的な社会の一部であるためには家族が必要なのだ。」最近のCentral Bureau of Statisticsの報告では、イスラエル人カップルの75%は子持ちだという。

イスラエルで子供を持つことには、国家主義的な側面もある。イスラエルは、地中海からヨルダン川の間の地域においてユダヤ人の多数支配を保とうと奮闘している。しかし、アラブ人とユダヤ人の人口構成は徐々に拮抗してくるという見方もある。この人口問題が、世界的に最もリベラルなIVF政策と、医療制度による気前の良いIVF助成の理由の一つでもある。(イスラエル国民1人あたりのIVF実施回数は世界的にもトップで、その割合はアメリカの13倍である。)「イスラエル人は、子供を持つことがユダヤ人国家建設への貢献だと思っている。アメリカ人のゲイの父親が、子供を持つこととアメリカ国家建設を同等に語ることはない。」と、ゲイの結婚を専門に扱うアメリカ人の法律専門家Frederick Hertz氏は言う。

「親になりユダヤ人の子供を作ることは、シオニストの価値観の一部であり、イスラエル層にとって非常に重要である。」とテル・アビブ大学の法学教授Eyal Gross氏は述べる。「あなたはいいゲイだ、私たちに素敵な子供を生んでくれた――これが、結婚よりも強力なノーマライゼーションへの切符となる。」
しかし「ゲイでも子供を持てるというという考えがイスラエルでは普通になってきたせいで、同性愛者も異性カップルと同様のプレッシャーを感じるようになっている。」とGross氏は苦言を呈する。「ゲイが子供を作るケースを人々が知れば知るほど、子供を作るべきだというゲイに対するプレッシャーは大きくなる。」

Forget Marriage Equality; Israeli Gays Want Surrogacy Rights
Zvika Krieger
[The Atlantic, Apr 4 2013]

Joan Rivers backs surrogacy for Israeli gay couple
By YONI COHEN
[The Jerusalem Post 03/11/2013]

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by technology0405 | 2013-05-08 12:03 | Countries | Comments(0)

STIGMA AND EVERYDAY RESISTANCE PRACTICES ――Childless Women in South India――
Catherine Kohler Riessman
Gender & Society February 2000 14: 111-135

インドにおいて、子供を生み育てることは女性の権力と福祉に直結し、生涯にわたり、その女性に確実かつ実質的な利益をもたらす。子供の存在は、愛情が薄れがちな見合い結婚での夫との絆を強め、拡大家族や地域社会における女性の地位を上昇させる。また子供がいれば、姑という地位――インド家庭ではかなりの権力と影響力を持つ――を最終的に手にすることができる。一言で言えば、母になることは、インドの階級社会――ジェンダー、カースト、階級によって細かく階層化されている――において決定的に重要な文化的要素なのである。そうしたイデオロギーは、心理的、感情的言説(女性が子供を望むのが「自然」であるetc)によって隠されている。
南インド(ケララ州)の既婚女性たちは、支配的な家族形態とジェンダーイデオロギーの中でその価値を判断される。こうした権力に対する女性の語りには、いくつかの抵抗の形態がみられた。
対立を故意に避けるタイプ(戦略的回避型)、周囲に態度を表明するタイプ(発言&実践型)、母親になること自体に価値を置かないタイプ(母性放棄型)の3つである。

抵抗の実践に関する研究は、局地的条件や行為の起こりやすさまで考慮に入れた文脈的アプローチが必要であるが、この場合の抵抗とは、単なる困難な状況への適応、対処、順応ではない。女性のエージェンシー(行為主体性)が目に見えていなくてはならない。その定義に照らし合わせながら、31人の女性のインタビューを検証した。女性たちは自分と自分の結婚を擁護し、家族内部のイデオロギーに反発しながら、考え、行動していた。オートナーの言うように、確かに女性の抵抗の過程には両面感情(ambivalence)が併存し、定義には曖昧さが伴う。ここでの抵抗とは、家族形態を変化させる意図の有無は関係ない(結局のところインタビュー対象者の大部分は子供を欲しがっていた)。むしろ女性の行為(や考え方)が、「家族」の再構成に影響を――それがどんなに小さくても――与えているかどうかがポイントである。子供のいない南インド女性は「権力の周縁部で交渉し、非対称な権力構造に抑圧されながらも、抵抗し、時にはその構造を弱めさえしながら」、スティグマと闘い、同時に家族に変化をもたらしていた。

戦略的回避型は、周囲の悪口を「深刻にとらないよう」に努め、「夫の親族にできるだけ会わないようにする」などの手段で自分を守る。45歳のヒンズー教徒の女性は、他人から冷笑を受けるたびに「とても落ち込んでいた」が、夫が無精子症だと診断されて以来、不妊が自分のせいではないという意識によって迫害を超越することができた。32歳の科学者の女性は、かつては子供を持たないことについて「延々と説明していた」が、話したくないことは話さない、他人には関係ないと無視できるようになった。

社会経済的に上位にいる不妊女性は、財があり相続人を持たない自分が親族から搾取を受けやすい立場にあることを自覚しており、義理の母のうわべの親切な態度にも懐疑的である。31歳の会計士の女性は「夫と離婚しても、仕事があるので生きていける」と語る。

こうした回避型は、内なる抵抗心によって抑圧の領域から脱却しようとする試みである。内面の声は外に出されることはないが(夫が無精子症である女性も、近所の人間にその事実を言わない)、現在支配的な家族の定義に亀裂を入れていく土壌となるであろう。

発言&実践型は、差別的な行為に対して、言い返すなど何らかの行動をとる。子供のことを言われると「子供だけが人生ではない」などと積極的に発言し、抑圧に抵抗する。35歳のヒンズー教徒の主婦は、陰口を叩く義母に嫌気がさし、夫と家を出た。「Gulf wife(湾岸への出稼ぎ労働者の妻。GCC諸国へのインド人出稼ぎ労働者は非常に多い。)」であるため子供のできない24歳のムスリム女性も、子供のことで何か言われると、夫に言い返している。彼女らの行為は、子供のいないスティグマ自体を消すわけではないが、家族や夫に何らかの変容をもたらす。
ただし、こうした日常的抵抗は、組織的活動には発展していない。インドで子供のいない家庭を築くことは、まだまだプライベートな問題として捉えられている。しかし、子供がいないことで女性だけが不利な立場になる社会では「女性は被害者」である。子供がいなければ女性の老後が立ち行かない問題についても、政策として手が打たれるべきであろう。

母性放棄型は、かなり「西洋化」された層である。インドでは子供をもつことが「規範」であり、その圧力はすさまじい。子供を持たない選択は「周囲に理解されず」「浮いて」しまう。その選択をした本人さえ「自分が正しいのかどうか分からなくなる」。周囲に子供のことを聞かれると「まだ治療中」だと答えてやり過ごしている者もいた。ある女性は、インドには子供が多すぎるので「人口問題に貢献している」と、「欠点」を「貢献」に変換していた。こうした女性たちは、前の2つの抵抗型とは異なり、子供を持たない人生を肯定し、家族の意味を拡大し再構成している。

この3つの抵抗は、非組織的で、かつ日常的な形態の抵抗行為である。必ずしもインドのジェンダーシステムからのイデオロギカルな開放につながるわけでもなければ、母性の強制からの開放さえ生み出すことはない。医療的な解決を求めるあまり、女性が不妊産業を促進させる役割を担い、その不妊治療が生涯にわたって女性を医療支配に委ねるきっかけになるという問題もある。

社会の変化はインドの女性にとって概して(特に家庭内で)可能性の拡大をもたらしたと言えるが、出産奨励主義――母性強制(compulsory motherhood)のイデオロギー――による抑圧は相変わらず続いている。母親になれない(ならない)女性はスティグマ化される。しかし、社会変化の文脈の中で、既婚女性は自分の子供を持たずに結婚を維持する方法を見つけ、そうした家族が新たな家族形態として位置づけられるよう望んでいる。女性の反応は多様であり(女性の教育的/職業的地位が、スティグマ経験、戦略、決断力を非常に左右していた)その相違は重要であるが、そうした貧富の差にかかわらず、子供のいない女性たちは周縁化や過小評価に対し受動的ではなかった。ただし美化は禁物である。その道程は、特に若い女性や、貧困と村落の文脈の中で生きている女性にとって困難を極める。しかし、たとえそうした子供のいない女性たちが、社会運動を行うような女性たちと団結する機会を失しているとしても、スティグマに対し抵抗する努力をしていることは調査で明らかであった。

南インドの女性たちが直面している様々な形の権力――親の権威、服従構造、ジェンダーイデオロギー、女性のセクシャリティの厳重な管理――のせいで、女性の抵抗はどうしても可視化されにくくなる。インドの不妊患者を調査した論文(Jindal and Gupta 1989)では、「自分に何か問題がある」と自己非難するのが一般的な女性不妊患者の意識であるいう結果が出ている。しかし本調査により、女性たちがスティグマを返上するための抵抗を日常的に行なっていることがわかった。我々は「目に見えない」日常的抵抗の存在を正しく認識すると同時に、西洋フェミニストの主体選択論などに陥らない抵抗論を打ち立てる必要がある。

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by technology0405 | 2013-03-15 17:12 | Countries | Comments(0)

Single women's experiences of sexual relationships and abortion in Hanoi, Vietnam
Belanger D, Khuat T.H.   
reproductive health matters 7(14) 71-82, 1999

本論文は、1996年にハノイで実施された、中絶経験のある女性20人に対するインタビューを通し、ベトナムにおけるシングル女性の婚前交渉、望まない妊娠、中絶の状況を調査したものである。対象者の年齢は18-30歳。

1990年代中頃、ベトナムの新聞記事は、処女を失った若いシングル女性のことを、ボーイフレンドの圧力に負けてセックスした犠牲者として扱うことが多かった。人生相談欄では、一線を超えたことを「告白」し助言を求める若い女性に対し、そうしたセックスは偶発的に起きた後悔すべき出来事であるかのように語られた。女性はその出来事を忘れ、二度と起こらないように気をつけるべきだ、という回答が一般的であった。こうしたシングル女性のイメージは、我々の調査結果と一致しなかったばかりか、望まない妊娠や中絶をせず性的に活発なヤングアダルトでありたいという彼女らの要求の正当性をも無視してきた。

合法で手頃な中絶サービスがシングル女性のエンパワーメントに役立っている一方で、妊娠を避けながら性的に活発でありたいと望む女性には、その手段が与えられるべきである。シングル女性の望まない妊娠を避けるため、セクシャリティと避妊に関する教育の充実が必要であることが、調査結果から分かる。女性たちが生殖分野に関して限られた知識しか持たないことは、本調査および他の様々な調査で明らかである。
インタビューした女性たちをみても、中絶後にカウンセリングを受けた者はほとんどいなかった。20人中8人が2回以上の中絶を経験しており、中絶後に避妊を行っている者も少数である。中絶の循環を止める努力はクリニックに見られなかった。若い未婚女性のための包括的な教育、情報、コミュニケーション指導やカリキュラムが求められる。

さらに、若者や未婚者のニーズに応えるための家族計画指導も行う必要がある。
ベトナムの家族計画指導は既婚女性のみを対象としており、政府は二人っ子政策を実施している。その指導はIUD(避妊リング:子宮頸部の中に留置して用いられる避妊器具で経産婦向き)に著しく偏っており、オブザーバーの避難を浴びてきた。文献が示すように、既婚女性は、避妊に関する情報を持たず、避妊リング以外の避妊法にアクセスできていない。つまり、避妊リングを受け入れない女性や副作用を起こす女性は、中絶以外の選択肢がないということである。

家族計画の指導の対象になっている既婚女性すら、避妊リングか中絶にしかアクセスできないこうした現状で、シングル女性の避妊に関する知識や技術はさらに乏しく、改善が必要である。インタビューでは、避妊法としてピルあるいはコンドームを使用していたのは20人のうち6人(中絶後からの使用も含む)で、4人が膣外射精だった。中絶経験のあるシングル女性259人に実施した量的調査においても、何らかの避妊対策(膣外射精など現代的でない方法も含む)をとっていた女性はわずか4分の1であった。一方、259人のうち中絶を複数回経験している者で、その後も避妊を実行していない女性が半数以上にのぼった。シングル女性が避妊を口にすることをタブーとする社会的風土もある。

若いシングル女性に対し、良質のカウンセリングを計画的に実施し、コンドームなどの避妊方法を推奨するより、中絶サービスを提供する方が金になる。この文脈をふまえ、中絶の前後に避妊の情報やカウンセリングをクリニックが提供するよう義務として規定することが重要であろう。避妊具の使用における男性の役割が極めて重要であることを考えると、こうしたプログラムやサービスは若い男性にも届けられるべきである。リプロダクティブ・ヘルスの問題においては、男女が共に同等の責任を負うよう進めていかねばならない。

人口政策を目的とした現行の家族計画政策は、未婚女性もターゲットに含めていく必要がある。現状では、避妊はどちらかというと、最初の出産を遅らせるためのものというより、既婚女性がもうこれ以上子供が生まれないようにするための方法として捉えられている。そうした誤解を解き、正しい情報を提供することは急務である。しかし政府の方針自体が若者やシングルの大人を対象に含んでいなければ、クリニック側が情報提供サービスを行うインセンティブを持つことは期待できない。

無防備なセックスによって性感染症やエイズのリスクが増すことについても、若い男女に啓蒙することが必要である。ベトナムでは未婚の男女は自分たちの性的関係を隠さなければならないので、問題が起こっても、診断や治療を受けることにためらいを感じることもあるだろう。残念ながらベトナムでは、コンドームは性感染症予防の手段というイメージが強いので、若いシングルの人々の避妊方法として適しているにも関わらず、避妊の手段として主流ではない。

この調査と時期を同じくして、1994年の「国際人口開発会議(ICPD)行動計画」(カイロ・コンセンサス)導入のため、ベトナムではシングルの若者のリプロダクティブ・ヘルスに関する議論が活発化し、この問題を扱うセミナーや集会も多く開かれるようになった。その一例として、1997年12月、Population Council(保健医療分野の調査研究を専門とする国際NGO)の主催で、若者とリプロダクティブ・ヘルスに関するセミナーが開催された。研究者やNGO、地元の若者団体、国際機関、保健省、国家人口家族計画委員会の間でオープンな議論が交わされたのは、これが初めてであった。しかし、こうした政府の関与は未だに包括的な政策にはなっておらず、結婚歴に関係なく全ての女性がリプロダクティブ・ヘルスサービスに平等にアクセスできるようになるまでの道のりは遠い。その上、我々の調査結果は、こうした課題が政府政策の領域を超えていることを示している。男女が安全な性行動を採用するためには、ベトナムの社会的風土が改善されることがさらに必要となる。

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by technology0405 | 2013-02-22 16:00 | Countries | Comments(0)

チェンナイのVyasarpadi に住むPremaは、代理出産で男の子を生み、依頼親から20万ルピーを受け取って大喜びだった。しかし、家族の生活のために使うはずだったこの金は、またたく間に夫の飲み代に使われてしまった。息子に教育を受けさせるという夢を打ち砕かれたPremaは、再び単純労働の仕事に戻るしかなかった。

家族のため9ヶ月間他人の子供を妊娠したにもかかわらず報酬を取り上げられたPremaのような女性を助けるため、2013年1月18日、NGO団体Global - Surrogate Mothers Advancing Rights Trust (G-SMART)がチェンナイで立ち上げられた。G-SMARTの理事Mr A. J. Hariharanは、インドで代理母を依頼するカップルが年間50000組にのぼることを明かし、「代理母の身体的・感情的・精神的な健康に取り組み、カウンセリングや金の使い方に関するアドバイスをすることで代理母の将来を守りたい。」と話した。

地域医療の専門家Dr Jaya Shreedharは、インドに商業的代理出産が定着した今、代理母の権利を守るために市民社会がもっと動くべきだと言う。「生殖補助医療はメディカルツーリズムの重要な一部であり、治療費の安さを武器に拡大している。西欧諸国で代理出産を依頼すれば800万ルピーくらいだが、インドでは10万-50万ルピーですむ。現状としては非常に搾取的だ。貧しい代理母たちは、不妊治療ビジネスに利用され、顧みられない。Indian Community Welfare OrganizationのようなNGOがもっと、代理母の権利について助言、啓蒙していかなくてはならない。」と彼女は強調した。

チェンナイはメディカルツーリズムのハブ都市であり、不妊治療や代理出産サービスの分野でも重要な場所になりつつある。Chennai Fertility Centre, Akash Fertility Centre, Madras Medical Mission, Apollo Hospitals, Prasanth Fertility Centre, Iswarya Women’s Hospital and Fertility Centre, Bloom Fertility Centre, Nagamani Hospital, GG Hospital and Chettinad Health City and Women Centreなどが、代理出産サービスを提供している。

G-SMART

Booster shot for surrogate moms
[Deccan Chronicle, 19th Jan 2013]

'Surrogacy is a boon'
[The New Indian Express, Jan 21, 2013]

Chennai-based trust seeks to bring about transparency in surrogacy
R. Sujatha
[The Hindu, January 20, 2013]

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by technology0405 | 2013-01-22 13:29 | Countries | Comments(0)

Newsポストセブン(2012年11月10日記事)より抜粋
中国で工場労働者は精子異常、ホワイトカラーは過労死多発
  中国では外資系企業の工場での主要な働き手になっている民工(出稼ぎ農民)の7割が精子の異常を抱えているとの調査が明らかになった。さらに、中国ではホワイトカラーの労働者も職場でのストレスを強く受けており、毎年60万人が過労死で亡くなるなど、世界一の過労死大国になっているという。
 広東省を中心に発行されている「南方都市報」は同省深セン市の市立病院の医師の調査結果として、昨年1年間で9万人の労働者の精液を調べたところ、そのうちの7割の約6万3000人の男性の精子に異常が見つかったと報じた。
 これは労働環境が劣悪で賃金が低く栄養状態が悪いという原因のほかに、深セン市はとりわけ男性人口が多く、女性と性関係を持つことが難しいことが挙げられると医師は指摘している。

深圳劳务工无性阳痿突出 来源:南方都市报
[深圳本地宝 2012年10月28日]
by technology0405 | 2012-11-19 11:08 | Countries | Comments(0)

 「A persistent misperception: assisted reproductive technology can reverse the “aged biological clock”」 
Nichole Wyndham, Fertility and Sterility, Volume 97, Issue 5, 1044-1047, May 2012

 出産を遅らせるという選択は、本人が正しい知識を持った上でなすべきである。しかし現代の女性たちは、自分の生殖能力や生殖補助医療の効果について驚くべき誤解をしている。医師を始めとする医療従事者は、妊孕性の保存について患者と話し合うと共に、若い女性には自分の選択が生む結果について十分理解しているのか確認することが必要である。社会的、経済的、個人的圧力のせいで女性は出産を遅らせるわけだが、そうした女性たちは、利己的で、子供を作ることに無関心なのだという烙印を押されてしまう。この烙印を払拭し、加齢性不妊を内科的疾患として捉えるべきである。

Centers for Disease Control and Preventionのデータによると、第一子の平均出産年齢は1970年の21.4歳から2008年25.1歳に急上昇している。また35歳以降で第一子を出産する女性は、1970年では100人に1人しかいなかったが、2006年には12人に1人になった。出産年齢は確実に上がっている。

「あらゆる年代の女性がIVFなどの生殖技術に向かうようになった」とSociety for Assisted Reproductive Technologies(SART)はいう。しかし興味深いことに、2003年から2009年までのIVFサイクル数の増加率は、35歳未満で9.08%なのに対し、41歳以上では実に41.08%の増加を見せている。 ARTの利用は、高齢女性の間で特に増加しているのである。

ARTの普及は女性たちに、自分の妊孕性をコントロールできるという印象を植え付けたが、こうした間違った前提が将来取り返しのつかない不妊につながる可能性もある。実際、ARTに向かう高齢女性の数が急激に増加したといっても、42歳以上の1サイクルあたりの妊娠率は2009年時点で9.0%と、ほとんど変化していない(35歳未満は47.6%)。生児出生率はさらに低く、ART治療を行った42歳以上のうち出産に至るのはわずか4.2%である(35歳未満41.4%)。高齢出産自体に流産や先天異常、合併症などリスクが高いこともよく知られている。

では何故そのようなリスクがあるにも関わらず、女性たちは出産を遅らせる選択をするのだろう。2010年に12文献に対して実施されたメタ分析によると、7文献が高学歴化とキャリア志向が要因だと特定しており、他の要因としては、経済的要因、パートナーとの関係などが挙げられた。中でも最も問題のある要因は、女性自身が自分の妊孕性や高齢出産のリスク、ARTの有効性を誤認していることである。イギリスの最近の調査では、30歳から40歳の間に妊孕性が落ちることを認識している女性は75%であった。生殖能力が落ちることは知っていても、ART治療を受ければ、閉経前ならいつでも妊娠できると誤解している女性も多い。高齢出産のケースは、単なるIVFではなく卵子提供によるものがしばしばあるという事実も見落とされがちである。

こうした高齢出産への誤解にどう対処すべきか。答えは、将来の不妊リスクに対する選択肢を伝える、受胎前教育(preconception education)しかないだろう。卵巣機能の老化や高齢出産の危険性について情報提供すると同時に、出産を遅らせた場合に生殖補助医療に何ができるのか、その有効性を啓蒙することが重要である。

卵子提供という選択肢は、伝えるべき重要な内容の1つである。卵子提供の成功率は、40代後半までならレシピエントの年齢に影響を受けない(化学妊娠率48%、出産率40%)。48歳以降は徐々に成功率が下がり始め、50歳を超えると急落する。出産を遅らせたいが、自分の遺伝子にこだわる女性に対しては、早めのインフォームド・ディシジョンが必要である。若いうちに自分の卵子を使って体外受精し、胚を凍結保存すれば、自分の妊孕性を保存することができる。ただし、子供の父親を早い段階で決めねばならない、将来パートナーが変わった時にその胚を使えるか、などの問題がある。

技術の発達によって、凍結卵子でも、新鮮卵と変わらない結果が得られるようになってきている。2010年の研究によると、卵子提供を受けた患者600人を無作為に2個のグループに分け、ガラス化卵子と新鮮卵子で妊娠率を比較したところ、結果はそれほど変わらなかった(44.4%と43.3%)。安全性の面から見ると、異数性胚の出現率は28%と26%であった。卵子凍結は今や妥当な選択肢の1つになったといえる。

ただし、イギリスを始めとするヨーロッパ諸国と同様アメリカでも、卵子凍結はまだ実験的手法と考えられている。女性が選択する場合には、実験段階の技術とみなされていることを理解しているという同意書、およびカウンセリングが必要である。対照的に、イスラエルでは、医学的な理由がなくても卵子凍結が認められている。Israel National Bioethics Council(INBC)は、加齢性不妊を、単なる社会問題ではなく内科的疾患と捉える。INBCの勧告には次のように述べられている。「健康な女性が、様々な理由で、自分の妊孕性を保存するために卵子を凍結保存したいと希望した場合、これは一見治療にはあたらないようにみえる。しかしながら、近い将来ほぼ確実に起こる医学的問題を解決するための適切な処置であるならば、医師が当該女性にそうした治療を行うことを認めるべきである。」

将来子供を持ちたいが、妊娠を遅らせたいと考える女性にARTができる最善策は、卵子の凍結保存である。この技術は今や広く使用され、優れた成果をあげているにも関わらず、ASRMによって「実験段階」の技術に分類されている。このサービスをもっと多くの女性が利用できるよう、ASRMは「実験的」というラベルを取り去るべきである。

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by technology0405 | 2012-07-24 16:21 | Materials | Comments(0)

精子提供トラブル

精子提供において、病院が「白人男性の精子」を使うつもりで「混血の白人男性の精子」を使用したため、イギリスで白人夫婦の間に黒人の子供が生まれるという出来事が起こった。たとえドナーの見た目が白人であっても混血であれば、子供の見た目は白人、黒人どちらにもなりうる。

ミスを犯したのは、BelfastのRoyal Victoria病院。Williams夫婦はこの病院で精子提供を受け娘を出産し、3年後、同じドナーからの精子提供によって息子を出産した。娘は白人だが息子の見た目は黒人。白人男性の精子を希望していた夫婦は強いショックを受けた。

夫のキースは卵巣嚢胞により精子がない。「私は子供をこの上なく愛しているが、このミスは我々家族に大きな打撃を与えた。人の視線が気になり、家族そろって出かけることもできない。息子は成長するに従い混乱し、学校では人種差別的なあざけりで苦しんでいる。私たちが住んでいるのは、圧倒的に白人の多い地域なので、皆が息子に注目し、あれこれ推測する。」夫婦は精神的苦痛を受けたとして病院に対し訴訟を起こしている。

妻のキャサリンはこう語る。「浮気したの?とか、あなたの息子なの?とか言われると傷つく。子供が大人になって理解できるようになれば本当のことを話そうと考えていたけど、もっと傷つきやすい年ごろに話さなくてはならないでしょうね。どうして肌の色が違うのか、息子にいつも尋ねられるの。病院の言葉だけの謝罪は、私たちには無意味だわ。」

カソリック教徒の親族からの反対を恐れたのと、キースの強い希望で、精子提供を受けた事実は周囲に秘密にされていた。「正直に言うと、子供たちにはずっと知らないままでいてもらいたいと思っていた。精子提供で生まれた子供が、本当の父親を知らないことに苦しむという記事を読んだから。」

キャサリンも「周囲には不妊治療のことを知られたくなかったから、病院のスタッフに念を押したのよ。スタッフは、夫の肌の色や髪と目の色に合わせてドナーを選んだから大丈夫だと言ったわ。」口座記録から不妊治療のことが知られるのを恐れ、キースは現金で治療費を払った。

娘が生まれて2年後、病院側から、余った受精卵の保管期限がもうすぐ切れそうだという連絡を受けた。夫婦は2人目の子供をつくることを決め、同じドナーの受精卵から息子を出産。だが生まれたばかりの息子には地中海人種特有の母斑があり、肌は明らかに暗い色をしていた。

息子が3歳になったとき、病院から初めて提供精子の選択ミスの連絡を受けた。ドナーが混血であること、娘の子供は黒人になる可能性があること、病院側は複数の患者にこのドナーの精子を使っており、他の患者からの警告で発覚したことが説明された。病院側とは7年経った現在も法廷で闘争中。

病院が何人の患者にこのドナーの精子を使ったのかは明らかにされていない。今回は病院側のミスだが、インターネットでドナーの写真付の情報から精子や卵子を買うような場合にも、起こる可能性の高い出来事であると思われる。

Why am I dark, daddy? The white couple who had mixed race children after IVF blunder
[Mail Online 13th June 2009]


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by technology0405 | 2010-12-10 11:38 | Countries | Comments(0)

Inside India’s Rent-A-Womb BusinessBy Scott Carney
Akanksha Clinic のNayna Patel医師のもとにいる代理母や、代理出産関係者の話を聞く。
「代理出産は新しい養子制度。インド政府は養子縁組を面倒にしており、代理出産で自分の子供を持つほうが合法かつ簡単。」Anoop Gupta医師
「州レベルでは、誰も代理出産のことを気にしていない。規制は実質上ない。」グジャラート州の医療サービス課・副ディレクターSunil Avasia氏

Indian Surrogacy transcriptテレビ番組SUNDAY NIGHTから
インドでの代理出産で双子を授かったオーストラリア人夫婦とインタビュアーの短いやりとり
「“子宮をレンタルした”とは言ってほしくない。レンタルという言葉を使うとすれば、この決断を含めた代理母の女性丸ごとを私たち夫婦がレンタルしたということ。」依頼者の女性

A Search for a Surrogate Leads to India  [The Wall Street Journal OCTOBER 9, 2009.]
Surrogacy in India [Chatelaine 2009 3/30]
Surrogacy Indiaの仲介でインドでの代理出産を行い、男の子を授かったアメリカ人夫婦Rhonda & Gerry Wileの体験談など。

India's Baby Factory SBS Datelineの番組から
代理出産が成功した夫婦、追加料金を払わされた上に不成功に終わった夫婦、その代理出産に携わったNayna Patel医師などのやり取り。
「代理出産が合法的な取引であるかのように考えられること自体が恐ろしい。子供の母親は誰になるのか。結局は、金持ちが貧しい人間を搾取している。Patel医師自身はどれくらい儲けているのか。妊娠を売るということは、子供を売るということ。子供を金で売買しているのと同じだ。」メルボルン在住の倫理学者Nick Tonti Filippini氏
「女性が望んでやることがどうして搾取だといえるの?アメリカで代理出産するヨーロッパの人たちもいるのに、ヨーロッパの人間がアメリカ人女性を搾取しているという話は聞いたことがない。それがインドのこととなると、なぜ搾取だというのか。」Nayna Patel医師


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by technology0405 | 2010-08-10 14:41 | Countries | Comments(0)

インド女性の地位

Freakonomicsシリーズによる調査から、インドの実態

・女の子供を持つ家庭の40%はさらに子供を望むが、男の子供を持つ家庭は女の子供を望まない
・「子供は何人か」と問われた時に、息子の数しか答えない男性の話
・障害のある女の子が生まれた場合、殺せば2.5ドル払われるというタミルナードゥ州の助産婦

・男性よりも女性が35,000,000人少ない。助産婦や親に殺されていると考えられている。
 胎児の時点で超音波診断により女とわかれば中絶。
 超音波診断と中絶は、電気や水道のない小さな村ですら利用可能。

・51%のインド人男性が妻を殴ることを正当と考え、54%の女性が同意。殴る理由として、料理を焦がす、夫に無断で外出するなど。

・望まない妊娠、性感染症、エイズなどに苦しむ女性が多い。
 ICMRによると、インド人男性の60%が国際基準のコンドームより小さい性器を持っており、避妊の失敗の一因となっている。

・インドの女性を擁護する法律は無視されている。政府は女の赤ちゃんを育てた場合の金銭的報奨制度や、女性に対するわずかな支援を始めた。NGOプログラムや小さいサイズのコンドームなどのプロジェクトもわずかながら効果を上げている。

・ケーブルテレビの普及により、女性が外の世界を知る手助けとなった。 調査によると、ケーブルテレビを見る家庭は出生率が低く、家庭内暴力が少なく、娘を学校にやる傾向にある。



Superfreakonomics on Status of Indian Women

SuperFreakonomics


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by technology0405 | 2010-07-27 15:32 | Countries | Comments(0)

グーグル・ベビー

『Google Baby』
1.イスラエル人Zippi Brand Frank によるドキュメンタリー・フィルム
2.インドの代理出産がテーマ
3.イスラエルやインドを舞台に、代理出産の現状を映す
 
4.イスラエル男性が、インド女性に代理出産をさせるビジネスを始め、成功していく
5.Akanksha Clinic のナイナ・パテル医師も登場
6.パテル医師は現在300人以上の代理母をかかえ、成功している

7.インターネットにより、卵子や精子の提供者を容易に探すことができる時代
8.ネットでは提供者の容姿やID、その他プライベートなことが公表されている
9.「一方の国で禁止されていることが他の国ではできる。もはや国は関係ない時代」Zippi Brand Frank 氏

'Google Baby' Follows Birth Outsourced To India
[NPR:June 15, 2010 ]

Google Baby


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by technology0405 | 2010-07-27 13:51 | Countries | Comments(0)
各国のARTに関する資料や記事を集めています (※ このブログに書かれている情報の信ぴょう性は各自でご判断ください)