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2014年3月14日、ウリ・アリエル(Uri Ariel)住宅相がゲイカップルの国内代理出産を認める法案の却下要請を提出したという報道がなされ、イスラエルのゲイ社会に怒りの声が広がった。アリエル住宅相は、法案が「イスラエルの家族のあり方」に「道徳的・倫理的」問題を引き起こすと懸念する。この法案はYael German保健相が起草したもので、内閣立法委員会を賛成7、反対5でかろうじて通過している。委員会ではイエシュ・アティド党、リクード党、新党Hatnuaに所属する大臣7人が賛成に、ユダヤの家、イスラエル我が家に所属する大臣5人が反対に投票した。

法案は内閣の承認決議に進むはずだったが、現在はアリエル住宅相の要請によって却下される可能性が高いという。このアリエル大臣の反対に対し、ゲイ社会は不満を爆発させたが、テレビ司会者で作家、ディレクターのGal Uchovsky氏は極端だった。「Damn you(こんちくしょうめ)」「地獄に落ちろ」「お前を呪う」などとChannel 2 Newsを通じて大臣を罵倒した。

“Big Brother”(イスラエルの実話ものシリーズ)の共同司会者Assi Azar氏はユダヤの家の議長Naftali Bennett氏に抗議の手紙を書いた。「アリエル氏の醜い行為は、イスラエルで家庭を築き子供を持ちたいと願っているだけの人々を、深く傷つけた。あなたと、あなたの党仲間に言いたいのは、恥を知れ、ということだけだ。」「これは、あなたが真のリーダーになり、変革する絶好のチャンスだった。それなのに臆病風を吹かし、アリエル氏が卑劣な手段を用いるのを許した。」

German保健相は「Uri Ariel大臣の要請を聞いたときは、まるで背中からナイフで突き刺されたように感じた」と語った。またGerman保健相は、委員会に法案を提出する前にユダヤの家の党員たちと何時間も話し合ったことを強調。「彼らが反対に投票するのは明らかだったが、調整後に却下要請が出されることはないと信じていた。」

同性婚や同性愛者の権利の問題は、これまでもユダヤの家とイエシュ・アティド党の争点であった。2党は多くの点で合意しないまま、2013年に連立内閣を発足させた。
現在イスラエルの民事婚を法制化しようと動いているイエシュ・アティド党のAdi Kol議員は、同性カップルに税控除を与える法案の通過に貢献した人物である。ユダヤの家は最初この法案に反対していたが、同性婚を認めないことを条件に妥協した。Bennett氏だけが法案賛成に投票し、それ以外のユダヤの家の党員は棄権している。これに関してユダヤの家は保守層から非難されており、「同性カップルを認めない」という立場をアピールするために今回の却下要請を出した可能性もある。

Gay TV Host Curses Minister Ariel for Appealing Surrogacy Law
[Arutz Sheva, 3/14/2014]

Gal Uchovsky Slams Minister Uri Ariel
Nick Duffy
[A WIDER BRIDGE, March 14, 2014]

Israel: Minister quashes proposed gay surrogacy law
Nick Duffy
[Pink News, 14th March 2014]

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by technology0405 | 2014-03-20 14:29 | Countries | Comments(0)

Children's adjustment in non-traditional families in Israel: the effect of parental sexual orientation and the number of parents on children's development
T. Shechner
Child: Care, Health and Development. Volume 39, Issue 2, 178–184, March 2013
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-2214.2011.01337.x/full
シングルレズビアンの母子家庭15家族、レズビアンカップルの家庭21家族、シングルへテロの母子家庭16家族、ヘテロカップルの家庭24家族の子供の発達を調べたイスラエルの調査。孤独感に関しては、ヘテロ家庭の子供よりレズビアン家庭の子供の方が、ひとり親家庭の子供よりふたり親家庭の子供の方が、孤独感を感じにくかった。自己有能感に関しては優位な差は見られなかった。母親の性的指向は子供の心理的な適応に大きな影響を与えていない。子供の情緒的発達、行動発達に影響を与えていたのは、母親の性的指向ではなく、ひとり親家庭かふたり親家庭かという要素であった。ひとり親家庭で育つ子供の方がquality of parentingが低いという結果になった。

The Child's Worst Interests: Socio-legal Taboos on Same-Sex Parenting and Their Impact on Children's Well-Being
Z. Triger
Israel Studies Review, Volume 28, Number 2, Winter 2013 , pp. 264-281(18)
http://www.ingentaconnect.com/content/berghahn/isr/2013/00000028/00000002/art00016

“Kids Are Joy” Psychological Welfare Among Israeli Gay Fathers
Geva Shenkman
Journal of Family Issues, 2013
http://jfi.sagepub.com/content/early/2013/05/22/0192513X13489300.abstract

The gap between fatherhood and couplehood desires among Israeli gay men and estimations of their likelihood.
G. Shenkman
Journal of Family Psychology, Vol 26(5), Oct 2012, 828-832. doi: 10.1037/a0029471
http://psycnet.apa.org/journals/fam/26/5/828/

‘Emotional rights’, moral reasoning, and Jewish–Arab alliances in the regulation of in-vitro-fertilization in Israel: Theorizing the unexpected consequences of assisted reproductive technologies
Sigal Gooldin
Social Science & Medicine, Volume 83, April 2013, Pages 90–98
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0277953613000142

The politics of ‘The Natural Family’ in Israel: State policy and kinship ideologies
Daphna Birenbaum-Carmeli
Social Science & Medicine
Volume 69, Issue 7, October 2009, Pages 1018–1024
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0277953609005139

The last outpost of the nuclear family: a cultural critique of Israeli surrogacy policy
E Teman
Reproductive Technologies among Jewish Israelis, 2013
http://books.google.co.jp/books?hl=ja&lr=&id=cvIfjTSlo5kC&oi=fnd&pg=PA107&dq=israel+gay+parenting+egg+donation&ots=iClpIUEi4T&sig=kjT46H628TaYEle-KPNpYMSWWrQ#v=onepage&q&f=false

Lesbian and Gay Parenting
Dr. Abbie E. Goldberg
Encyclopedia of Adolescence 2012, pp 1576-1586
http://link.springer.com/referenceworkentry/10.1007/978-1-4419-1695-2_394

Having It All? Unmarried Women Choosing Hetero-Gay Families
Dorit Segal-Engelchin
Affilia November 2012 vol. 27, no. 4, 391-405.
http://aff.sagepub.com/content/27/4/391.short

Mental Health of Lesbian, Gay, and Bisexual Youth and Young Adults: Differential Effects of Age, Gender, Religiosity, and Sexual Orientation
G Shilo, R Savaya
Journal of Research on Adolescence, Volume 22, Issue 2, pages 310–325, June 2012
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1532-7795.2011.00772.x/full
イスラエルのLGBの若者461人のメンタルヘルスについて調べた論文。

Gay Israeli families struggle for acceptance at kids' schools
http://www.haaretz.com/print-edition/features/gay-israeli-families-struggle-for-acceptance-at-kids-schools-1.263015
同性カップルの子供に対する学校の対応に関する記事。離婚した親にはPsychological Serviceから冊子が配布されるなどの支援があるが、同性カップルで子供を育てている家庭には心理的サポートがない。

In Vitro Fertilisation Policy in Israel and Women's Perspectives: The More the Better?
Daphna Birenbaum-Carmeli
Reproductive Health Matters, Volume 16, Issue 31, May 2008, Pages 182–191
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0968808008313524

IVF policies with emphasis on Israeli practices
Frida Simonstein
Health Policy, Volume 97, Issues 2–3, October 2010, Pages 202–208
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168851010001065

by technology0405 | 2014-03-07 16:50 | Countries | Comments(0)

2014年1月28日、イスラエル高等法院は、ゲイカップルに代理出産で生まれた子供の養子縁組を認め、子供と遺伝的つながりのある男性とそのパートナー両方を子供の父親として登録するよう、政府に対し命令を出した。
同時に、別のゲイカップルが求めていた養子縁組については、その請願を却下した。

この2組の同性愛カップルは両方とも、自分たちが子供の親であるという宣言書と出生証明書をアメリカで取得し、養子縁組の権利を主張していた。裁判所は、子供と遺伝的つながりのあるゲイカップルに養子縁組を認め、子供と遺伝的つながりのなかったカップルには認めなかった。

2013年5月、イスラエルではYehuda Weinstein法務長官が新政策を発表した。

従来の政策では、子供と遺伝的つながりのある男性がDNAテストによって父親だと認められる。その後に、子供と遺伝的つながりを持たないもう一人のパートナーが親権の手続きをするのだが、この男性が子供を正式な養子にするには、数年間にわたるプロセスが必要だった。

新政策により、DNAテストでゲイカップルのどちらかと子供に遺伝的つながりがあると証明されれば、ただちにそのカップルにparenthood order が発せられる。事実上、これまでよりずっと早い段階で男性二人が共に親権をもつことになる。

今回の裁判所命令は、Weinstein長官の新政策を実行に移したものである。
子供とカップルの権利を守るため、裁判所は申立人の名前について報道禁止命令を出し、すべてのヒアリングは非公開で行われた。

High Court orders Israel to recognize gay adoption of child born through surrogacy
By YONAH JEREMY BOB
[The Jerusalem Post 01/28/2014]

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by technology0405 | 2014-03-04 12:59 | Countries | Comments(0)

2014年3月2日、イスラエル内閣立法委員会(Ministerial Committee for Legislation)は、先日政府が提出した、同性カップルとシングルの人間がイスラエル国内で代理出産サービスを依頼することを認める改正法案に対し、承認を与えた。政府法案実現に向け、まずは第一の関門を通過したことになる。今後イスラエル国会の承認を得れば、異性同士のカップルしか認めていない現行法の大転換となる。

また法案は、既婚女性が代理母になることを認め、代理母の年齢上限を36歳から38歳にするなど、代理母になれる女性層の拡大を図る。その一方で代理母を希望する依頼親は、契約時に54歳未満でなくてはならないという条件が追加された。
代理母が代理出産できるのは最大3回で、一回の妊娠につきIVFは3回までに制限される。カップルが代理出産で得られる子供の数は2人まで、シングルは1人まで。

内閣立法委員会のメンバーのうち、Tzipi Livni司法大臣、Gideon Sa’ar内務大臣、Yair Lapid財務大臣を含む7人が法案に賛成、Uri Ariel住宅大臣、Yitzhak Aharonovitch公安大臣を含む5人が反対した。改正法案を作成した保健省は、代理出産法の拡大適用が競争市場を生み出し、貧しい女性の搾取につながることのないよう注意を払う必要性を強調した。

Committee advances surrogacy for same-sex couples
Adiv Sterman
[Times Of Israel, March 3, 2014]

Bill allowing surrogacy for Israeli singles, gay couples passes first hurdle
Ido Efrati, Ilan Lior and Jonathan Lis
[HAARETZ | Mar. 3, 2014]

Ministerial panel approves surrogacy for same-sex couples
By JUDY SIEGEL-ITZKOVICH
[The Jerusalem Post, 03/02/2014]

Surrogacy Approved for LGBT Couples
Gabriel Avner
[JeruslaemOnline.com, Mar 03, 2014]

Amendment allowing Israeli gays, singles to use surrogate mothers advances
[Jewish Telegraphic Agency, March 3, 2014]

Israeli ministerial committee approves same-sex surrogacy law
[BICOM, 03/03/2014]

אושר: פונדקאות לזוגות חד-מיניים
חדשות 2 , 02/03/2014

השרים אישרו: גם זוגות חד-מיניים יוכלו לעבור הליך פונדקאות בארץ
רוני זינגר
[calcalist.co.il 02.03.2014]

היסטוריה: השרים אישרו פונדקאות לזוגות חד-מיניים
מאת: דנה ויילר-פולק
יום ראשון, 2 במרץ 2014

השרים אישרו: פונדקאות להומואים - גם בישראל
[Ynet.co.il 02.03.2014]

"ממשלת ישראל הכירה בזכותנו להיות הורים"
[MAKO, 02/03/2014]

השרים אישרו את חוק הפונדקאות לזוגות חד-מיניים
[HAARETZ, 02.03.2014]

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by technology0405 | 2014-03-03 14:59 | Countries | Comments(0)

イスラエルが、ゲイカップルの代理出産を合法化すると発表した。2014年1月にイスラエルが出した政府提出法案は、同性カップルがイスラエル国内で代理母を利用する権利を認める、という内容になっている。また、海外代理出産の規制にも言及した初めての法案となる。

保健省は、同性カップルによる国内代理出産を認める一方、海外代理出産を利用する場合は、政府認可の仲介業者か特別委員会が承認したクリニックを使用しなければならないという規定を設けた。認可された仲介業者を利用せずに海外で代理出産をした場合、懲役1年が科される。
この規制には非難の声もあるが、ゲイの市議会議員Etai Pinkas氏は、仲介業者に費用面も含めた厳しい監視が入れば、依頼親にとってもいいことだと、法案を歓迎する。

現在、国内代理出産は婚姻カップルにしか開かれておらず、代理出産サービスの利用を希望する同性カップルは海外に行かなくてはならない。しかし、法律が改正されれば、シングルや未婚カップル、同性カップルすべての国民が国内の代理出産サービスにアクセスすることが合法になる。

イスラエルはまた、問題になっていたタイの代理出産の帰国トラブルに関しても、代理出産児にようやくパスポートを発行し始めた。タイの法律に従えば、タイ代理母に生まれた子供はタイ国籍であり、子供をタイから連れ出すのは誘拐とみなされる。
イスラエル外務省の長官Nissim Ben Sheetrit氏によると、代理母が子供引き渡しの同意書をイスラエル大使館に直接持って来ればパスポートを発行する、ということで合意が成立したという。

ゲイの政治家Nitzan Horowitz氏は、エルサレム・ポストの取材に対し、「ゲイカップルがタイに行ったのは、イスラエルが同性カップルの代理出産を認めなかったからだ。また、同性愛者は養子縁組のリストでも一番後回しにされている。」「イスラエルの誰かが、他のどの国よりも厳しいルールを決めたわけだが、他の文明国でゲイ代理出産を認めて問題が起きていないのだから、イスラエルでも大丈夫なはずだ。」と語った。

同性愛者の権利をめぐっては、イスラエル連立政権内部でも一致していない。極右政党ユダヤの家は、同性婚を認める法案に激しく反対している。同性婚を認める法案は、2012年にイスラエル議会で一度否決されている。

Israel to legalise surrogacy for gay couples
Nick Duffy
[Pink News, 27th January 2014]

Bill would allow same-sex couples to use surrogate in Israel
Ilan Lior
[HAARETZ | Feb. 4, 2014]

Israel Entitles Surrogacy Services to LGBT Community
By: Yaron Kelner
[Shalom Life, December 11th, 2013]

Government may allow gay couples to use Israeli surrogate mothers
Ido Efrati
[HAARETZ | Dec. 11, 2013]

Health minister calls for expanded surrogacy access
Lazar Berman
[Times Of Israel, December 11, 2013]

Great news for Israeli Same-Sex Couples
[Simple Donations]

Is surrogacy a right of gay male couples?
Tal Niv
[HAARETZ | 21.01.2014]
ゲイ代理出産反対

Liberal homophobia at the heart of gay surrogacy fears
Guy Shilo
[HAARETZ | Jan. 23, 2014]
ゲイ代理出産支持

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by technology0405 | 2014-02-27 16:24 | Countries | Comments(0)

タイ代理出産 Twiblings

最近のメディアにはtwiblings ――2人の代理母から生まれる双子――の登場が増えている。
オーストラリア・アデレードのゲイカップルMark(29)とMatt(29)はタイ代理出産でTateとEstelleを得た。Sunday Mailの報道によると「ゲイカップルが契約した二人の代理母が、帝王切開によって1時間違いで男の子と女の子を生んだ。」とある。

白人ドナー1人(国籍不明)から複数の卵子を採卵し、ゲイカップルそれぞれの精子を別個に体外受精させ、タイ人代理母2人に移植した。かかった費用は$80,000。
商業的代理出産はオーストラリアでは違法である。また、ゲイカップルが養子をとることも認められていない。

South Australian gay couple travel to Thailand for birth of their surrogate twins
BRAD CROUCH
[The Advertiser Sunday Mail • February 08, 2014]

Surrogacy industry a return to the dark days
Melinda Tankard Reist
[The Sunday Morning Herald, February 16, 2014]

Can a surrogate mother in Thailand help you build a family?
Thai Suurogateのウェブサイトより。「代理母を2人利用すれば、子供のできる確率が倍になる」と説明されている。

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by technology0405 | 2014-02-26 11:57 | Countries | Comments(0)

2013年4月23日、フランスが同性結婚を認めた。同性同士の結婚を認めた国としては、世界で14番目となる。法案をめぐっては、暴力的な街頭抗議や同性愛反対者による攻撃もしばしば起こっており、議論の多い中での成立となった。
フランソワ・オランド大統領の所属する社会党が大多数を占める下院で、賛成331票、反対225票で可決した。

この法律は、同性カップルが子供を養子にすることも認めている。
反対派は、この法律がゲイカップルによる代理出産も認めることにつながるとして激しい非難を繰り返していた。

フランスの同性婚合法化の議論は、意外にも、国民の生殖補助医療に対する不安感を露呈することとなった。議論がゲイカップルの子供を持つ権利に及んだ際、何千人もの人々が街頭を埋め、セーヌ川にかかる橋には「Everyone is born from a man and a woman」などと書かれた垂れ幕が張られ、代理出産容認を懸念する声が巻き起こった。フランス社会でいかにまだ保守的な風潮が根強いかを示す出来事であった。

オランド大統領が同性婚合法化を公約として掲げた際、議論は比較的少ないようにみえた。論争の引き金となったのは、法相が、外国で生まれた代理出産児に速やかにフランス国籍を与えるよう指示を出したことだった。

このニュースによって、不妊治療、代理出産、養子縁組に関する議論が再燃した。生殖補助医療は、少なくとも2年間の安定した関係にある異性同士のカップルにしか認められない。卵子提供は規制が厳しく、受けられる可能性は低い。代理出産は有償無償問わず、刑罰付きで禁じられている。
フランスは自由主義の国で、社会党政権であるが、一方でローマカトリックの影響も強く、伝統的な家族へのサポートに自負を持つ国でもある。

クリスチャン・トウビラ法務大臣はこの指示について議会に説明、半数の議員から拍手喝采を浴び、残り半数からはヤジを浴びた。「法相は我々の国で違法である代理出産を後押ししている」と反対派のリーダーJean-Francois Cope氏は言った。「子供は売ったり買ったりできるモノになったのだ」
トウビラ法相は、この指示は単に国籍法を考慮したものであり、フランスの代理出産を認めるといった新しいルールではないと弁明。フランスで代理出産を認める気は全くないことを強調した。

代理出産を認める予定はないものの、オランド政権は不妊治療に対する規制緩和を考えている。フランスでは卵子提供で年間200人が、精子提供で年間1000人が生まれており、その順番待ちのカップルの数は数千組にも及ぶ。
卵子ドナーになれるのは、すでに自分の子供のいる女性。卵子提供によって発生した旅費や保育費などの多くは還付対象に含まれない。精子提供にも同様の規制があり、ドナーにはすでに子供がいることが必要。2010年に精子を提供した男性の数は299人である。

生殖補助医療に対する厳しい規制によって、多くのフランス人――シングルの男女、同性カップル、異性カップル――が、時間切れを恐れ(フランスの不妊治療は42歳まで)外国に行く。行き先はベルギーかスペインが多い。社会的不名誉を恐れ、妊娠して帰国してもそれを秘密にするカップルがほとんどである。

代理出産は、不妊治療へのアクセス拡大を支持する人々の間でも、不寛容の立場をとる人が多い。2001年に62歳の姉と52歳の弟が卵子提供と代理出産によって子供を得たニュースは、国内で大きなスキャンダルとなった。2011年には、フランス人カップルがアメリカの代理出産で得た双子(すでに10歳になる)のフランス国籍を認めない判決が出ている。

生殖補助医療や代理出産と結びつけられ、思わぬ激しい反対を受けた今回の同性婚合法化だが、オランド首相は、生殖補助医療の議論は分けて考えたいという立場を表明している。生殖補助医療の規制緩和に関する議論は12月になる見通し。

French parliament legalises gay marriage, adoption
By Joseph BAMAT
[FRANCE 24, 23/04/2013]

France legalizes gay marriage despite angry protests
By Nancy Ing and Alastair Jamieson
[NBC News, 23 Apr 2013]

Gay marriage ok but in France surrogacy is unpopular
[News.com.au , January 31, 2013]

Surrogacy scandal that's shocked the world
by LESLEY HUSSELL, Daily Mail
フランス人の62歳の姉Jeanine Salomoneと52歳の弟Robert Salomoneが、子供がいないと母親の遺産を相続させないと言われ、姉Jeanineは提供卵子と弟Robertの精子により子供を出産し、弟Robertは自分の精子を使った代理出産で、それぞれ子供をもうけた。

France: Surrogacy Ban Affirmed
By THE ASSOCIATED PRESS
[New York Times, April 6, 2011]
アメリカで生まれた代理出産児の双子にフランス国籍を認めない判決

同性結婚の是非 〜クリスチャン トウビラ(Chritiane Taubira)
[Bonjour 50's 2013.4.3]

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by technology0405 | 2013-10-04 13:48 | Countries | Comments(0)

代理出産児に性的虐待

ロシア人代理母が2005年に生んだ男の子が、生後すぐから何年にもわたって外国人ゲイカップルに性的搾取を受けていた事件をうけ、ロシア連邦の児童人権問題オンブズマン、パーヴェル・アスタホフ氏が、海外養子の取締を訴えている。

子供はセックスツーリズムに引きずり込まれていた。児童ポルノを撮影するためにカップルが子供を連れて行った国――フランス、ドイツ、アメリカ、オーストラリア――で、少なくとも他に8人の小児愛者がこの子供を性的に虐待している。

子供はすでに別のアメリカ人家族に引き取られ、長期にわたる医療的・心理的治療を受ける予定である。アスタホフ氏によると、今は子供のリハビリテーションを最優先し、子供の本国帰還については後日考えるという。

2005年、アメリカ人Mark Newtonと、彼のパートナーでニュージーランド人のPeter Truongは、8000ドルでロシア人代理母に子供の出産を依頼。彼らは「親」として子供を引き取り、その後2011年10月に逮捕されるまで、性的虐待の様子を何度も写真やビデオで撮影していた。子供は洗脳を受けており、性的虐待について口外しないよう訓練されていた。2010年には幸せなゲイ家族としてメディアに取り上げられたこともある。

警察は、このカップルが最初から性的に搾取する目的で子供を引き取ったとみている。Newtonは有罪となり懲役40年と子供に対する40万ドルの賠償金が科せられた。Truongはニュージーランドで判決待ちである。

これまでにも、外国人の小児愛者が、手に入りやすいロシア人孤児に目をつけるケースはしばしば起きている。海外への養子縁組を禁止にすることでこうした虐待をなくせるとアスタホフ氏は強調する。「国際的な反小児愛活動が、ロシアを現状から救い、こうした嗜好の者たちを罰し、子供を守ることになる。」と彼は言う。

Two Gay Men Used Russian Surrogate Mother to Create Boy for Sex Abuse Ring
[The Other McCain July 1, 2013]

Russian boy bought from surrogate mother to be sexually abused and video-taped
[Voice of Russia 1 July, 2013]

Australian pair in L.A. convicted for making child porn with ‘adopted son’ from Russia
By Michael Walsh
[NEW YORK DAILY NEWS June 29, 2013]

Australian surrogate boy abused by dads
[FOX NEWS July 03, 2013]

 “Two Dads are Better Than One”: pro-gay adoption ABC profile of convicted pedophile
[Wintery Knight, 07/01/2013]
2010年にカップルが取材を受けた時の様子が記載されている。

Issues of Forced Adoption and International Commercial Surrogacy
Chief Judge John Pascoe AO CVO
2 October 2013, Melbourne

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by technology0405 | 2013-08-29 14:40 | Countries | Comments(0)

アメリカをはじめとする同性愛活動家たちが婚姻の平等を第一の目標に掲げるのに対し、イスラエルでは代理出産の権利が重視される。子供を持つ権利が同性結婚よりも重要な争点となるのが、イスラエルのゲイ解放運動の特徴である。

同性愛者たちが公に結婚を認めてもらうことに関心が低いのは、婚姻の平等によって得られる政策的利益が少ないからだ。イスラエルでは、結婚と離婚に関する全ての事柄が宗教裁判所、つまりラビの管轄下にある。イスラエルに民事婚の制度はなく、従って、伝統的な宗教パラメーターの枠に入らないカップルのための規定を作成することができない。

その結果、宗教法で承認されない(異教徒間の結婚など)、あるいはラビの承認を得るための面倒な手続きを踏みたくないなどの理由で、法律婚をしない異性カップルも多い。「彼らはウエディングドレスから全て揃えてプライベートな儀式をやるが、それは正式な結婚ではない。内務省への登録もしない。」と、同性愛者の家族問題を扱う第一線の弁護士Victoria Gelfandは言う。「正式な結婚なのかどうかなど、誰も気にしない。結婚指輪をしていれば、異性カップルでも同性同士のカップルでも事実婚カップルとみなされる。」

イスラエルのCentral Bureau of Statisticsによると、結婚せずに同居しているユダヤ人カップルは10年前と比べて2.5倍に増えている。そうした同棲カップル達――同性愛、非同性愛にかかわらず――には、イスラエルの最高裁が、内縁の配偶者としての地位を認めており、正式に結婚しているカップルと同等の市民権や法律上の権利の多くを与えている。つまり、イスラエルのゲイカップルはアメリカのカップルよりずっと多くの権利を持っており、婚姻の平等の問題は彼らにとってさほど急を要するものではないのだ。それどころか、イスラエルで結婚すると、アメリカと違い、税が付加されたり父親産休が減らされたりといった実質的な不利益が生じる。また、2006年時点で、国外で行われた結婚に関してはすべてイスラエル政府が認めているので、本当に結婚したいゲイカップルは海外で結婚すればよいのだ。

同性愛者が結婚の権利に関心がないというのではない。ただ、それは現在のイスラエルの結婚概念にそぐわず、多くのイスラエル人は――同性愛者も非同性愛者も――結婚を避けて安易な道を選ぶことができる。婚姻の平等のために闘うことは、さらに大きな法制度の宗教的支配に立ち向かうことになるが、そうした闘いは同性愛者のアジェンダをはるかに超えているといえる。

では、平等と承認を求めるイスラエルのゲイたちの聖杯が結婚でないなら、何なのか。それは、子供を持つ権利である。「我々イスラエル人は伝統を大事にする。」とGelfand 氏は言う。「同性愛者であることを公表すると、親の反応は、子供をどうするのか、ということに終始する。彼らは孫のことで頭がいっぱいである。」

宗教的影響の色濃いイスラエル社会は、ゲイの結婚を制限もするが、同時に「極めて家族志向な」文化を作り出してきたと、テル・アビブでゲイのための代理出産コンサルティング会社を設立したDoron Mamet氏は言う。「イスラエルで家族を持たないのは存在しないのと同じことだ。規範的な社会の一部であるためには家族が必要なのだ。」最近のCentral Bureau of Statisticsの報告では、イスラエル人カップルの75%は子持ちだという。

イスラエルで子供を持つことには、国家主義的な側面もある。イスラエルは、地中海からヨルダン川の間の地域においてユダヤ人の多数支配を保とうと奮闘している。しかし、アラブ人とユダヤ人の人口構成は徐々に拮抗してくるという見方もある。この人口問題が、世界的に最もリベラルなIVF政策と、医療制度による気前の良いIVF助成の理由の一つでもある。(イスラエル国民1人あたりのIVF実施回数は世界的にもトップで、その割合はアメリカの13倍である。)「イスラエル人は、子供を持つことがユダヤ人国家建設への貢献だと思っている。アメリカ人のゲイの父親が、子供を持つこととアメリカ国家建設を同等に語ることはない。」と、ゲイの結婚を専門に扱うアメリカ人の法律専門家Frederick Hertz氏は言う。

「親になりユダヤ人の子供を作ることは、シオニストの価値観の一部であり、イスラエル層にとって非常に重要である。」とテル・アビブ大学の法学教授Eyal Gross氏は述べる。「あなたはいいゲイだ、私たちに素敵な子供を生んでくれた――これが、結婚よりも強力なノーマライゼーションへの切符となる。」
しかし「ゲイでも子供を持てるというという考えがイスラエルでは普通になってきたせいで、同性愛者も異性カップルと同様のプレッシャーを感じるようになっている。」とGross氏は苦言を呈する。「ゲイが子供を作るケースを人々が知れば知るほど、子供を作るべきだというゲイに対するプレッシャーは大きくなる。」

Forget Marriage Equality; Israeli Gays Want Surrogacy Rights
Zvika Krieger
[The Atlantic, Apr 4 2013]

Joan Rivers backs surrogacy for Israeli gay couple
By YONI COHEN
[The Jerusalem Post 03/11/2013]

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by technology0405 | 2013-05-08 12:03 | Countries | Comments(0)

インド政府が、同性カップルあるいはシングルの外国人に代理出産ビザ(医療ビザ)を発行しないと決めた問題で、不妊クリニックとゲイの権利向上活動家から「差別的である」という非難の声が上がっている。

「親業は万人の権利であり、我々はその権利を取り上げられたことになる。」とニューデリーにあるInternational Fertility CentreのRita Bakshi院長は言う。「このルールは厳しすぎて受け入れ難い上に、非常に差別的だ。」と彼女はAFP通信社に語った。
別の不妊治療専門医Anoop Guptaも、「同性カップルやシングルの外国人にとっては大きなショックだ。」と言う。

ゲイの権利向上活動家も、2002年に合法化された代理出産に対しこうした規則の厳格化が実施されたことを批判している。「ゲイカップルはもちろん、何年も一緒に住んできた事実婚カップルやシングルの人々に対しても、酷な措置である。」とムンバイの活動家Nitin Karaniは訴える。

インドは非常に保守的な国で、同性間の合意の上でのセックスが処罰の対象から外されたのは2011年である。にもかかわらず、子供を望むゲイカップルの渡航国として人気を高めてきた。政府がメディカルツーリズムを大いに推進する一方、裕福な外国人が貧しいインド人女性に子供を生ませているという問題が、多くのインド人の心に倫理的な懸念として立ち上がってきているのも事実である。

同性カップルをターゲットにした観光産業は、「ゲイツーリズム」「LGBTツーリズム」と呼ばれ、実はインドで急成長している分野である。代理出産ツアーだけでなく、ヨガやスピリチュアルのツアー、結婚やハネムーンのツアーなども人気が高い。2011年の18th South Asia Travel and Tour Expo (SATTE)の会議では、LGTBツーリズムについて業界全体が注目していた。同性カップルのための旅行会社もある。

Indian Surrogacy Lawの創始者の一人Hari Ramasubramanianは、新しいビザ規制が「専門家による適切な鑑定」なしに導入されたことが問題であり、法定で正式な異議を申し立てる必要があると語った。
「規則の対象になった人々の多くは、これまで、親になるための選択肢としてインドを素晴らしい国とみなしてきたのに、この選択肢が閉ざされたのは非常に悲しいことだ。」

India bars foreign gay couples, singles from surrogacy
By Penny MacRae
[AFP, Jan 19 2013]

India eyeing growing gay tourism market
[eTN Global Travel Industry News, Jul 17, 2011]

Options for Gay India Travel
ゲイツーリズムを扱うインドの旅行代理店5社
[By Sharell Cook, About.com]

Gay-friendly holiday destinations in India
by Neil Pate
[The Times Of India, Sep 13, 2012]

India to turn hottest destination for gay, lesbian tourists
[DECCAN HERALD, Jan 29 2011]

India, an emerging gay tourism hub?
by Sharon Fernandes
[Hindustan Times, October 09, 2011]

18th SATTE : Session II: Gay and Lesbian Tourism: Time to be taken out of the closet?


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by technology0405 | 2013-01-25 13:48 | Countries | Comments(0)
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