人気ブログランキング |

テル・アビブにあるIchilov Hospital の会長Gabriel Barbash氏が、公立病院の規定料金の上限より高い治療費を渡航患者に請求していた3人の外科医に対し、停職処分の手続きを進める決定を下した。この医師らの現状を調査したテレビ番組“Uvda” ("Fact") の報道を受けて、こうした決定が出された。
病院の医師とスタッフにBarbash会長が送った手紙には、こう書かれていた。「昨晩放映された‘Uvda’ の中で、上級医3人が渡航患者に治療費を要求したことが報道された。公立病院が国民あるいは渡航者に治療費を要求したり受け取ったりするのは禁じられている。この衝撃的な番組が放送された今、行動を起こすことが求められている。」
Barbash 会長は「彼らは朝から晩までこの病院で働き、何千人もの命を救ってきた優秀な医師たちだ。」と、この決定が苦渋の決断だったことを示唆し、病院機能に一時的な副作用をもたらす可能性もあると言った。

イスラエル保健省のデータでは、国立病院がメディカル・ツーリズムから得た収入は2009年5400万シュケル、2011年には1億1900万シュケルと2.2倍の伸びをみせている。2013年に承認された航空自由化協定によるフライト数の増加で、イスラエルのメディカル・ツーリズムはさらに成長することが期待されている。

しかし、メディカル・ツーリズムはイスラエルの医療制度にとってセンシティブな問題でもある。イスラエルでは世界でもトップクラスの国民健康保険が提供されている一方で、病院の混雑ぶりは有名で、治療の待ち時間が長い。渡航患者が入り込むことでイスラエル患者が締め出されるのではないかという疑問は当然持ち上がる。

渡航患者の滞在期間は限られているので、イスラエル人が直面するような待ち時間はカットされる。病院側にとっては、渡航患者は特に実入りが良い患者である。病院がHMO(イスラエルで最大の会員制医療保険組織)会員に適用する割引を考えると、渡航患者に請求する治療費はイスラエル人よりかなり多い。外科医は、イスラエル人に手術するより3-4倍の報酬を受け取ることができるという。
さらにHMO会員と違い、渡航患者は病院に即日現金で支払う。その金は政府の監視下にある予算と違って、院長がコントロールしやすい金であり、病院のパラレルビジネスの運営などに回すことができる。 病院にとってメディカル・ツーリズムのインセンティブは大きい。

保健省Yael German大臣はメディカル・ツーリズム促進派である。イスラエルの医療制度を存続させるためには資金の源泉を確保することが重要であることを強調し、「どこの病院に空きベッドがあるか、どこの病院に渡航患者を回せばよいかをオンライン・システムで分かるようにするなどの方法を模索したい。適切に規制をかけることで、イスラエル国民のためになると同時に、国庫を潤すことができるだろう。」と語った。

State hospitals' income from medical tourism up 220% since 2010
Dan Even
[HAARETZ, Apr. 24, 2013]

Netanyahu's office lobbying to expand medical tourism
Ronny Linder-Ganz
[HAARETZ | Jun. 19, 2012]

Just what the doctor ordered? Israeli medical tourism makes a more-than-healthy profit
Ronny Linder-Ganz
[HAARETZ, Oct. 29, 2013]

Israeli hospital to suspend doctors accused of medical tourism corruption
Ronny Linder-Ganz
[HAARETZ | Dec. 17, 2013]

Experts: Regulation needed for medical tourism
By JUDY SIEGEL-ITZKOVICH
[The Jerusalem Post, 12/23/2013]

New rules could kill medical tourism, hospitals charge
Ronny Linder-Ganz
[HAARETZ | Dec. 29, 2013]

Copyright(C) 2011 SGRH. All Rights Reserved.
by technology0405 | 2014-02-14 13:44 | Countries | Comments(0)

Reproductive technologies and the risk of birth defects.
Davies MJ, Moore VM, Willson KJ, Van Essen P, Priest K, Scott H, Haan EA, Chan A.
N Engl J Med. 2012 May 10;366(19):1803-13. doi: 10.1056/NEJMoa1008095. Epub 2012 May 5.
顕微授精(ICSI)による胎児への危険性を指摘した論文。サウス・オーストラリア州での調査。妊娠20週以降の出産、流産、400グラム以上での出産、胎児の奇形を理由とした中絶などが対象に含まれている。308,974birthのうち6163birthがARTによるもの。自然妊娠における出生異常(17,546 件, 5.8%)に対し、ART妊娠における出生異常(513件, 8.3%)の未補正オッズ比は1.47、IVF(出生異常165件、7.2%)の調整オッズ比は1.26と1.07、ICSI(出生異常139件、9.9%)のオッズ比は1.77と1.57であった。単胎で生まれたIVF児は、自然妊娠で生まれた単胎の子供に比べ、早産、死産、生後28日以内の死亡率が2倍近く高くなる。しかし、ARTの使用、不使用に関わらず、不妊経験者における出生異常率は有意に高かったため、出生異常の原因をIVFに特定することはできない。
IVFによる出生異常のリスク率は、親因子を調整因子に入れた場合有意ではなくなった。しかし、ICSIによる出生異常のリスクは、残差交絡が発生した可能性はあるものの、多変量調整後も高いままであった。

Autism and mental retardation among offspring born after in vitro fertilization.
Sandin S, Nygren KG, Iliadou A, Hultman CM, Reichenberg A.
JAMA. 2013 Jul 3;310(1):75-84. doi: 10.1001/jama.2013.7222.
児の自閉症および知能発育不全とIVFの関係を調査したスウェーデンの前向きコホート研究。1982年から2007年までに出生登録された子供の自閉症障害あるいは知能発育不全の発症率を2009年12月31日まで追跡調査した。凍結胚を使用したか新鮮胚を使用したか、ICSIを使用したかどうか、またICSIの場合は射精で得た精子か手術で得た精子か、といった項目に分けられている。また、単胎妊娠と多胎妊娠も区別されている。
250万人以上の子供のうち、30,959 人(1.2%)がIVF児。自閉症6959人のうち103人(1.5%) が、知能発達不全15,830人のうち180人(1.1%)がIVF児であった。自然妊娠と比較した場合のIVFの自閉症のRR(相対危険率)は1.14、知能発達不全のRRは1.18と、わずかに知能発達不全のリスクが高かった。単胎妊娠においては、統計的に有意な関連性は見られなかった。ただし、ICSIなしの新鮮胚移植に比べ、外科採取の精子を使用したICSIの新鮮胚移植における自閉症・知能発達不全のリスクは、有意に高かった。

Blood pressure and anthropometrics of 4-y-old children born after preimplantation genetic screening: follow-up of a unique, moderately sized, randomized controlled trial.
Seggers J, Haadsma ML, Bastide-van Gemert Sl, Heineman MJ, Kok JH, Middelburg KJ, Roseboom TJ, Schendelaar P, Van den Heuvel ER, Hadders-Algra M.
Pediatr Res. 2013 Nov;74(5):606-14. doi: 10.1038/pr.2013.137. Epub 2013 Aug 15.
PGDが児に与える影響を調べた、他施設共同の前向き追跡研究。PGDを使用して生まれた4歳のIVF/ICSI児(n=49)とPGDなしで生まれた4歳のIVF/ICSI児(n=64)を比較。血圧値や体格に差はなかった。医師による治療頻度も同等であった。言語障害治療、理学療法、作業療法など医師以外の医療従事者のケアを受けた割合がそれぞれ29%(14人)と14%(9人)(多変量解析:p=0.03)で、PGDとの有意な相関がみられた。

In vitro fertilization and late preterm preschoolers' neuropsychological outcomes: the PETIT study.
Berry KA, Baron IS, Weiss BA, Baker R, Ahronovich MD, Litman FR.
Am J Obstet Gynecol. 2013 Oct;209(4):356.e1-6. doi: 10.1016/j.ajog.2013.06.041. Epub 2013 Jun 28.
IVFは一般的に安全な方法だと考えられるが、早産との関連が指摘されている。対象は2004年から2007年に後期早産(LPT)で生まれた未就学児397人(平均年齢3.8歳)で、IVFによって生まれた子(n = 105)とIVFを使わず生まれた子(n = 292)を比較した。IVFがLPT児に対して知的、神経心理学的、行動的欠陥のリスクを増大させることはなかった。


Cancer risk among children born after assisted conception.
Williams CL, Bunch KJ, Stiller CA, Murphy MF, Botting BJ, Wallace WH, Davies M, Sutcliffe AG.
N Engl J Med. 2013 Nov 7;369(19):1819-27. doi: 10.1056/NEJMoa1301675.
1992-2008年に生殖補助医療で生まれた子ども106,013人を対象に、癌のリスクを調べたイギリスの研究。17年間の調査において、生殖補助医療と癌のリスクの関連性はみられなかった。肝芽腫と横紋筋肉腫のリスクが有意に高かったが、絶対リスクは小さいといえる。

Pubertal development in ICSI children.
Belva F, Roelants M, Painter R, Bonduelle M, Devroey P, De Schepper J.
Hum Reprod. 2012 Apr;27(4):1156-61. doi: 10.1093/humrep/des001. Epub 2012 Feb 10.
ICSI児の青春期発達を調べたベルギーの論文。ICSIで生まれた14歳の子供217人(男116人, 女101人)と自然妊娠で生まれた14歳の子供223人(男115人, 女108人)を比較。初潮、生殖器発育、陰毛の発生などに違いは見られなかった。乳房の発達に関しては、潜在的交絡因子の調整後も、ICSIで生まれた女の子の方に有意な遅れがみられた。ICSI児の成長に関してはさらに長期追跡調査が必要。

Assisted reproductive technology and birth defects: a systematic review and meta-analysis.
Hansen M, Kurinczuk JJ, Milne E, de Klerk N, Bower C.
Hum Reprod Update. 2013 Jul-Aug;19(4):330-53. doi: 10.1093/humupd/dmt006. Epub 2013 Feb 28.
45のコホート研究のレビュー。ARTで生まれた子ども (n = 92671) は自然妊娠で生まれた子ども(n = 3870760)に比べ、出生異常のリスクが高かった(相対リスク1.32、95% 信頼区間1.24-1.42)。主要な出生異常に限定すると1.42、単胎に限定すると1.36と、相対リスクはさらに増加した。全ての多胎のデータを用いた場合の相対リスクは1.11だが 、ARTによる多胎に限定すると相対リスクは1.26になった。出生異常は依然としてARTにより生まれた子どもの方が高かった。

Are imprinting disorders more prevalent after human in vitro fertilization or intracytoplasmic sperm injection?
Vermeiden JP, Bernardus RE.
Fertil Steril. 2013 Mar 1;99(3):642-51. doi: 10.1016/j.fertnstert.2013.01.125.
インプリンティング異常症とIVF/ICSIの相関関係について、8つの疫学研究のレビュー論文。Beckwith-Wiedermann症候群(BWS)の相対リスクは5.2で有意であった。Silver-Russell症候群(SRS)はデータ自体が少ないが、関連性はみられた。Angelman症候群(AS)とプラダー・ウイリー症候群では、IVF/ICSIとの関連性は見られず、むしろ親の不妊との関連が考えられる。IVF/ICSIによって生まれた児はインプリンティング異常のリスクが高い。しかし、ART自体がインプリンティング異常を引き起こしているとは考えにくく、更なる研究が求められる。

In vitro fertilization and the cloacal/bladder exstrophy-epispadias complex: a continuing association.
Wood HM, Babineau D, Gearhart JP.
J Pediatr Urol. 2007 Aug;3(4):305-10. doi: 10.1016/j.jpurol.2006.10.007. Epub 2007 Jan 16.
cloacal/bladder exstrophy-epispadias complex (CBEEC:排泄腔外反症など)とIVFの関連を調べた論文。アメリカでは1997年から2004年に推定322,937人のIVF児が誕生した。CBEECが起こる確率は通常6.2:100,000と推定されている。Johns Hopkins Hospitalの Brady Urological Instituteで 1997-2004.年に生まれたCBEEC患者は150人、そのうち8人がIVF児であった。IVFとCBEECの間に関連性がないと仮定した場合の推定値より、CBEEC患者におけるIVF児の割合は有意に高かった。

Asthma in Swedish children conceived by in vitro fertilisation.
Källén B, Finnström O, Nygren KG, Otterblad Olausson P.
Arch Dis Child. 2013 Feb;98(2):92-6. doi: 10.1136/archdischild-2012-301822. Epub 2012 Aug 8.
IVFとぜんそくの関連性を調査したスウェーデンの論文。1982-2007年に生まれた2,628,728人の子供のうち、31,918人がIVF児。2005年7月1日から2009年12月31日に最低5回の 抗ぜんそく薬剤の処方を受けた子どもは115,767人で、うち2323人がIVF児であった。
IVF児がぜんそくにかかる率は有意に高かった。

Assisted reproductive techniques and the risk of anorectal malformations: a German case-control study.
Zwink N, Jenetzky E, Schmiedeke E, Schmidt D, Märzheuser S, Grasshoff-Derr S, Holland-Cunz S, Weih S, Hosie S, Reifferscheid P, Ameis H, Kujath C, Rissmann A, Obermayr F, Schwarzer N, Bartels E, Reutter H, Brenner H; CURE-Net Consortium.
Orphanet J Rare Dis. 2012 Sep 15;7:65. doi: 10.1186/1750-1172-7-65.
IVFと直腸肛門奇形(ARM)の関連性を調べたドイツのケースコントロール研究。1997年から2011年にドイツで生まれた295人の直腸肛門奇形患者が対象。同時期に生まれたドイツ人(n=10,069,986) が対照集団。このうちIVFかICSIで生まれたのはそれぞれ、患者においては30人(10%)、対照集団においては129,982人となり、変量解析でのARTとARMのオッズ比は8.7であった。個別分析では、IVF、ICSIともにARMのリスクは有意に高く、単胎、多胎両方の項目でリスクが高かった。



Copyright(C) 2011 SGRH. All Rights Reserved.
by technology0405 | 2014-02-05 12:10 | Materials | Comments(0)

卵子提供 論文要約

ここ20年間で、生殖補助医療は高齢女性の選択肢を大きく変えた。1984年に成功した最初の卵子提供は40歳前に閉経を迎えた早発閉経の女性が対象であったが、現在ほとんどのIVFセンターでは、卵巣予備能の低下した女性を対象とする実施が優勢である。他に、複数回IVFが失敗に終わった女性、および子供に影響を与えうる遺伝病の保因者である女性も対象に含まれる。

卵子提供の利用が増えるにつれ、それに伴う産科的リスクの潜在も調査、報告されるようになった。ハイリスク妊娠、特に妊娠による高血圧症(PIH)が多くの報告で指摘されている。しかし、こうしたハイリスク妊娠は高齢出産の特徴でもあり、また未経産婦や多胎妊娠においても高い確率で起こる。こうした潜在的交絡因子が、卵子提供によるリスクだけを取り出して分析することを困難にしている。しかも、通常の体外受精それ自体が、自然妊娠に比べて産科的リスクが高い可能性もある。そこで本研究では、未経産婦や多胎妊娠の割合が等しい集団を対照群にして、この問題を調べた。

<資料と方法>
1999年から2004年5月までの産科治療記録を調べ、卵子提供あるいは通常のIVFによって妊娠した患者を抽出。卵子提供による妊娠をした患者50人を選んだ。同時期に通常のIVFで妊娠した患者50人を対照群とした。この患者たちの体外受精はサンフランシスコにある複数の生殖補助医療センターで実施されており、子宮内妊娠が確認された後に患者が受けた治療は文書化されていた。全ての患者が、ART治療を受ける前に基礎疾患の検査を受けている。妊娠後、患者は全員California Pacific Medical Center の産婦人科医師らの下でケアを受けた。この病院はレベル3の新生児集中治療室を持ち、周産期医学のコンサルタントが常在する。施設内倫理委員会の承認を得て、患者すべての出産記録を調べた。

両方のグループは同じ集団に属する産科医の下で、同じレベルの周産期ケアを受けた。高血圧、糖尿病、早期陣痛などの危険因子があればいつでも周産期医学のコンサルタントが関わる。妊娠高血圧症と子癇前症の診断はAmerican College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG) の定義に基づいて行われた。簡単に説明すると、妊娠20週以降の蛋白尿を伴わない初発の高血圧を妊娠高血圧症(PIH)と定義し、尿蛋白を伴うタイプの高血圧症を子癇前症と定義する。子癇前症はしばしば他の症状を併発する。

<結果>
卵子提供グループ(DE-IVF)と通常のIVFグループ(STD-IVF )2つのグループにおいて、未経産婦および多胎妊娠の数はほぼ同数である。唯一異なるのは年齢であった。DE-IVF グループの年齢幅は31-50歳、平均41.9歳。STD-IVFグループの年齢幅は30-45歳で平均は37.7歳となった。

DE-IVFグループ50人のうち、11人が早発閉経、23人が卵巣予備能の低下、残りが自分の卵子を使ったIVFでの複数回の失敗を経験していた。 早発閉経を除く39人には全員、卵巣機能があった。STD-IVFグループの21人が卵巣予備能の低下、5人が卵管疾患、23人が男性要因による不妊であった。卵巣機能については、グループ間で特に大きな違いは見られなかった。
若干の内科的な疾患が両方のグループで見られた。甲状腺機能低下、薬を要しない程度の慢性高血圧、フォン・ヴィレブランド病、上室性頻拍症による心臓切除手術経験、僧帽弁逸脱、筋腫摘出経験など。
卵子ドナーは20歳から38歳。ほとんどが匿名だが、3人がレシピエントの姉妹だった。DE-IVFグループの未経産婦34人のうち、7人は過去にも卵子提供による妊娠を経験していた。

DE-IVFグループでは最初18人が多胎妊娠だった。そのうち1人は減数手術で妊娠初期に3胎を1胎にし、1人は16週で双胎のうち1胎が流産、1人は25週で双胎の1胎を流産した。33週以降に生まれた双子は15組だった。患者の1人が異所性妊娠し、9週目で開腹し右の卵管を切除し、臨月まで子宮内妊娠を継続した。STD-IVFグループでは最初18人が多胎妊娠だったが、妊娠初期に6人が自然流産で単胎になった。4人が減数手術で3胎を2胎にした。三つ子を32週で出産した患者が1人。13組の双子が35週以降に生まれた。

妊娠合併症についてみると、DE-IVFグループに妊娠高血圧(PIH)と子癇前症が高かった。1人は妊娠20週前から高血圧になり、38週で蛋白尿が見られた。彼女は分娩後3日目に低酸素症と胸水を併発し救急科に移された。別の患者は産後7日目に深部静脈血栓症と肺動脈塞栓症(そくせんしょう)を発症した。STD-IVFグループでは、1人が小腸閉塞を起こし、産後期間に小腸を切除した。

DE-IVFグループの帝王切開率は、トータルで42.8%、多胎出産を除くと31.42%。STD-IVFの方はトータルで46%、多胎出産を除くと40.54%であった。両グループとも選択的帝王切開はみられなかった。
DE-IVFでは、20週で自然破水を起こして死産になったケースが1件あった。先に述べたように25週での子宮内胎児死亡があったものの、死産はこれ以外にはなかった。5分後のアプガー指数(出産直後の新生児の健康状態を表す指数)が7点未満の子供もいなかった。DE-IVFグループのうち15人が在胎週数に比べて小さい子供(SGA infant)を出産し、そのうち5人が早発閉経の患者だった。STD-IVFグループのうちSGA infantを出産したのは14人。分娩後の症状で最も多かったのが産後うつで、DE-IVFグループの10%(5人)、STD-IVFグループの8%がかかった。

卵子提供と妊娠高血圧症(PIH)の関係をさらに検討するため、下位集団の分析を試みた。するとDE-IVFグループの未経産婦はSTD-IVFグループに比べて妊娠高血圧(PIH)のリスクが明らかに高かった(37.1% vs 8.1%, P < .003)。これは単胎妊娠でも多胎妊娠でも当てはまった。DE-IVF の未経産婦において、出産年齢の影響も入れてさらに分析すると、妊娠高血圧症(PIH)になった女性の平均年齢は41.6 (±3.6)歳、ならなかった女性の平均年齢は42.1(±5.4)歳であった。妊娠高血圧(PIH)を発現したグループの方が少し若いという結果は、年齢が上がるほどPIHの発症率が高いという仮説に逆行する。年齢階層別の分析(5歳階級)でも、PIHの発症率の上昇はみられなかった。多重ロジスティック回帰でも母体年齢のオッズ比は1となり、交絡因子からは除外された。

重症子癇前症を発症した患者は1人だけで、DE-IVFグループだった。38週で尿蛋白2+を検出し、誘発後に経膣出産、出産3日後に胸水になった。1週間集中治療を受け、特に続発症もなく回復した。

<考察>
卵子提供の有効性が証明され、ますます多くの女性が卵子提供を利用するようになったが、そのリスクについて警告する論文は少ない。これまでに出された卵子提供に関する論文は、対照群の適切性が問題であった。不妊原因、ART治療の種類、母体数、多胎妊娠、母体年齢などの要素が個別に持つリスクが影響し、分析結果を誤らせている可能性があった。

第一の交絡リスクは卵巣機能の状態である。卵巣が機能している女性は、卵巣障害のある女性に比べて妊娠高血圧症などの合併症になる危険性が高いという報告がある。本研究ではそうならなかった。また、卵巣機能とSGA児(臨月で2500g以下)の関係を指摘する報告もある。本研究ではSGA児の誕生率は2グループで同じであった。SGA児が生まれたDE-IVFグループの3分の1の患者には卵巣機能がなかった。

妊娠高血圧症(PIH)と子癇前症の発症率と、未経産婦および多胎出産との関係は、これまで明らかにされてこなかった。2グループの未経産婦と多胎妊娠の割合を等しくしたことで、未経産婦に妊娠高血圧症(PIH)が多いと結論づけることができたのは、重要な発見である。年齢に関しては、2グループの平均年齢は 37.7 歳と41.9歳で近いとはいえ、その差は有意であった。 先行研究によると卵子提供による45歳以上の妊娠率は高いものの、多胎妊娠に続発する合併症の発生率も高いという。Reproductive Medicine and the Society for ARTは、移植胚の個数を決めるときは、レシピエントの年齢よりもドナーの年齢を考慮に入れるべきとのガイドラインを出している。

本研究の最も重要な結論は、卵子提供が妊娠高血圧症/子癇前症に結びつくということである。この傾向は特に未経産婦で強く(オッズ比5.9)、多胎妊娠、単胎妊娠どちらにも当てはまる。PIHを発症したDE-IVF グループの未経産婦の年齢と、PIHを発症しなかった同クループの未経産婦の年齢に差はなかった(オッズ比1)ことから、年齢でなく経産回数や卵子提供の有無が危険因子であるといえる。

卵子提供に関する大部分の先行研究では、PIHが大きなリスクであると指摘されており、その発症率は20%から50%である。この原因として、こうした妊娠がレシピエントにとって免疫学的に異物であることが考えられる。母体と受胎産物の間で不適切な免疫反応が作用した結果、胎盤形成と母体循環系からの切り離しがうまくいかず、かん流圧が増えることで血流が増加し、PIHや子癇前症が起きるという説がある。初産婦に子癇前症が多く、新しいパートナーで妊娠した経産婦にもこの症状がでやすいことも、これで説明がつく。対照群の適切性から、本研究で得られた結果は、子癇前症の原因を探る上で非常に妥当であるといえるだろう。

Outcomes of pregnancies achieved by donor egg in vitro fertilization—A comparison with standard in vitro fertilization pregnancies
Donna A. Wiggins
American Journal of Obstetrics and Gynecology
Volume 192, Issue 6, June 2005, Pages 2002–2006


Copyright(C) 2011 SGRH. All Rights Reserved.
by technology0405 | 2012-09-06 18:01 | Materials | Comments(0)

イギリスのRoyal College of Obstetricians and Gynaecologists(RCOG)が6月上旬、「生殖補助医療は、母体と分娩に悪影響を及ぼすリスクがわずかに高い」というプレスリリースを出した。先進国では4%の子供が生殖補助医療で生まれる。
生殖補助医療による多胎妊娠のリスクはよく知られているが、RCOGは「単胎妊娠であっても、高血圧、糖尿病、未熟児、低出生体重児、周産期死亡率が――年齢、経産回数、胎児性別を考慮に入れた上でも――高い。」「さらに、最近の研究では、生殖補助医療と先天的奇形率の関連性も示されている。」と警告している。

IVFのリスクに関するオーストラリアの研究で、IVF治療を受けた女性は、IVFを伴わない不妊治療を受けた同年齢の女性より乳がんにかかる率が56%高いという結果が、20-40歳の21,025人の患者を対象とした調査で分かったという。これらは、生殖補助医療の危険性を明らかにした多くの研究のうち、最新のものを挙げたに過ぎない。

オーストラリアではICSIで生まれた子供のリスクを指摘する研究も出されている。
300,000人の子供を対象とした調査で、通常の妊娠に対してICSIで生まれた子供は障害を持つリスクが高いという報告があった。アデレード大学のRobson Instituteによると、通常の妊娠で生まれた子供の出生異常率は5.8%、IVFでは7.2%、ICSIで9.9%だった。イギリスでは不妊治療の約半数でICSIが実施されている。

薬による過剰排卵の問題もある。2011年10月23日のSunday Timesには、一回の採卵で最大限の結果を得ようとするクリニックの姿勢が女性を搾取している恐れがあると書かれている。最新のデータでは、一人の女性から85個、別の女性から80個、他の3人の女性から一人70-72個の卵子が採られていたという。2008年クリニック5施設に実施した調査では、一回の採卵で一人から50以上の卵子を採取していた。

健康面のリスクだけではない。St. George’s Hospital Medical Schoolの産婦人科Sir Sabaratnam Arulkumaranは「不妊の問題が、カップルの生活の質(クオリティ・オブ・ライフ、QOL)に大きな影響を持ちうる」と語った。

イギリスの団体Society for the Protection of Unborn Children (SPUC)の広報取締役Anthony Ozimic氏は、ルイーズ・ブラウンの母親レスリー・ブラウンの訃報を受け、次のようにコメントした。「これまで見過ごされてきたのは、IVFの過程で何百万もの胚が殺されてきたことである。質的管理といいながら本質的にそれは人間への虐待にあたる。」「もしIVFに費やされた何百万ポンドというお金が、効果的な倫理的代替案に投資されてきたなら、もっと大勢の子供が生まれていただろうに。」

カトリック教会の公教要理2375番には「不妊を減らすための研究は奨励されるべきである」とある。しかし2378番はこう付け加える。「子供とはつくられるものではなく、神からの贈り物である」。「子供が一個の財産とみなされてはならない」と公教要理は警告する。生殖補助医療には代償も付きまとうことを忘れてはならない。


RCOG Press release
[Royal College of Obstetricians and Gynaecologists 07/06/2012]

The Hidden Costs of Reproductive Technology
[ZENIT 2012-07-06]

Society for the Protection of Unborn Children (SPUC)

Five millionth IVF baby born
[Iona Institute 3rd July 2012]

In vitro fertilization and breast cancer: is there cause for concern? 
[Fertility and Sterility published online 28 May 2012]
by technology0405 | 2012-07-12 16:57 | Countries | Comments(0)

 『How patient-centred care relates to patients’ quality of life and distress: a study in 427 women experiencing infertility』 J.W.M. Aarts, Human Reproduction, Vol.0, No.0 pp. 1–8, 2011
不妊治療の質に関する研究はこれまで、治療の有効性(妊娠率)や安全性など成果測定に焦点が当てられてきた。本研究では、不妊治療の経験が、どの程度まで患者のQOL(Quality Of Life:生活の質、人がどれだけその人らしい望み通りの生活を送ることが出来ているかを計るための尺度)とストレス度に関係するのかを調査。不妊女性に対する横断的アンケート調査を、オランダの不妊クリニック29施設にて実施した。マルチレベル回帰分析を行い、不妊患者のQOL[FertiQoL]とストレス度[Hospital Anxiety and Depression Scale(病院不安およびうつ尺度:HADS尺度)を使用]、不妊治療の経験[質問票patient-centredness questionnaire(PCQ)-infertilityを使用]の相関関係を調べた。

結果・結論
調査の結果、妊娠をしていない女性患者427名の回答が得られた(有効回答率76%)。この回答を分析したところ、PCQ、FertiQoL、HADSの3尺度には有意な関係性が見られた。患者中心の不妊治療と患者のQoL、ストレス度は相関関係にあることが分かった。不妊治療では、患者のQoLの数値が低くなり、ストレス度が高くなることが多い。これらの変数に留意することで、ケアの質や患者の経験を改善することができる。将来研究では、これらの変数の因果関係の特定を目指す。

 『Patient-centred infertility care: a qualitative study to listen to the patient’s voice』 E.A.F. Dancet、Human Reproduction, Vol.0, No.0 pp. 1–7, 2011, doi:10.1093
「患者中心の不妊治療」が重要なのは言うまでもないことだが、これまでの研究で、そうした治療のモデルが示されることはなかった。本研究では、患者の視点から見た「患者中心の不妊治療」を探ることを目的に、オランダ人とベルギー人の患者103人によるフォーカス・グループ・ディスカッション(FGD)を14回実施し、不妊治療での良い経験と悪い経験を調査。会話の内容分析と患者の優先順位リストの分析を行った。

結果・結論
「患者中心の不妊治療」には、システムに起因する6つの要素(情報、能力、調整力・統合力、アクセス、継続と移行、身体的な苦痛の緩和)と、人間に起因する4つの要素(スタッフの態度・関係、コミュニケーション、患者の参加とプライバシー、情緒的支援)の計10要素が挙げられた。「患者中心の不妊治療」という概念が患者の口述によって具体化され、また、挙げられた要素の相互作用モデルが示された。


不妊治療ケアを患者中心のものに見直す動きは広がってきている。インドのCalcutta Fertility MissionのディレクターであるSiddhartha Chatterjee医師が新たに設立した不妊クリニックは、子供のいないカップルの相談にのっている。Chatterjee医師は、新たなクリニック設立の目的を「不妊治療のコストを庶民の手の届く範囲に収める」としており、その治療は、ただ腹腔鏡検査やIVFを推し進めるのではなく、通常の方法での妊娠も進めていくという。

New Fertility Clinic In Kolkata For Counselling Childless Couples
[ localtiger.com 2011-06-06]

Copyright(C) 2011 SGRH. All Rights Reserved.
by technology0405 | 2012-01-31 12:21 | Materials | Comments(0)


2008『代理懐胎を中心とする生殖補助医療の課題』 (日本学術会議)'代理懐胎を中心とする生殖補助医療の課題'では、法律で代理出産を禁止するとともに、臨床試験を目指して限られたケースに限り実施するという方針が打ち出されている。
英国では、非営利での代理出産を認めており公設機関によりデータ収集がなされている。日本で、今後、商業化を防ぎつつ代理出産を実施する方式を採用する場合、英国のエビデンスが参考になるだろう。

Surrogacy:the experiences of surrogate mothers[Human Reproduction, 18/10, 2003]
Vasanti Jadva, Clare Murray, Emma Lycett, Fiona MacCallum and Susan Golombok
代理母が代理出産に至った動機、その経験と心理的影響についての研究。代理出産をしてからおよそ1年経った34人の女性をインタビューし、データをとった。質問内容は(ⅰ)女性が代理母になった理由(ⅱ)妊娠前、妊娠中、出産後それぞれの依頼者との関係を振り返って(ⅲ)子供を手放すときと、手放した後の経験(ⅳ)代理母になることへの周囲の反応。代理母は一般的に、依頼者との関係、子供の引き渡し、周囲の反応に大きな問題を経験していないことが結果としてわかった。出産の数週間後に情緒的問題を経験した代理母もいたが、時が経つにつれ消失する傾向にある。代理母は、代理出産によって心理的問題を経験するわけではなさそうだ。

Surrogate Motherhood: Attachment, Attitudes and Social Support[Psychiatry 54,1991]
Susan Fischer and Irene Gillman
代理母が子供を遺伝上の父親に引き渡すことを拒否したベイビーM事件は、胎児に対する代理母の本能的な愛着という問題を世間に考えさせる契機となった。これまでの研究では、代理出産の経過に伴う変数の中に、愛着度は入れられてこなかった。この研究では、代理母とそうでない妊婦の違いに焦点を当て、愛着の度合いや質、妊娠への態度、社会的支援について比較する。客観的な手法と形式ばらないインタビューによって、代理母にとっての妊娠の意味への理解を深めた。代理母になることに伴う様々な現象についても考えられている。

Psychosocial aspects of surrogate motherhood[Human Reproduction Upd. 13/1,2007]
Olga B.A.van den Akker
代理母、依頼女性、子供という3者の社会心理学的研究の再調査。子供への愛着や情報の開示;代理母の経験や特徴、動機 ;依頼する女性の経歴の変化など、多くの点に焦点を当てた研究である。これまでほぼすべての研究は厳選されたサンプルを使っており、一般化することは困難であった。理論が著しく欠落しており、長期的な研究や異なった集団を比較する研究ばかりであった。代理出産が家族にもたらす意味や必要性、あるいは専門家や医療能力、経済的要因が代理母や依頼女性の選択に及ぼす影響について、疑問を投げかける研究はほとんどなかった。社会的態度は幾分変化してきた。しかし、世間の考え方では、子供を持たない女性はまだ認められにくい状況に置かれている。代理母と依頼女性は、意識の改革によってこの奇抜な選択をしており、この意識改革の成功や失敗によって、自分の選択にオープンで正直になれるかどうかが決まる。反対に一般の人々に対する調査では、代理出産をあまり受け入れていないことがわかる。つまり、彼らは意識改革する必要がないので、元の規範意識をそのままの状態に保とうとするのである。

Psycological trait and state characteristics, social support and attitude to the surrogae pregnancy and baby[Human Reproduction, 22/8, 2007]
Olga B.A. van den Akker
代理母と依頼女性の性格の違いは、UKでは研究されてこなかった。さらに、代理出産契約が及ぼす心理的影響は、長期的な展望を持っては調べられてこず、この研究は代理母と依頼女性の心理研究を行った最初の論文である。61人の代理母と20人の依頼女性、計81人に、妊娠第1期、2期、3期それぞれにおいて郵送でインタビュー調査した。出産に成功した人には、子供の誕生後第1週、6週、6か月後にそれぞれ再調査した。代理母と依頼女性の性格には大きな違いはなかった。社会的支援、夫との関係、不安感に関しては、それぞれの段階で代理母と依頼女性で大きく違っていた。妊娠への態度や子供への態度も妊娠中には大きな違いが見られたが、産後鬱は見られなかった。代理出産が心理的影響を及ぼし、その影響が継続することがわかったという点で、この結果は重要である。また、心理検査や支援が必要であることも明らかになった。

Surrogacy:The experience of commissioning couples[Human Reproduction, 18/6,2003]
Fiona MacCallum, Emma Lycett, Clare Murray, Vasanti Jadva and Susan Golombok
代理出産によって得られた子供を持つ家族の研究。依頼者夫婦の経験に焦点を当てた論文である。代理出産で生まれた1歳の子供を持つ42カップルにインタビュー調査した。代理出産を選んだ動機、代理母に関する詳細、妊娠中と出産後の経験、友人や家族に対する代理出産の事実の公開について。カップルは長い不妊の結果、唯一の選択肢として代理出産を行っていた。妊娠中を通してカップルの不安度は低かったといい、代理母との関係も一般的に良かった。これは、代理母とカップルが、契約前から知り合いであるかどうかに関わらず当てはまった。子供の誕生後も、大多数のカップルが代理母と何らかのコンタクトをとり続けており、良好な関係を保っていた。すべてのカップルが代理出産のことを友人や家族に話しており、子供にも伝えるつもりである。代理出産を依頼したカップルは、おおむね、代理出産を前向きな経験としてとらえていることが分かった。

A longitual pre-pregnancy to post-delivery comparison of genetic and gestational surrogate and intended mothers: confidence and genealogy.[J Psychosom Obstet Gynaecol, 26/4, 2005]
Van Den Akker OB.
代理出産を依頼する女性は、子供との遺伝的つながりの有無を選択する。代理母もまた同様の選択をする。この選択と、誕生後6か月の子供に対する認知度の強さの関係について調査した研究。AIもしくはETを経験した代理母と依頼女性81人を契約時から4グループに分けて調査し、出産まで至った34人を子供の誕生の6か月後に再インタビューした。契約に関する自信度は、代理母と依頼女性で大きな違いがあった。遺伝的つながりを重視する考えが、ETを選択する判断材料になっていた。1年半の研究期間を通して回答が寄せられた。得られた結果が倫理的、臨床的に意味していることを、代理出産のプロセスや遺伝的つながりの重視と、自主的な選択と自信との関係の中で明らかにする。

Experience of in vitro fertilization surrogacy in Finland[Acta Obset Gynecol Scand, 81, 2002]
Viveca Soderstrom-Anttila, Tom Blomqvist, Tuija Foudila, Maritta Hippelainen, etc
フィンランドのIVF代理出産の経験に関する、10年間にわたる研究。1991-2001年に、4つのクリニックで代理出産した女性17人を調査。彼女らは、代理出産の過程で卵巣刺激の処置を経験している。代理母たちはボランティアであり、依頼者との関係は、6人が姉妹、3人が母親、1人が夫の姉妹、1人が従妹、4人が友人、3人はその他のボランティアである。依頼者夫婦、代理母とそのパートナーに対するカウンセリングは通して行われた。28サイクルのIVF代理出産処置が17人の女性に行われた。先天的に膣と子宮がない女性5人を含めて、すべてのケースで経膣採卵が適用された。平均で1.8個の胚が一回に移植され、11人が妊娠した(50%が新鮮胚、16%が凍結胚移植)。健康な9人の子供と、双子1組が生まれた。流産が1人。すべてのケースで、誕生直後から依頼者夫婦が子供の世話をした。2人の代理母が産後抑鬱症にかかった。結果として、利他的な代理出産はうまくいくが、関係者すべてに対し注意深いカウンセリングを行うことが必要不可欠であるといえる。


Copyright(C) 2010 SGRH. All Rights Reserved.
by technology0405 | 2010-09-17 10:05 | Countries | Comments(0)

Fact or Fiction: Artificial Reproductive Technologies Make Sick Kids
[SCIENTIFIC AMERICAN July 1, 2010]

Test-Tube Babies May Face Greater Health Risks Than Naturally Conceived Children 
[SCIENTIFIC AMERICAN:February 23, 2010]

The Need to Regulate "Designer Babies"
[From the May 2009 Scientific American Magazine]


Copyright(C) 2010 SGRH. All Rights Reserved.
by technology0405 | 2010-07-23 14:02 | Comments(0)

タイの代理出産

メディカルツーリズムが盛んなタイでは、代理出産も商業化され、海外客が多い。
登録された現地の代理母を常時待機させている病院もある。

例えばSafe Fertility Centerの場合・・
1. 代理母は38歳以下で平均年齢は30歳、独身で全員出産経験がある女性
2. 依頼者は代理母についての詳しい情報(病歴、家族歴、学歴、容姿など)を知ることができる
3. 一回目の施行で妊娠率68%、二回目で84%

4. 依頼者の卵子と精子を使う場合の依頼者の滞在期間は21日間
5. 卵子提供(55歳以下の女性から提供される)を受ける場合は5日間
6. 着床前遺伝子診断により性別選択のサービスも有り

7. 生まれた子供は3日後に依頼者の手にわたる
8. 子供の国籍などに関する法的なことには病院は責任を一切取らない(事前に母国の承認を得る)
9. 代理出産にかかる料金は、海外の3分の1

Safe Fertility Center


Copyright(C) 2010 SGRH. All Rights Reserved.
by technology0405 | 2010-07-20 10:29 | Countries | Comments(0)
各国のARTに関する資料や記事を集めています (※ このブログに書かれている情報の信ぴょう性は各自でご判断ください)