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ポルトガルで代理出産をする女性が増えている。一回の値段は3万-10万ユーロまでさまざま。依頼主は通常、インターネットで代理母を探す。

同国では、2006年以降、代理出産が禁止されている。ポルトガルの生殖補助医療に関する法律「Law No. 32/2006 of 26 July 2006 on medically assisted procreation」では、違反すると「2年以下の懲役又は240日以下に相当する罰金」が科されることになる。法律の主な内容を以下にあげる。

6条1項:ARTにアクセスできるのは婚姻夫婦、または安定した関係にある男女カップル
  (同国では2010年に同性結婚が認められたが、ART法には未反映。同性カップルやシングル女性は不可。)
4条:不妊、深刻な疾患の治療、遺伝病感染リスクを、ART使用の理由として認める
  (閉経後の女性も「不妊」に含まれるかどうかは定義されていない。「深刻な疾患の治療」という定義は曖昧だが、救世主兄弟なども含むと解釈できる)
24条:多胎妊娠を避け、インフォームドコンセントを実施する
  (一回に移植する胚の個数等については記述なし)
25条1項:余剰胚の保管は3年
9条:研究目的で胚を作成することは禁止。規定の条件下での胚実験は認められる。
40条:法的な枠外での胚研究は犯罪行為とみなす
15&18条:配偶子提供は、非公開かつ取消不能の無償契約によって実施される
   (一切の金銭的授受を禁止するわけではない)
32条:胚の選別を禁止する(つまり提供配偶子の形質的選別も禁止と考えられている)
15条:配偶子提供は基本的に匿名
8条1項&3項:代理出産契約は無効。
   (1976/1 of the Civil Codeの「出産した女性が母」の原則に従う)
39条:代理出産を違法行為とみなし、関係者には罰金などの処罰を科す。
処罰は契約を幇助した者(弁護士など)にも適用される。
22条:男性が死んだ後のAIとIVFは禁止だが、死後の胚移植は認められる
 (胚移植のみOKなのは、胚の作成時に男性が父になることを同意している、また、胚の作成時にすでに生命が誕生している点がAIやIVFと異なる、という解釈から)
7条:特別な状況にある場合のみ、PGDを認める

女性の年齢の上限などについては定められていない。

リセッション(景気後退)の影響で、ポルトガルでは失業率が高くなっている。代理出産の増加には、そうした影響もあるのだろう。

Surrogacy increases in Portugal, despite being a criminal offence
[The Portugal News Online 04-06-2011]

Assisted reproduction; Two models of regulation: Portugal v. Spain
Vera Lúcia Raposo, JBRA 16-1, 2012

Portugal. Law No. 32/2006 of 26 July 2006 on medically assisted procreation (Lei n.º 32/2006 de 26 de Julho  Procriação medicamente assistida) 

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by technology0405 | 2012-07-30 15:32 | Countries | Comments(0)
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