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インドの代理母から生まれたアイスランド人カップルの子供が帰国トラブルに巻き込まれ、アイスランド国内で議論を呼んでいる。子供の名はJoel Faerseth Einarsson。2010年11月にJoelが生まれたインド・ターネの病院Origin Fertiliy Centreは、アイスランド人カップルを両親とする出生証明書を発行した。しかしアイスランドの内務省は、この出生証明書では不十分であるとし、インド政府の承認とDNA検査の結果を求めた。

内務省と総務省は互いに管轄をなすり付け合っている。アイスランド国会は例外的にJoelのアイスランド国籍を12月18日に認め、年が明けてからパスポートが発行された。アイスランドでは現在代理出産は認められていないが、代理出産を合法化しようという動きが高まってきている。最近の調査では、アイスランド国民の85%が代理出産の合法化を望んでいた。Joelはアイスランド国籍を認められた最初の代理出産児ということになる。

ちなみに2010年1月にインドで生まれたノルウェー人依頼による代理出産児は、1年たった今でも出国できずにいる。ノルウェー人の依頼人が親であると主張するインド側と、インド人代理母が母であると主張するノルウェーの間で解決は長引いており、ノルウェーのオスロは養子縁組も認めない構え。

Icelandic Couple Still Stranded in India with Baby
[Iceland Review Online 07.01.2011]

Iceland accepts surrogate baby born in Thane
[Hindustan Times December 21, 2010]

India’s Icelandic surrogate baby due home soon
[IceNews 29 January 2011]

Womb for Hire (NÁ)
[Iceland Review Online 05.02.2011]

India Surrrogacy Legislation – What’s Up & Coming….The Good, the Bad, & the Ugly
[Erickson Law 02 Feb 2011]

ノルウェー人の代理出産児の記事
Divergent laws leave twins stateless
[Times of India , Feb 2, 2011]

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by technology0405 | 2011-04-12 12:05 | Countries | Comments(0)

ウクライナで代理出産を依頼して双子を得たフランス人カップルが、車でウクライナからハンガリーへの国境をわたる際に差し止められ、子供がフランスに帰国できないというトラブルが生じた。

フランス政府は代理出産を認めない立場から、ウクライナで生まれた双子にパスポートを出していなかった。そこでカップルは車のマットレスの下に子供を隠し、帰国しようと試みた。しかし、ウクライナから出国する際に国境警備員に見つかり、双子は両親から離された。現在双子はウクライナの病院で保護されている。

以前にも、ウクライナで代理出産を依頼したベルギーのゲイカップルが、ベルギー政府からパスポートの発行を拒否され、車に子供を隠して国境を渡ろうとするなど、似たような事件が起きている。

Family held after trying to smuggle surrogate babies out of Ukraine
[guardian.co.uk, 24 March 2011]

Dangerous childbirth. New surrogacy scandal in Ukraine
[Surrogacy in Russia and Abroad]

Surrogate Motherhood in Ukraine. Pros and Cons. Comments of Specialists and Politicians
[International Agency "Assisted Motherhood", 15 April 2011]

欧州人権裁判所の判決 (係争中)
Mennesson and Others v. France (no. 65192/11)
Factsheet – Parental rightsより

ベルギーのゲイカップル、代理出産で帰国トラブル
Baby, stranded in Ukraine, to join Belgian parents
[Yahoo! News Feb 22, 2011]

Surrogacy turned out to be bitter for a Belgian couple and their "surrogate" son in Ukraine
[Surrogacy in Russia and Abroad]

 『Ethical Dilemmas in Assisted Reproductive Technologies』 
Joseph G. Schenker 編集

アイルランドのカップルがウクライナで代理出産し、帰国トラブル
Couple says surrogate child 'stuck in Ukraine'
[Independent.ie March 01 2011]

イギリス人カップルの帰国トラブル
X & Y (Foreign Surrogacy) [2008] EWHC 3030 (Fam)


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by technology0405 | 2011-04-05 16:20 | Countries | Comments(0)

ネパールで、代理出産で生まれた子供をめぐって妻が夫を訴える事件が起き、商業的代理出産についての議論が浮上している。カトマンズの上流階級Sambhavi Ranaは、夫のUjjwal Ranaが、代理母に生ませた子供に財産を残そうとしていることを不服とし、最高裁に訴えた。

Rana氏は代理母Ayushma Nagarkotiと代理出産の契約を結んだ。Rana氏は代理母をIVFのためインドに連れて行き、Rana氏の精子を使って娘Binaが生まれた。Nagarkotiは結婚しており、外国にいる夫も代理出産に同意していたという。

Rana氏は、妻は不妊で代理出産にも同意していたと主張したが、妻のSambhaviは、自分は不妊ではなく、契約のことは何も聞かされていなかったと反論。契約では、Binaが2歳になったらRana夫妻に引き渡されることになっていた。

ネパールで代理出産に関する争いが起きたのは初めて。Tek Narayan Kunwar裁判官は、代理出産で生まれた子供は通常の子供と同じ権利を持つべきであり、相続権も認められると述べた。また、妻は子供を引き取る義務があるとした。

ネパールの代理出産については、ネパール人女性がインドの裕福層や外国人のために代理母になる目的でインドに渡る現象が報告されていた。インドと違い、ネパールには代理出産に関する法律がなく、こうした問題は見て見ぬふりされてきた。医療ツーリズムの新たな目的地として注目されるネパールで、こうした裁判をきっかけに、生殖補助医療も徐々に方向性を定めていくのだろう。

Womb for sale debate surfaces in Nepal
[Times of India , Mar 8, 2011]

Surrogate child's right upheld
[The Himalayan 2011-03-07 ]

KDC verdict: Surrogate mother’s kid, wife to inherit
[ekantipur.com 2011-03-08]

Private hospitals promote Nepal as medical tourism destination
[News Today Oct. 24 2010]



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by technology0405 | 2011-04-01 16:22 | Countries | Comments(0)

キプロス

家政婦として働くつもりでキプロス共和国に連れてこられたフィリピン女性が、代理母になることを強要され、胚移植したが妊娠せず、その結果、約束の金も払ってもらえなかったと訴える出来事があった。

警察によると、この31歳のフィリピン女性は、キプロス在住の姉の勧めにより、4年間家政婦として働く契約を仲介業者と交わし、キプロスの夫婦の家に住み込むこととなった。しかしその夫婦のために代理出産するよう説得され、妊娠するしないに関わらず5000ドル支払うと約束された。

いったん夫婦の家で働き出すと、病院へ夫婦の付き添いで連れて行かれる他は、全く外出を許されなかったという。夫婦の胚がフィリピン女性に移植されたが着床せず、女性はフィリピンに送り返されることとなった。

この姉は以前から、フィリピンの女性を代理出産目的でキプロスへ連れて行っていた可能性があり、これ以上犠牲者が出ないように出来事を公にしたと女性は語っている。家政婦の仲介業者も、おそらく知っての上だという。

キプロス共和国は1974年以来南北に分断されており、トルコ系住民とギリシャ系住民が、北と南に完全に別れて暮らしている。国際的には承認されていない北キプロス・トルコ共和国と、ギリシャ系の南キプロスは政治も議会を別にして行われ、首都ニコシアも分断されるという状況が続いている。

キプロスは、トルコを始めヨーロッパどこからでもアクセスがしやすいこと、治療費の安さ、ドナーの匿名性、法律の緩さなどが理由で不妊ツーリズムの人気目的地となっている。配偶子提供と胚提供は利益が絡まなければOKだが、代理出産に関しては、トルコ系の北では禁止、南では法律のない状態である。Cyprus National Bioethics Committee は2007年に生殖補助医療に関する意見を出し、代理出産に関する法案の検討を求めたが、未だに法律はできていない。

しかし、禁止されているはずの北キプロスのNorth Cyprus Fertility Clinicのウェブサイトには「代理出産」の項目があり、代理出産の前段階治療をキプロスで行なってアメリカで代理母に胚を移植するというプログラムが紹介されている。こうした抜け穴により、どの国でも代理出産は可能になる。

法的保護の欠落のせいで問題が起きた、という趣旨でこのフィリピン女性の記事は書かれている。確かにフィリピンにもキプロスにも法律はなく、問題である。だが、たとえ法律があっても、患者が海外に違法な治療を求めるのを取り締まることは大変難しいだろう。

Opinion of the Cyprus National Bioethics Committee on Medically Assisted Human Fertilization

Woman’s surrogacy ordeal highlights lack of legal protection
[Cyprus e-directory]

Struggling to Control Fertility Tourism
[Biopolitical Times April 17th, 2010]

North Cyprus Fertility Clinic

Cyprus clinic suspected of egg trafficking
[BioNews 20 September 2010]



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by technology0405 | 2011-01-07 16:09 | Countries | Comments(0)

父親の違う双子

ポーランドで生まれた双子が、それぞれ別の男性を父親に持つことが分かった。世界で7例目の珍しいケースだという。排卵している女性が短時間に2人以上と性行為すると、父親が違う二卵性双生児の出産は可能。

1993年には、IVFクリニックが精子のピペットを使い回した結果、夫と別のドナーの精子が混ざり、体外受精で生まれた双子の父親が違うという出来事が起きた。生まれてきた二人の子供の肌の色が違うことで、病院のミスが発覚した。

自然に起こる確率は極めて低い現象だが、ARTを使えばこのようなことはいくらでも起こりうる。 ゲイカップルのための代理出産あっせん業者Center for Surrogate Parenting, Inc. (CSP)のウェブサイトを見ると、IVF & Egg Donation (IVF/ED) Programの選択肢として①ドナーの卵子を半分ずつ二人の精子で受精させ、2つの受精卵を代理母に移植 ②カップルのどちらかの精子を使う ③カップルの片方の女きょうだいの卵子と、もう一人の精子を使う(これで両方と遺伝的につながる)の3つがあげられ、選べるようになっている。①の方法なら、父親の違う双子が誕生する。ゲイカップルがIVFの際に二人の精子を混ぜることも、よく行われている。

インドで審議中の法案『THE ASSISTED REPRODUCTIVE TECHNOLOGIES (REGULATION) BILL - 2010』の23(4)には、「ARTクリニックは二人の人間の精子を使用前に混ぜてはいけない」とある。トラブルを防ぐ目的と思われるが、ゲイカップルにも適用されるのだろうか。

父親が違う双子誕生…ポーランドで世界7例目
[スポーツ報知 2010年12月30日(木)]

1993年のIVFの双子の記事
Half-Brothers in the Womb
[Damn Interesting 13 November 2006 ]

Center for Surrogate Parenting, Inc. (CSP) のウェブサイト


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by technology0405 | 2011-01-04 16:00 | Countries | Comments(0)

カナダのブリティッシュコロンビア州に住む夫婦が、胎児にダウン症が見つかったとして代理母に中絶させた出来事が議論を呼んでいる。代理母は自分で子供を育てると中絶を拒否したが、夫婦が一切の資金援助を断ったため、2児の子供を持つ若いシングルの代理母は中絶せざるをえなかった。

カナダでは2004年から利他的代理出産のみが認められているが、その代理出産契約に関してはクリニック任せであり、政府が監督しているわけではない。もし代理出産契約の内容について法廷で争われるケースが出てくれば、契約そのものを認めない判決も出てくる可能性がある。

治療にあたったKen Seethram医師によると、この代理出産契約は「非強制的な」環境のもとで交わされたが、代理母の権利を損なった可能性があると示唆した。契約上では、代理母が中絶を拒否した場合には、子供に対して依頼夫婦が責任を負わなくてよいことになっていた。

Calgary大学のJuliet Guichon教授は次のように言う。「これは、欠陥品があったといって生産ラインを止めるようなものだ。商品の製造では通用するが、生殖では問題が大きい。裁判所も、代理出産契約より家族法を重視し、依頼者夫婦に子供の責任を負わせる可能性が高い。」

しかし、カナダでもアメリカでも、代理母が依頼者の希望に反して中絶を拒否した場合は依頼者の主張が認められる場合がほとんどであるとSurrogacyInCanada.ca.のSally Rhoadsは言う。「全責任を負わされるのは代理母側。夫婦が離婚して代理出産を途中でキャンセルしたので代理母がその子供を育てているケースがカナダで3件。双子を妊娠した代理母に減数手術を行い、妊娠そのものがだめになったケースもあった。不当な扱いをされたと感じて終わるのはたいてい代理母の方だ。」

今のところ、代理出産契約がカナダの法廷で争われたことはない。しかし、依頼者と代理母、生まれてくる子供の立場をあいまいにしないためには、代理出産契約の内容にまで踏み込んだガイドラインが必要であろう。

Couple urged surrogate to abort fetus due to defect
[ National Post · Oct. 6, 2010]

Canadian Surrogacy Case Sparks Intense Debate
[Family Law Prof Blog November 18, 2010]


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by technology0405 | 2010-12-17 12:04 | Countries | Comments(0)

精子提供トラブル

精子提供において、病院が「白人男性の精子」を使うつもりで「混血の白人男性の精子」を使用したため、イギリスで白人夫婦の間に黒人の子供が生まれるという出来事が起こった。たとえドナーの見た目が白人であっても混血であれば、子供の見た目は白人、黒人どちらにもなりうる。

ミスを犯したのは、BelfastのRoyal Victoria病院。Williams夫婦はこの病院で精子提供を受け娘を出産し、3年後、同じドナーからの精子提供によって息子を出産した。娘は白人だが息子の見た目は黒人。白人男性の精子を希望していた夫婦は強いショックを受けた。

夫のキースは卵巣嚢胞により精子がない。「私は子供をこの上なく愛しているが、このミスは我々家族に大きな打撃を与えた。人の視線が気になり、家族そろって出かけることもできない。息子は成長するに従い混乱し、学校では人種差別的なあざけりで苦しんでいる。私たちが住んでいるのは、圧倒的に白人の多い地域なので、皆が息子に注目し、あれこれ推測する。」夫婦は精神的苦痛を受けたとして病院に対し訴訟を起こしている。

妻のキャサリンはこう語る。「浮気したの?とか、あなたの息子なの?とか言われると傷つく。子供が大人になって理解できるようになれば本当のことを話そうと考えていたけど、もっと傷つきやすい年ごろに話さなくてはならないでしょうね。どうして肌の色が違うのか、息子にいつも尋ねられるの。病院の言葉だけの謝罪は、私たちには無意味だわ。」

カソリック教徒の親族からの反対を恐れたのと、キースの強い希望で、精子提供を受けた事実は周囲に秘密にされていた。「正直に言うと、子供たちにはずっと知らないままでいてもらいたいと思っていた。精子提供で生まれた子供が、本当の父親を知らないことに苦しむという記事を読んだから。」

キャサリンも「周囲には不妊治療のことを知られたくなかったから、病院のスタッフに念を押したのよ。スタッフは、夫の肌の色や髪と目の色に合わせてドナーを選んだから大丈夫だと言ったわ。」口座記録から不妊治療のことが知られるのを恐れ、キースは現金で治療費を払った。

娘が生まれて2年後、病院側から、余った受精卵の保管期限がもうすぐ切れそうだという連絡を受けた。夫婦は2人目の子供をつくることを決め、同じドナーの受精卵から息子を出産。だが生まれたばかりの息子には地中海人種特有の母斑があり、肌は明らかに暗い色をしていた。

息子が3歳になったとき、病院から初めて提供精子の選択ミスの連絡を受けた。ドナーが混血であること、娘の子供は黒人になる可能性があること、病院側は複数の患者にこのドナーの精子を使っており、他の患者からの警告で発覚したことが説明された。病院側とは7年経った現在も法廷で闘争中。

病院が何人の患者にこのドナーの精子を使ったのかは明らかにされていない。今回は病院側のミスだが、インターネットでドナーの写真付の情報から精子や卵子を買うような場合にも、起こる可能性の高い出来事であると思われる。

Why am I dark, daddy? The white couple who had mixed race children after IVF blunder
[Mail Online 13th June 2009]


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by technology0405 | 2010-12-10 11:38 | Countries | Comments(0)

代理出産と人身売買

2007年11月、ウクライナ人女性の代理母が出産した子供の出生証明書に不正があったとして、アメリカ人女性Jeanette Runyonがウクライナで拘束された。インターネット上では、ジャーナリストのRunyon氏を敵視する人物がこれを人身売買であるとし、彼女を激しく非難した。

ウクライナではthe Family Codeの123条の下、商業的代理出産が認められている。生まれた子供は依頼夫婦の嫡子とみなされ、ウクライナ国籍ではなく、代理出産を依頼した両親の国籍を持つと定められている。

このケースでは、卵子も精子もドナーのものだったのでJeanetteも彼女の夫も子供と遺伝的つながりがなく、従って彼女の行為は「違法なマーケットで子供を買った」とみなされ、ネット上でJames Michael Sutter氏に非難された。

ウクライナを始めとする旧ソビエト諸国では、未だに子供の人身売買が後を絶たない。人身売買の目的には、養子だけではなく、臓器売買や少女売春なども挙げられる。2010年10月にも、ウクライナの母親が臓器売買業者に2歳の子供を売る事件があった。

商業的代理出産自体が子供の人身売買であるという議論もある。代理出産に卵子提供、精子提供、胚提供が絡みあい、子供の親が誰であるのかは、法律で細かく定めていくしかないだろう。このケースはRunyon氏の主張が認められ、パスポート申請時の不備として微罪で済んだが、商業的代理出産にこれからも常に付きまとう問題であるといえる。

The legal review of Jeanette Runyon case
[Ukrainian Fertility & Adoption Law Center]

Hate Monger Arrested for Human Trafficking
[Chasing Evil November 16, 2007]

The Real Story of Jeanette Runyon and "Human Trafficking"
by J. Remling

Human Trafficking in Ukraine: The Origin of a Stereotype
[Change. org. February 17, 2010 ]

Ukrainian woman ‘tries to sell her 2-year-old daughter’ to Human Organ Traffickers
[World News a la mode October 12, 2010]


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by technology0405 | 2010-12-03 14:07 | Countries | Comments(0)

タイの代理出産トラブル

2008年、オーストラリア在住の夫婦(夫はオーストラリア人、妻は日本人)が、2人の代理母に胚移植を同時に行い、2009年にその2人の代理母から3人の子供が生まれた。夫婦は3人の子供をオーストラリアに帰国させようとするが、子供のパスポートは発行されなかった。夫婦は子供が自分たちの子供であることを主張し裁判を起こした。DNA検査の結果などが認められ、1年後の2010年にようやく子供たちをオーストラリアに連れ帰ることができた。

この夫婦の事件では、以下の点がトラブルを引き起こした。
1.夫婦は2人の代理母を雇い、その結果、2人の代理母から計3人の子供が同じ日に生まれた。
2.タイのオーストラリア大使館では受け付けない「Citizenship by Decent(オーストラリアの出生証明書にあたる)」で申し込もうとした。(代理出産で生まれた子供にはSurrogacy101が用意したビザが使用される。手続きが簡単で、このケースでも最終的にSurrogacy101のビザで子供たちは帰国した。)依頼者が同性愛カップルでもSurrogacy101のビザで子供をオーストラリアに連れて帰られるという。
3.オーストラリア政府が2010年1月に国籍法(Citizenship Act)を改正したことで、ようやく夫婦の申請が認められた。

代理出産関連のこうしたトラブルが報道されることは少ない。現に、タイでもオーストラリアでも、もちろん日本でもこの事件は報道されておらず、実際には同じようなトラブルがいくつも起きていることが考えられる。

Surrogacy 101のホームページ


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by technology0405 | 2010-10-15 13:50 | Countries | Comments(0)

代理出産トラブル

代理出産に関するニュースは、えてして依頼者(同性愛者)や斡旋者に都合がよいような記事が多くばらまかれがちである。代理母が死亡したケース、代理母に不利なトラブルや事件はインドやタイなどで発生しているはずだが、なかなかそうした記事が出ないというのは、メディア報道が推進側に偏っている証拠であろう。一方、子供の無国籍問題は依頼者にとって不利なトラブルなので大々的に報道されている。

先進国が発展途上国の女性を代理母として雇うことについては、以前から倫理面での問題が指摘されてきた。しかし、インドやタイにとって医療ツーリズムは外貨獲得のための重要な手段である。医療ツーリズム推進の陰で、代理母になるのはインドの貧しい下層階級であり、その声は外に届きにくい。

4000ドルの借金とアル中の夫を抱えたあるインド人女性は、借金返済のために腎臓を売ることを考えた。だが代理出産で7000ドルを稼げることを知り、代理母になることを決意したという。まさに選択肢のない状態での決断である。

また、上流階級の女性に代理母として雇われた別のインド人女性は、妊娠期間中は女性の家で過ごすように言われた。だが、盗みの罪を着せられ追い出されたばかりか、代理出産契約も破棄され、中絶せざるを得なくなった。

代理母になることで稼げる金は2500-6500ドルとされる。人口の約35%が1日1ドル以下で生活し、一家の年収が500ドルというインドでは、これは相当な大金である。このため夫や親族が、女性に代理出産を強く勧めるケースも多い。

ICMRのガイドラインでは、代理出産契約時に代理母の生命保険を依頼者が支払うことが明記されている。代理母が合併症などで死亡した場合は、代理母家族に保険金が支払われているのだろうが、こうした危険性について代理母はあらかじめ理解しているのだろうか。代理母が字を書けないためサインでなく拇印で契約することは珍しくない。字が読めても、英語で書かれた契約書を読めない代理母も多い。
インドの新法案についての議論では、代理母の権利というものも十分に考慮されるべきである。

NYT: India, the Rent-a-Womb Capital of the World The country’s booming market for surrogacy
[NYT August 23, 2010 ]


When Surrogacy Goes Wrong: Bad Things That Can Happen In Surrogate Motherhood
[articlesnatch.com]

What are the Risks of Surrogacy to the Surrogate Mother?
[Health Reform 14/5/10 ]


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by technology0405 | 2010-09-24 16:17 | Countries | Comments(0)
各国のARTに関する資料や記事を集めています (※ このブログに書かれている情報の信ぴょう性は各自でご判断ください)