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Kids of donor 5114

Nathan: 自分はNathanで13歳、コロラド州のデンバーに住んでいる。家に帰ったら、普通は友達とスカイプをしたり、近所に友達と外で遊んだり、サッカーをしたりする。 陸上競技が好きだし、建物の中にいるのも好き。精子提供で生まれたと知ったとき、それがとても大きな違いだと思わなかった、というのはその年齢で自分は何も違いを知らなかったから。他のドナーきょうだいから初めて連絡が来たとき、フェイスブックで話していたと思う。友達の一人からメッセージを受けて、あなたはNathanですか? デンバーに住んでいますか? と聞かれて、そうだと答えた。彼らはドナーから生まれた子で、自分とドナーきょうだいだというんだ。

母親: 私がテレビを見ていたら、Nathanが入ってきて言うの、5114という番号って何か意味あるの? と。それでそれは、あなたのドナーだといったわ。彼は18人のきょうだいがいること知ってたの? と聞いてきたので、私は知っているわと答えた。

Nathan: ママの反応を見たとき、自分にはきょうだいがいると知って嬉しかった。でもちょっと嫌だった。ママは何人かの人を知っていたのに、自分にはそのことを言ってなかったから。

母親: 他の子どもたちが知る前に息子が知らない方がよいと思って。

Nathan: きょうだいに連絡が取れるとは思ってなかった。でも、そんなチャンスもあるかと思って。

母親: ドナー兄弟たちとはスカイプで話して、とてもよかったみたい。

Nathan: 自分と他のきょうだいたちとでスカイプで登録し、学校から帰ったあと、オンラインで話してる。どこか似ている場所、顔や身体が親戚みたいに似ているなとか、たぶんドナーから引き継いだんだろうと思う。ドナーきょうだいとは本当に強い結びつきがあるんだ。最近知ったけど、ずって前から知り合いのような気がする。

母親: 彼にとってはすばらしいことだと思うわ。だって残りの人生、兄弟姉妹ができたんだから。年の差は6年に間に収まってるの。だいたい同じ成長段階にいるようなものだわ。

Nathan: タオスで行われるミーティングのことを初めて来たとき、すぐにわくわくして、ママに言ってもいいか聞いた。

母親: 明日、飛行機に乗ってタオスにいくわ。同窓会みたいな感じで5人のきょうだいに会う予定。女の子同士の二人は前に会ってるけど、あとは初めてじゃないかな。

Nathan: Zeekだね。

Zaak: はい。

Nelan: Hi。

Nathan: Hi。

Nick: 最初とても緊張してた。何て言ったらいいかわからなかったし。兄弟姉妹のように感じるけど、会ったことないし、誰だかわからない。名前はNick。

Alexis: 自分はAlexis.

Danny:わたしはDanny.

Nelan. 自分はNelan.

Zeek: Zeekだよ。

Nick: 私たちみんな唇が大きいみたい。

Alexis: うん、それに眉の色が濃い。

Nelan: それとふさふさしてる。

Alexis: 何人かは鼻が幅広い。私たちと彼も。

Danny: みんなサッカーをする。

Nelan: だいたい皆、陸上競技する

Danny: 私も陸上をするし、大好きなスポーツ。

Nick: 今日は皆お互いによく知り合うことができた。Nathanのことをもっと知りたいな。

Nelan: ばかなところもある。

Nick: とすると、そのバカ遺伝子を皆も持ってるわけだ。

Alexis:私のママはドナーのことに興味がないみたい。それで私が興味をもって、ハーフきょうだいのことを探し始めた。ママは反対はしなかったけど、あまり真剣に考えたことがない。もし娘が興味をもったなら、自分も興味があるというような感じ。

母親: いままで他の母親に連絡をとったことがなかった。端っこの方にいたわけ。それでその経験は両方にとって喜ばしいとわかった。みんなのことがとても好き、けど、率直に言うと、なんかすごく変なことだとも思う。だって、ここにいる女性たちは皆、同じ男から子どもを作ったんでしょう。

母親: こんなわくわくするようなこと考えたこともなかったわ。ここに座っている私たちは皆同じドナーから子どもを作ったなんて。

母親: Nelanが他の子供たちに会いに行くようなことがあるなんて、思ってもみなかった。子どもたちの間にこんな絆が存在するなんて、想像もしなかったこと。この子たちが一緒にいるのを見ていると、友情以上のものがあると思うわ。

女性2: 子どもたちが関係を育てていくのは大事だと思う。子どもたちが向かっていくところについていけばいい。彼女がやったことを嬉しいと思いし、とても喜ばしい経験だと思う。

Nick: もしドナーに質問するとするなら、自分たちがここに何人いるか知っているかと聞きたい。彼は自分たちに似ているのか、同じようにするのか、誰かに似ているのか。

Nelan: もしドナーに何か聞けるなら、自分たちのことを考えたことがあるか、会いたいと思うか、聞きたい。

Alexis: うん、ドナーに自分たちのこと知ってもらいたいし、ドナーに会いたいし、彼にはたぶん自分の家族がいるだろう。パートナーがいて、育てている子どもがいて。彼がだれか知りたいと思うけど、彼の人生に押し入りたいと思わないし、占領したいとも思わない。ただ、答えが欲しいし、自分たちが誰なのか、アイデンティファイしたい。

Nelan: ママに似た部分だけでなくて、もう一人のその人が知りたいんだよね。

Alexis: そう。ときどき、ママには似ていないと感じることがあって、その時は・・・

Nick: ほとんどの友達はパパのことを話せるし、誰なのかを知っているけど、自分は知らないしどんな姿なのか、頭の中に写真すらない。ママだけ。

Nathan: 今まで、ドナーきょうだいと連絡をとりあって、それはすごい経験だった。自分の家には自分とママしかいなかったから、すごいことや!

Nick: もうすでにいろいろとコミュニケーションをとってて、共通のことももってる。

Alexis: もうお互いに気を使うこともないし。

Nathan: ドナーきょうだいとは、これからもずっと連絡を取り合いたいと思うし、ずっと親しい関係でいたい。

母親: 本当に、この人たちとの交流は楽しい。これなかった人がいるのは本当に残念。いろんな家族がいるわ。夫と妻の家庭、シングルママの家庭、レズビアンカップルの家庭。皆に逢いたかった! 子供が欲しくて、独身だったなら、ドナーを使うのは良い考えだわ、だっていろいろ選択肢があって、安全だし。今までの中で最良の選択だったと思う。すごく楽しい !

by technology0405 | 2017-04-09 18:39 | Materials | Comments(0)

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Siblings via Sperm Donor Meet for the First Time.

Alanna: ナオミからメールをもらって彼女のドナーIDを入れた。そうしたらZachsいう15歳の青年が同じドナーからの子どもだとわかったんです。

司会: それで、初めて兄弟がいるとわかったんだね。名前はZachと。

Alanna: はい。

司会: どんな感じ?

Alanna: メールを読んだとき、授業中だった。

司会: 嬉しかったみたいだね。話してる時の顔が違う。

Alanna: うん、メールを読んだときは授業中で、部屋を出て泣いた・・・

司会: ちょっとまって、授業中にメールを読んだの? それっていいの?

Alanna: ドナーのウェブサイトからはメールで連絡が来るの。それであなたはマッチングができて、相手と自由にコンタクトできるって。

司会: 信じられない気持ちだったろうね。授業に出てて、そのときメールが来て、それでどうだった?

Alanna: 部屋から走り出て、彼女に電話した。電話口で彼女も泣いていた。二人とも泣いてた。クラスにもどって友達にも話して、ただ泣いていた。ナオミと私は、そのあとずっと1日中、メールのやりとりをして、フェイスブックでも繋がった。

司会 : ナオミはZachのお母さんだね?

Alanna: はい。

司会: その時はまだZachにはメールしてなかったんだ。

Alanna: うん、まだ。ナオミはまだZachに話してなかったけど、彼のことをウェブサイトに登録してたみたい。だから私とナオミだけがお互いに知ったの。

司会: それでZachと初めて接触したのはいつ?

Alanna: その次の日かな。ナオミとそのお母さん、つまりZachのお祖母さんをフェイスブックに追加して、その次の日、Zachが私をフェイスブックに追加した。それからお互いに一般的なこととかを話し始めた。

司会: 緊張した?

Alanna:うん、とても。私には兄弟がいなかったから、どんな風に関係していいかわからなかった。わからなかったけど、友達のような感じで話してみた。彼に何を話しかけていいかわからなかった。何か共通点を見つけて話すことを見つけないとと思って。

司会: 彼女は兄弟を得て、とても変わったと思わない? 本当にすごい。自分でも気づいてた?

Alanna: 自分ではわからない。

司会: 彼に会ってないの?

Alanna: うんまだ。

司会: じゃあフェイスブックで話してるだけ?

Alanna: はい。

司会: どんな感じ?

Alannaの母親: すばらしい。彼女の性格は変わった。解放されたみたい。

Alanna: 同じことを誰かも探していたんだわと思って。彼は私と同じ父を探してた。

司会: 突然、その一人だとわかった。

司会: 彼はクリスマスプレゼントをくれたんでしょう?

Alanna: うん。彼はブレスレットをくれたわ。

司会: それはすごいね。

Alanna: ブレスレットをもらったから、私からはクリスマスカードを送ったの。

司会: だいぶ距離が離れているみたいだね。

Alanna :はい。

司会: 彼に何て言ったらいいと思う?

Alanna: わからない。友達はいつもドナーが見つかったら、Zachに実際に会ったなら、何ていうのと聞くけど、私はわからない。

司会: あのね、Zachが来ているんだ。Zach、来て。となりに座ったら?Zachを見てどう?

Alanna: 今もわからない。写真よりもずっと自分に似ていると思うわ。どうしていいかわからない!

司会: Zach、君はどう?

Zach: すごく変な感じだ。

司会: 不快ではないと信じる。

Alannaの母親: どのくらい似ているかしら。

司会: あなたから見て、どこが似ていると思いますか?

Alannaの母親: 目かしら。

Alanna: あごと目かな。

Alannaの母親: そうだわ。

Alanna: 顔の骨格も

Naomi: 鼻よ。

Alanna: そうね。

司会: 並んで座っている君たちはとてもよく似ている。そのことに気がついているかどうかわからないけど・・・



by technology0405 | 2017-04-03 17:02 | Materials | Comments(0)

パパが二人

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私の孫にあたる二人の娘は、2010年8月30日、インドのムンバイで代理出産によって生まれた。
大きな喜びとともに、将来、息子たちが、子どもたちにどのように説明すればよいのかを考えるようになった。

私は自問自答しつづけた。母親がいないし、父親が二人だということを子どもたちにどのように伝えるか、そして、それよりは重要ではないものの、幼稚園やそこに通う子どもたちや親はどう思うだろうか?

私はそのことで周りが困惑するような状況を避けたいし、その話題を避けるようなことはしたくなかった。

私は自分で本を書くことに決めた。
この本を愛を込めてGalとNoaの二人の娘を育てている私の息子とパートナーに捧げる。

祖母より



幼稚園で起こったこと

二人パパごっこをしよう! とGalはぶらんこから友達に呼びかけた。

無理だよ、そんなことできるはずないよ、とMary

もちろんできるよ、とNorは飛び上がった。

私の家族はそうなんだから、だから、遊ぼう! とNor。

できないよ、だってパパは一人しかいないもん、とNill。

男は男と結婚できないんだから、バカじゃないの!

いや、でももしかしてそれは私のいとこの家に似てる。

いとこの家には犬と猫、金魚とうさぎがいて、一卵性の双子の女の子と二人のママいるし。とLisa。

子どもたちは遊び始めたが、なんだかよくわからない状態になっていた。NillにとってもMaryにとっても、Amirにとっても・・・

それはどんな家族なのか ?

誰が家の仕事をするのか? サラダを切ったり、料理をしたり、ケーキを焼いたり?

雑貨を買ったり、モノを修理をしたり?

Norは大きな声で言った。ちょっと黙って! 説明するから。それからごっこをまた始めたらいい。

Galは打ち切って説明をした。自分たちの家族がどうなっているのか、うまくいっていること。

しかし周りの子どもたちはわめいた。見ないとわからないよと。

だいたい、二人のパパをどうやって呼んでるだ? Daddy A  とDaddy B?

違う! とGalとNoa。   一人は「Yoav」だから Yoパパ、もう一人は「Itai」だから Iパパと呼んでいるの。



GalとNorは、数年前、自分たちがどうやって生まれたかを知らなかった。

パパたちは娘たちを抱きしめ、食事をしよう、といった。

そしてYoパパが料理をしてくれた。Iパパが綺麗に掃除してくれたキッチンで料理をした。

そしてソファーに座って、語り始めた。

夕食を終えて猫をだっこしながら、全部を話した。

パパたちは、何年も前に、恋に落ちた。

愛し合って、一緒に暮らして幸せだった。

そして、結婚してずっと一緒にいたいと思った。

男同志が結婚するのはまだまだ新しいことだ。

だから簡単なことではなかった。しかし諦めることなく、二人はカナダで結婚した。

そのあと、子どもが欲しいと思い始めた。

子どもをつくるためには、必要なことがある。

それは、若い女性の卵と男性の小さな種。

卵が種と出会ったなら、子どもになっていく。

それは、人生で一番素晴らしいこと。

そのあと子どもが大きくなるためには母親のお腹(tummy)が必要だ。

だから二人のパパが子どもを持つためには、ほんの少しの助け(a little help)が必要だった。しかし、方法はあった。

パパたちは親切な人たちを見つけた。ドクターの助けもあった。

彼らは女性から卵をとって、種と合わせてくれた。

遠くインドに住む女性が子どもを産むことに同意してくれた。

卵はそっと彼女の子宮に置かれた。そして、部屋から出るまでの間、そこで卵は成長した。

パパたちは親切な女性に会うためインドに飛んだ。そして、彼女に感謝した。彼女はたくさん休息をとり野菜もたんさくとり、良い気持ちで過ごしていたことと思う。

インドの女性のお腹が大きくなって、生まれそうになったとき、祖母もインドに飛んだ。

そこでとても驚いたわ。だって双子だって聞いたから。

とても嬉しかった。

これが私たちにとって家族の始まり。
by technology0405 | 2016-05-30 08:59 | Book | Comments(0)

私は特別、だって・・・

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ママとパパと恋に落ちて結婚した

ママとパパは家族が欲しくて、毎日祈っていた。でも、ママのお腹の中に子どもは授からなかった。

長い間、子どもを求めていたけれど、うまくいかなかったのでドクターを訪問した。

ドクターが言うには、ママのお腹には問題があるって。

ドクターにはあるアイデアがあって、別の方法があることを提案してくれた。

ドクターが教えてくれたのは、ママの代わりに子どもをお腹に入れて育ててくれる女性のグループがあるってこと。

ママとパパはその話を聞いてとても喜んだ。その人たちは何っていうの? 私の代わりにお腹の中で
子どもを育ててくれるかしら?

ドクターが言うには、その女性たちは"Surrogates"と呼ばれていて、お腹が悪い女性の代わりに、人助けのために子どもを産んでくれるって。

それを聞いたママとパパは飛び上がらんばかりに喜んだ。

翌日、パパとママはSurrogatesという特別な人たちに会いに行った。

そこで、Bonnyに会った。彼女は、ママとパパのため、surrogateになって、ために子どもを産んでくれるってことになった。

ママとパパとBonnyをつれて、彼女が好きなアイスクリームを食べさせてあげたの。

ドクターが、パパとママの赤ちゃんをBonnyのお腹の中に入れ、赤ちゃんは大きくなっていった。

Bonnyのお腹の中で大きくなる赤ちゃんを見て、パパとママはとても幸せだった。

Bonnyのお腹の中にいたのが、私。パパとママはBonnyのお腹の中で大きくなるのを見守った。
9ヶ月後、生まれる時が来た。

パパとママはBonnyを病院に連れて行った。ママとパパはとてもエキサイトしていた。そして、私の顔を見て、目が大きいのを確認して、狂喜した。

パパとママは、Bonnyに感謝しきれないという気持ちだった。そしてBonnyを天使のように思った。

今、私はこうして大きくなった。私はいつもBonnyに自分の写真を送っていたので、彼女は私がどんだけ
大きくなったか知ることができたの。私は、パパとママを助けて私をこの世に送り出してくれたBonnyにいつも感謝している。

そういうわけで、私は特別なの。
by technology0405 | 2016-05-23 08:41 | Book | Comments(0)

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赤ちゃんになる前、私は小さなエンドウ豆だった。

でも私の元になったエンドウ豆ってどれ?

ママに聞かなきゃ! (この人がママ。ママ大好き!)

エンドウ豆から赤ちゃんを作るためには・・・

卵子と精子が必要なんです。(卵子と精子の絵)

え? 卵とミミズ? 卵はいいよ。でもミミズは・・・ (精子の絵はミミズのように見えたらしい・・)

いいえ、卵子と精子です!

女性から卵子をとって男性の精子と一緒にしたら、赤ちゃんエンドウ豆になる。 ママのお腹の中で!

エンドウ豆は大きくなる、どんどん、どんどん、・・・・そしてついてに赤ちゃんになる。男の子か、女の子になるよ。

でもね。ときどき、卵がよくないこともある。その場合、赤ちゃんエンドウ豆はできない。それはお父さんとお母さんのケースだった。

パパとママがドクターにところに行ったら、ドクターがいいアイデアを教えてくれた !

ドクターはとても親切な女の人を紹介してくれた。彼女はたくさんの卵を持っていた。
そして彼女はパパとママに喜んで卵をくれると言った。

それで医師は、女の人の卵子とパパの精子を一緒にしてママのお腹に入れたの。

卵は大きくなり・・・赤ちゃんになった。

それが私!

優秀な医師と親切な女の人(ドナーという)

そしてパパの精子とママのお腹があって、私ができた!


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KIM KLUGER- BELL, LMFT
by technology0405 | 2016-05-20 08:31 | Book | Comments(0)

The Kangaroo Pouch: a story about surrogacy for young children

この絵本は親族のために代理母になった女性が自らの子どもに説明するために執筆したものである。

ストーリーはシンプルである。

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夫と2人の子どもがいて幸せな生活を送っているカンガルーの母親が、子どもがいないカンガルーの夫婦を見て気の毒に思い、彼らのために自分の袋を使って子どもを育てることを思いつく。
子どもが誕生するためには、男性の細胞と女性の細胞、そして子どもを入れる袋が必要であることが説明されている。
自分の袋の中で子どもを育て、子どもが出てきたら子どもがいない夫婦に子どもを返すというのだ。
母親が父親に説明し、父親は良いことだと賛成してくれている。
袋の中に子どもがいるとき、依頼夫婦の声を聞かせたりして妊娠期間中を過ごす。
代理母と子どもは普段の生活を送りながら、袋の中の子どもに冗談を言ったり話しかけることもある。
ある日、袋の中の子どもは、準備が出来たと見えて、袋から出てくる。
依頼した夫婦に子どもを返したとき、彼らはとてもハッピーになって大喜びの様子が描かれている。
カンガルーの家族は、その後もとの幸せな生活に戻った。


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大抵の代理母は、自分の家族を持っている。
このため、代理母になる女性は、夫を説得し、自身の子どもへ説明して納得させる必要がある。
妻が代理母になると聞いてあまりよい気持ちがしない夫は少なくいのではないかと推測されるが、
夫は大人であるから代理出産の意味を理解できるだろう。
しかし子どもはどうか?
母親のお腹が大きくなっていくのを見て自分の兄弟姉妹が生まれてくると期待するのが子どもの自然な反応である。なぜ生まれてきたばかりの子どもを他人に渡さなければならないのか、理解したり納得したりすることが難しいかもしれない。母親が生まれた子どもを他の夫婦に渡すのを見て、自分も母親からいつか捨てられるのではないか、とトラウマになる子どももいるという。依頼者の子どもだからと説明しても、感情面で理解することが難しいかもしれない。
この絵本は、利他的な代理出産のケースだが、その行為に金銭が絡んでいるとするなら一層、複雑である。子どもはお金と引き換えにいなくなった、つまり、お金のために子どもは売られていったことになる。そして、自分の母親はそのようなことをする人間であるということになり、子どもの安心感は失われる。「お金はいらないから、子どもを渡さないでほしい」と母親に訴えた子どももいるという。貧しい母親は自分の子どもの将来を思って、代理母になって金銭を得ようとする。しかし、子どもは全く違う側面を見ている。世界で行なわれている代理出産のうち、真に利他的なケースは少なく、その大部分が、金銭が絡んだケースである。金銭が絡んでいるからといって利他心がないというわけではないが、金銭的対価が大きな動機になっている。そのことが、子どもに与える害を考えてみるべきである。

こうした絵本が存在しているということ自体、母親が代理母になる/なったことを子どもに納得させることが容易ではないということを示している。

代理出産という行為には、依頼する側と依頼される側、二つの家族が関わっている。
代理母になる女性の子どもだけでなく、代理出産で生まれてきた子どもに対する説明も必要になる。
互いの子どもに対し、どのように真実を伝えていくか。
代理出産という行為を、大人の視点ではなく子どもの視点から考えていかなければならない。


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by technology0405 | 2016-04-25 11:29 | Book | Comments(0)

卵子提供で生まれたことを子どもにどのように伝えるのか。

オーストラリアで編集された"Sometimes it takes three to make a baby"(子どもが生まれるためには、ときに3人必要になる)は、まだ幼い子どもに対して自分がどのようにして生まれてきたかを知らせるための絵本である。

こうした絵本は、世界各国で編集が試みられている。そのストーリーは、概ね、似通っている。子どが欲しい夫婦がおり、治療を続けたがうまくいかなかったこと。医師が卵子提供を提案してくれたこと。親切な女性が現れ、両親に卵子を提供してくれたこと。医師が提供された卵子と父親の精子をミックスして母親の子宮に入れたこと。妊娠して両親は大喜びしたこと。子どもは周りの人から望まれて生まれてきたこと。卵子を提供した女性も子どもが生まれて喜んでくれ、両親も卵子ドナーに感謝したこと。こうしたことがわかるように構成されている。

この絵本では、子どもは誰に似るのか? といった遺伝に関する問題にも触れている。
鏡の前で自分の姿を見つめる子どもの頭の中には3人の大人の顔が浮かんでいる。
この絵本では、「ユーモアのセンスはママから、黒い髪はパパから、茶色の瞳はドナーから来たものかもしれない」と書かれている。

また、その後、子どもが学校など集団生活を送るようになれば、自分の出自をどのように捉えるかも問題である。卵子提供で生まれた子どもが他にもいるかもしれないし、いないかもしれない・・・。もしかしたら自分はなぜ卵子提供で生まれたのか納得できないかもしれないが、それは他の子どもでも同じで、子どもは自分でどうやって生まれてくるかを決められないものなのだ。

絵本の末尾には、親に対するメッセージが記載されている。

◆親に推奨されること◆

・子どもができるだけ小さい時から情報を与え始めること。この本は3歳から9歳までの子どもに適している。

・子どもの成長にあわせて何度も何度も話すこと。与えられる情報や子どもからの質問は子どもの成長にしたがってより複雑になっていく。

・不妊治療や妊娠、子どもが生まれてきたときの写真などを貼ったスクラップブックを作成し、それらを見せながら語りかけるとよい。

・リラックスした態度で子どもに語りかけること。卵子提供について恥ずかしいことであるかのように親がぎこちない態度をとれば、子どもはその方法で生まれてきたことを悪いことのように感じる。親がその方法に誇りを持ち、子どもが親の愛情を感じることができるようにすることが重要である。

・同じようにして子どもをもった他の家族と交流することやサポートグループに参加することは有効だろう。子どもたち同士も交流をすることで、自分が他とは何か違っていると思わなくてすむ。

・カウンセラーに相談することも役に立つかもしれない。子どもが誕生したことで解決したと思っていた問題が、ときに後々なって再び、浮上するかもしれない。

・子どもに告げるのを遅らせるのはよくない。ドナーのことを告げたら子どもから拒絶されるかもしれないと親は恐れているが、事実は全くその逆である。子どもは長年、真実から遠ざけられてきたことで自分が否定されたように感じる。早い時期に告げられていれば、それは子どもにとって普通のことになる。子どもは卵子がどこから来たかに関係なく、両親を好きだと思っており、母親は母親であって、卵子ドナーではないことはちゃんと理解しているはずである。

・周りの人に対しても、卵子ドナーを「本当の母親」などと子どもに言わないよう、きちんと説明する必要がある。

・子どもがいじめられるかもしれないと心配する親がいる。子どもが自らの出自に自信を持つよう育てられていれば、他人の発言に左右されなくて済む。周りの子どもたちも、効果がないとわかればいじめをやめるだろう。世の中にはいろいろな家族がいるものである。

・子どもには自信を持って安心するよう教えることだ。そして、他の人から何か言われたときにどう言い返すか、シュミレーションをしておくのもよいだろう。


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Victorian Assisted Reproductive Treatment Authority: VARTA

Melbourne IVF
by technology0405 | 2016-04-21 12:54 | Book | Comments(0)

Sophia's Broken Crayons: As story of Surrogacy from a Young Child's Perspective.

代理出産は代理母の家族にも影響を与える。代理母自身の子どもは、母親のお腹が大きくなっていくのを見て兄弟姉妹ができるものと期待する。しかし、その子どもは他人に渡さなければならない運命にある。その事実をどのように説明し、納得させるか、という問題がある。

「ソフィアの折れたクレヨン」は、代理母になった女性が自身の子ども(Sophia)に宛てた形で執筆された絵本である。

娘のソフィアは、弟がときどきクレヨンを折ってしまうことを悲しいと感じているが、親切な友人が利他心からクレヨンを貸してくれたとき、彼女は嬉しい気持ちになることを知っている。

妻の子宮が妊娠に適していないため、子どもができない夫婦がおり、悲しみに暮れているのを
助けるために彼女の母親は代理母になることを決意した、というストーリーになっている。

この絵本では、折れたクレヨンのエピソードは、代理母の利他心を説明するための喩えとして用いられている。子どもにとっては身近な例だが、代理母の犠牲を過小評価する恐れもある。

また、このストーリーでは、友人を助けるためという設定になっているが、例えばツーリズムのような形で行われる代理出産の場合、代理母自身の子ども、あるいは依頼親の子どもに対し、その事実をどのように説明することができるだろうか? 

代理母自身の子どもにとって、母親がお金のために子どもを渡したという事実が突き付けられる。子どもにとって大きなトラウマになる可能性があることが指摘されている。

依頼親に引き取られた子どもは、どのようにして自らがこの世に生を受けたか、知る権利がある。代理出産で生まれたという事実は、なぜ両親は代理出産を依頼したか、どこで、どのように代理出産を依頼したかということと切り離すことはできない。

インドやタイ、メキシコなどでは既に外国人への代理出産の提供は禁止されるに至っているが、これらの国々で多くの依頼者が代理出産によって既に子どもを得ている。代理母の大半が貧しい女性であり、金銭とひきかえに妊娠出産を引き受けていたのが現実である。

このようなケースで、どのようなストーリー構築が望ましいのか、そして、可能なのか。子どもの自己認識に影響を与えうる大変デリケートな問題である。

折れたクレヨンはのストーリーは、あくまでも代理母になった母親から子どもに語られるものである。したがって、代理出産を依頼した親の立場から、代理母の利他心を説明に用いるのは、適切なことではない。

依頼親は、子どもに対し、代理出産の事実を明らかにするとともに、産んでくれた女性に対し、どれだけ感謝しているか、ということを繰り返し伝え、またその感謝の気持ちを子どもの目に見える形で示すことが不可欠であるように思われる。



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Why I am so special: A book about surrogacy.

Hope & Will have a baby: the Gift of Surrogacy.

The very kind Koala: A surrogacy story for children.
by technology0405 | 2016-04-20 16:57 | Book | Comments(0)
各国のARTに関する資料や記事を集めています (※ このブログに書かれている情報の信ぴょう性は各自でご判断ください)