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日 時:2019112() 

13:00-17:00

場 所:日本科学未来館7階 海王星ルーム

    東京都江東区青海2-3-6

13:00-13:40 清水 直子 Shimizu Naoko

(さくらライフセイブアソシエイツ代表取締役)

 「生殖医療の進歩は選択肢を広げる: 代理出産/卵子ドナー/精子ドナー」

13:40-14:20 日比野 由利 Hibino Yuri

(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科)

  「卵子ドナー、代理母、依頼親、子どもたちのコミュニティ」

 

 14:30-17:00 情報交換会 



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by technology0405 | 2019-07-26 09:59 | Meeting | Comments(0)


司会者: 今日は代理出産で生まれた子たちのパネルを開催します。まずは自己紹介をお願いします。

Alice:
31歳です。私はオーストラリアで初めての代理出産で生まれた子供です。世界では2番目かな。恨んではいないし、ちゃんと適応しています。代理母は私の叔母さんでもあります。母の卵子と提供精子を使ったんです。それを付け加えたいと思います。

Morgan:
21歳です。私の場合、代理母と卵子ドナーは兼ねていました。だから私は代理母の子で、父はオーストラリアにいます。
私はLAで生まれたんです。だから二重国籍です。母は前列二番目に座っています。母は出生証明書に母親として書かれています。卵子ドナーと代理母は書かれていません。

Ethan:
12歳です。アメリカで代理出産で生まれました。父が二人いまして、オーストラリア人と台湾人です。うん、私の代理母も叔母さんなんです。父とはその一年前に会って、それで同意した。そして10日後にはもうアメリカからオーストラリアに連れてこられました。


司会者: 代理出産について、どのように教えてもらいましたか?

Alice:
私の場合はちょっと変わってて、生まれて1ヶ月で記者会見を行いました。だから私には最初から話すしかなかった。母はこんな風にいったわ、"私には巣がなくて、叔母さんが持っていた、そして親切な男性が種をくれたの、父親はそれがなかったから。そして成長した" 。

Morgan:
いつ始まったか、覚えていない。私はとてもいい子だったから、たくさん質問したわ。母のお腹にはたくさんの傷があっただから私は聞いた。母のお腹は壊れていたと思った。だから、誰かの助けが必要だった。だから叔母さんに頼んだ。叔母さんは親切だったけど、今は叔母さんとは言えないかな。

Ethan:
父はいつも代理出産について話してくれました。叔母さんとおじさん、そして彼らの娘たちも家族の一部だと思っています。もう生まれた時から言われていたので、何も覚えていない。父は卵子ドナーや代理母という特別な女性がいたと教えてくれた、そしてそれは他の子たちと全然違うとも教えてくれた。

司会:
学校ではどうでしたか?

Alice:
小学校では誰も気にかけなかった。でも高校になって、ある男の子から、あんたはtest tube kidだ、だから両親はセックスしていないと言われた。でも大学ではそんなことはなかったし、働いてからもないわ。
代理出産のことと、ドナーのこととはちょっと違うと感じている。ドナーのことの方がもっとセンシティブな感じがする。
みんなが言うのには私は父に似ていると。母には卵子ドナーを使ったらよかったのにというわ。私の肌はひどいの。

Morgan:
小学校では、養子みたいだと説明して、それでよかった。でもそのあと、ちよっと自分でもセンシティブになっていった。

Ethan:
自分からは言わないよ、でも、時々友達が聞いてくることがある。父親が二人だからね。だから代理出産を説明しなくてはならなくなる。だいたいは説明するのは簡単にいくけど、場合によっては何回も説明しなきゃならなくなる。そんなに嫌じゃないからいいけど。ほとんどの友達はちゃんとわかってくれるよ。ただ好奇心があるだけ。その友達の親戚とかにもゲイはよくいるから、大丈夫。嫌な反応もあることはある。けど、気にしないようにしてる。それにクラスにはIVFや代理出産で生まれた子が他にもいたから。

司会: さて次に聞きたいのは、代理母やドナーと会ったかということと、それでどう思ったかということです。

Alice:
私の代理母は母の姉妹だったから。いつも会ってたわ。彼女は私の家族にとって重要な存在。でもドナーには会ったことがないわ。

Morgan:
私の叔母さんには5人の子供がいて、その子たちとも話していて、友達よ。彼らは私のsiblingと言えるかな。皆LAに住んでるの。そして皆それぞれ家族がいるし。ほんの時たま会いにいくわ。4年に一回くらいね。もし無理ならsocial mediaで連絡できるし。いい関係を持ってる。まるで家族のように接してくれる。だからとてもとてもいい関係。

Ethan:
代理母の叔母さんとは生まれてからずっとコンタクトしてるよ。アメリカにも何回か行った。そして叔母さんも何回かオーストラリアに来たわ。ハワイで一緒に過ごしたこともある。私は彼女の家族の一員で、彼女は私の家族の一員でもある。そんな関係。父はいつも自分で決めた人が家族だと言ってる。母の日には彼女に連絡している、そうすると彼女が喜ぶのを知ってるから。

司会:
あなたは私の母親/父親ではないとか、そんなこと言ったことある?

Morgan:
みんなそんなこと言うんじゃないの。私は3歳の時にそんなこと言ったと思う。あなたは本当の母親じゃない、あなたは本当の父親じゃないとか。子供はモンスターみたいなもの。そしてそれは親を傷つけることになる。でも、やっぱり親を愛していると思う。

Ethan:
そんなこと考えたこともなかった・・・

Alice:
いろいあるけど、最後は適応できるものよ。

司会:
実のところ私にも娘がいて14歳の頃とても難しった。あなたの顔を見るのも嫌だと言われたこともあるわ。普通の家族でも、そんなことはあるの。

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by technology0405 | 2019-07-22 16:07 | Materials | Comments(0)


2019年6月2日 Hearing from Young Adults

司会者: 今日は卵子提供で生まれた子どもたちを呼んで、話を聞いてみたいと思います。

Tanzen:
20歳です。両親はちょっと年齢がいっています。母は最初、早発閉経だと言われましたが、そのあと卵巣不全だとわかりました。その時、ドナーがあまりいなかったので、両親は友達や家族からドナーを探そうとしました。
最初友達に頼もうとしましたが、彼女は忙しすぎて、難しいとわかりました。そして彼女から紹介してもらった人から提供を受けることができました。そのひとから2回提供を受けて、自分は2回目の提供から生まれたと思う。最初の移植は失敗して、そのあと2回流産、そのあと弟が生まれた。
両親はストーリーブックを使って教えてくれた。そして2歳の時に、実際の話を聞かせてくれた。でもインパクトはゼロだった。だって私は2歳だったし。と言うのは、私は気がついたらそのことを知っていたと言うこと。ニュースでもみたし、サポートグループもある。そして学校には体外受精で生まれた子もいた。彼女とはよく話していたわ。


Mel:
26歳です。母は生まれつき卵巣がなかったみたい。父は妥協(adamant)しない性格で、どうしても子どもが欲しいという考えがあった。そして、IVFという技術があることを知っていた。そしてお金を貯めて、これをやった。私の卵子ドナーは匿名だった。私は2回目で成功して生まれた。そして8年後に妹が生まれた。その時母は42歳だった。19歳のとき、卵子ドナーにあうことができ、とてもいい関係を持ってるの。
私の両親は8歳になるまで教えてくれなかった。特に母はとても躊躇していたわ。とても心配していた。母だと思えなくなることをね。でも妹が生まれたから、もう言うしかないと思ったみたい。ただ、それは遅かったと思う。だからものすごくショックを受けた。
つまり、私は一人っ子だったけど、妹が生まれた途端、両親は私を座らせて、子供はどうやって生まれてくるか知ってる? と聞いてきた。私は親とそんな話をしたくなかったわ。でもあなたはこれこれの方法で生まれてきたのと・・・それはもう言い表せないほどのショックだった。そして16歳になってやっと飲み込めるようになった。
両親はもっと違う反応を期待していたのかもしれない。でも母が3つの受精卵を移植したと聞いたとき、私は涙が止まらなかった。だって私は三つ子だったんだと。だから兄弟がいたのに、死んでしまったんだと。母は、いやそんなことを言いたかったんじゃないと言ったけど。
そして両親は、妹が11歳になったとき伝えた。妹は私より成熟してないと両親は判断したみたい。彼女も同じようなプロセスを辿ったと思うけど、もっと良かった。そして18歳になって、ドナーを知ることもできるようになった。だから、いまそのプロセスに進んでいるところ。妹とその話をすこともあって、面白い。

司会: やはり、出来るだけ早く知らせることをお勧めします。公開されてる本もいいですが、やはり自分たちの家族に即した独自の本を作るといいでしょう。それから親が心配するのは、学校で友達に知られたらどうなるかということでしょう。それについては、どうでしたか?

Tanzan:
自分にとっては、当たり前の事実だったので、特に友人とシェアしたいと言う気持ちもなかった。でも6年生のとき、両親が本を作ってくれて、そこで初めて自分にはhalf siblingがいることを知ったんだ。それで興奮してこのことを友達にシェアしようと思った。そしたら友達には3回も説明する羽目になった。すぐには理解できなかったからね。そのあとfamily treeも学校で作ったし、ものすごくオーブンにしている。だからクラスの誰が知ってて、誰が知らないか、忘れてしまうくらい。
この間も男友達に話す機会があった。だからとてもオープンにしているよ。今までネガティブなコメントはゼロ。そして弟とは双子だと言えるけれど、2年半離れているんだ。ういうことも興奮するね。

Mel:
自分の場合は知るのが遅かったし、それにカトリックの学校に行ってたから。父がとても宗教的な人なので。そして母はとても心配性。そんなこともあって学校の友達に明かすのは難しい。でも、高校でそういう話がでて、友達に話してみた。そしたらネガティブなことはなかった。ただ興味津々なだけ。まるで科学の実験のようだねといった友達もいた。
同じように、大学の友人にも話したら、科学的な興味を持っていた。ちょっと込み入ってるけど、みんなポジティブだった。

司会:
世の中も常に変化してきています。そして、学校の友達に説明する時にも本は役立つでしょう。なぜかと言うと、やはり何度も何度も説明するのは疲れるからです。特に親が同性カップルの場合、子供達は一体どうやって子供ができるのか不思議がりますから。さて、次の質問は、ドナーについてです。ドナーに会いましたか?

Tanzan:
ドナーは、両親の教会の友達だったわ。だから実は彼女のことをいつも知っていた。そして、高校になって彼女がドナーだったと初めて知ったの。そして、両親に聞いたら、その都度、教えてくれた。両親は、私のペースに合わせてくれた。スクラップブックにも書き入れたわ。そして、彼女に会った。向こうの家族からも受け入れてもらえた。そしてhalf siblingに会えたのはとてもエキサイティングだったわ。そして向こうの家族のウェディングにも招待されたり。私の興味は、本当の母親を探すとかそんなんじゃない。ただ、遺伝的な母(genetic mom)だと思ってるだけ。育ててくれた人が私の母親だと思ってる。でも遺伝的繋がりがある人は他にいる。それが私の事実。

Mel:
知るのが遅かったせいか穴を埋める必要があった。母親に取って代わることはないけど、やはりドナーにはとても興味があった。特になぜ提供したのか、知りたかった。
私は、自分の両親とは似ていないし、妹とも似ていない。それが、遺伝子のランダムや違いなのか、父親の家系から来ているものなのか、それともドナーから来ているのか、知りたかった。
だから18歳になったとき、アプライしたの。でも母親の気持ちにはとても配慮したわ。まだ妹には事実を言ってなかったから。
だからそれは家族で議論になると思っていた。だから両親が妹に話すのまで待った。そして両親には言わずにアプライしたの。会ってくれるかどうかわからなかったけど、結果はとてもポジティブなものだった。
家族に伝えたら、父親は喜んだ、妹はエキサイティングして、そして母親はとてもナーバスだった。そして19歳のとき、シティでドナーにあったの。待ち合わせの時、向こうから歩いてくる女性をすぐにドナーだとわかった。自分に似ていたから。とても不思議な経験だった。彼女が近づいてきたとき、もうほとんど泣いていたと思う。そして彼女と3時間も話したと思う。彼女の家族の写真も見せてくれた。彼女とは奇妙な一致があった。音楽や小説に対する嗜好がとても似ていたから。


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by technology0405 | 2019-07-18 09:12 | Materials | Comments(0)

2019年6月1日 Australia International Surrogacy & Egg Donor Conference

司会: 米国で代理出産を依頼したGay DadのJonathan, ギリシアで代理出産を依頼したClarissa, ウクライナで代理出産を依頼したRebeccaに登壇してもらいます。

Jonathan:
35歳になったころ、40歳までには親になりたいと考えていた。ネットなどを見て情報収集していたけど、38歳頃から本気で考えた始めた。特に妹が2014、2015年頃に子供を作り、その思いがもっと強くなった。何もしなければ家族を持てないとわかっていたので、積極的に動き始めた。
情報収集に関しては、このカンファレンスに2015年16年17年と参加した。けど、あまりにもたくさんの選択肢と決めなければならないことがあって圧倒された。特に大変だったのは、不確定な要素をどう評価すれば良いのかということ。特に海外の面識がないエージェント、彼らがいうことが本当なのか嘘なのか、どうやってリスクを軽減したらいいのか、費用についても、彼らが言うコストと実際にかかるコストがどうなのかも心配だった。と言うのは、いろんな恐ろしい話を聞いていたからね。
よかったのは、パートナーの妹が卵子を提供してくれたこと。ただ、問題は彼女の年齢がその時34歳で、クリニックはお勧めできないと消極的だった。国内で最初やろうと思ったが、結局は米国でやることにした。
米国を選んだ理由は、それはやっぱりプロフェッショナルで全てが整っていたこと。全て合法で、子供を連れて帰るまでシステム化されていた。
エージェント探しは重大な決断だった。いくつか選択肢を絞っていって、エクセルのシートにコストやリスクなどなど全部並べて比較した。
アメリカでのドナー探しはとてもスムーズにいったよ。すでに成功歴があるproven egg donorをチョイスしたんだ。そして代理母、こちらも直ぐに見つかつた。エージェントとの契約では6ヶ月以内に代理母を見つけることになっていた。自分たちのケースでは5ヶ月半だったかな。そのエージェントでは代理母のスクリーニングは厳しくて2%しか合格しないそうだ。
代理母との関係は、emotionalなものだ。だから、難しいことも生じる。だから専門家が関わるべきだ。そして、子供が生まれた途端、突然親になって戸惑うこともあるかもしれない。そして、ああやっと終わったと思うかもしれない。でも、バイバイ、さよなら、とはいかない。それは終わりではない。子供への授乳で夜寝られない日が続くからね。エージェントはこの大変なプロセスを助けてくれる、だから親になることだけに集中できるんだ。
子供の市民権、パスポート発行もとてもスムースだったよ。3日で子供のパスポートを取得できたからね。親の欄は、father1、father2と言う風に書かれていたよ。そしてオーストラリアに帰ってからも手続きがある。子供にオーストラーリアの市民権を取らせるためだ。それは4週間かかったけれど、paper workだけで済んだ。そんなに難しくないよ。
さて、帰りの飛行機もちょっとした問題だ。何しろ乳幼児を連れているからね。でもカンタス航空の乗務員は親切にしてくれたよ。最前列に座らせてくれたり、色々気を使ってくれた。
代理母との関係は、自分たちの場合はゲイカップルだったので、そうでない人たちと比べてかなり違っているのではないかと思うよ。ラッキーだったのは最初の移植で成功したこと。でもそのあとは心配の連続だったよ、妊娠がうまく行くか、出産がうまくいくか、家に連れて帰れるのか・・・。だからクリニックとエージェント選びは重要だと思う。

Clarissa:
私の場合は、結婚が遅くて、自分が38歳、夫が43歳の時に結婚した。教育やキャリアを積んでから結婚して、子供を持ちたいと思うようになったの。そして結果は7回の流産。3回は自然流産。そのあとIVFをやって妊娠したけれど、また流産。自分の卵子が問題だと気付いた。色々検査したり自然療法を試してみたりもしたけど、結局卵子提供になった。3回卵子提供もやったわ。でも成功しなかった。ドナーは南アフリカで依頼した。うまくいかなかった原因は・・・私の卵子もあったけれど、夫の精子にも問題があったかもしれない。でもその時は知らなかった。7回目の流産の時、どん底だった。そして、最後の手段として代理出産を検討し始めた。前に進んだ理由はやっぱり子供を持って家族を完成したかったから。
最初はオーストラリアで代理出産を依頼したようと思ったわ。けどすぐに問題が発覚した。南アフリカにある12個の受精卵を諦めないといけないことがわかったから。そしてもう一つはドナー探し。国内では友人や親戚など自分で探さなければならない。だから海外に行くしかないと決めたわ。たまたま知り合いがいて、彼はタイでやったけどエージェントをやってて、ギリシアで開始し始めたばかりだった。エクセルも使って色々比較検討した結果、ギリシアがいいと思った。それはヨーロッパで10年以上も経験があるということが決め手になったわ。メキシコも考えたけど、帰れない人たちのニュースも知ってて、それで、少し高いけどギリシアに決めたの。高いといっても、そこまで高くはなかったし。ギリシアは観光地としても良いところよ。ただ南アフリカからギリシアに受精卵を運ぶのには時間がかかった。代理母を決めるため、ギリシアに渡航した。そして2人の代理母に面会して決めたわ。結局、南アフリカから持ってきた受精卵は2度とも失敗したの。そして夫の凍結精子と、ギリシアの卵子ドナーで作った受精卵を使ったけど、またうまくいかなかつた。結局、夫の精子もダメだということになって。そして精子ドナーを使った。だからギリシアでも結局、20ヶ月もかかったの。
子供が生まれてからの手続きについては、私たちはオーストラリア人として初めてのケースだったと思う。領事館はfood passportをとるように勧めてきたから。キャンベラに問い合わせても同じ答えだったわ。だから、ドバイを経由して連れて帰ることにした。とても神経質になっていたわ。そもそも、今までずっとローラーコースーターのような状態で、本当に感情的には大変だった。でももうそれも終わると思った。
帰りの飛行機では・・・娘はよく寝る方なので助かったわ。エミレーツ航空では消毒済みのボトルと人工乳も用意してくれたしね。


Rebecca:
私たちは8年間かかりました。私の場合も妊娠しては流産の繰り返しで、結局21回も体外受精をやったわ。そして8回の流産。代理出産では、私の卵子は使わなかった。まず、国内で代理出産をやることを考えた。そして3年の間に2人に代理母を依頼して5度の体外受精をやったわ。最後の失敗の連絡後、すぐに海外のエージェントに連絡して、6週間後に契約してその2ヶ月後にウクライナに渡航した。結局、提供精子も契約した。とにかくものすごいお金がかかった。夫がどう考えていたかわからないけど、私は自分の卵子でなくてもとてもポジティブな気持ちだった。ただ子供をもって家族として完成したかったので。
ウクライナは、米国の半分くらいの値段でできるわ。全部で2回の移植で、最初に渡航してから、1年ほどかかった。
代理母とは頻繁にやりとりしていたわ。でもやはり言葉の壁はあった。だから翻訳機が活躍したの。毎日、ただおはよう、元気?とかだけでもやりとりした。facebookやinstagramも使った。そして出産後、代理母が部屋に来て、さっと契約書にサインして、私たちと写真を撮って、直ぐに部屋から出て行った。彼女は自分を守るために、私たちと距離を置いているように感じたわ。でも、いい関係を築けていると思う。その夜、私たちは翻訳機を通して5時間も話したの。
代理母とは毎日話していると言ったけど、代理母の返事はそっけない時もあったわ。私の方は、彼女から連絡が2、3日でもないと、不安でしょうがなかった。
子供が生まれてから、手続きも含めて11週間滞在したの。向こうのクリスマスに当たっていたこともあって、通常より時間がかかったと思う。DNAサンプルをロンドンに送って実施したの。







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by technology0405 | 2019-07-12 11:51 | Materials | Comments(0)


2018 August
Australian Government response to the Standing Committee on Social Policy and Legal Affaires report: Surrogacy Matters.


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政府の委員会によるrecommendationに対する政府の回答が2018年8月に示された。

Recommendation1
商業的代理出産は禁止すべきである。

Response
基本的に賛同する

Recommendation2
利他的代理出産に関してオーストラリア全体で統一した法を作るべきである。

Response
基本的に賛同する

Recommendation3
Attorney-General は、Australian Law Reform Commission (ALRC)に対して、12ヶ月間に渡る利他的代理出産に関するinquiryを実施することを求める。

Recommendation4
代理出産で生まれた事実を出生証明書に記載すべきである。

Recommendation5
利他的代理出産に関する統一した法を検討するためにレポートを作成すること

Response
代理出産に関して、12ヶ月のinquiryを行うことを推奨する。

Recommensation6
利他的代理出産に関する情報提供を行うためのウェブサイトを開設すべきである。

Response
国内の利他的代理出産に関して信頼できる情報が必要だということは賛成する。

Recommendation7
海外代理出産を選ぶオーストラリア人についてのtaskforceが必要である。

Response
代理出産に関して子供の利益と代理母を搾取から守ることが重要であることに賛成する。

Recommendation8
海外代理出産に関して、相手国がどの程度基準を満たしているかを調査するため、省庁を超えたtaskforecが必要である。

Response
同意しない。

Recommendation9
移民法を改正して、海外代理出産で生まれた子の国籍取得を容易にすべきである。

Response
同意しない。

Recommendation10
オーストラリアはハーグ会議の国際私法を遵守すべきである。

Response
基本的に賛同する。





by technology0405 | 2019-07-10 17:32 | Materials | Comments(0)


Horsey, K., Surrogacy in the UK: Further evidence for reform: Second report of the surrogacy UK working group on surrogacy law reform. (Surrogacy UK, December 2018)

2015年に出版された報告書に続く第二弾として公表された。

新たにアンケート調査が実施され、結果も示されている。

報告書の提言としては以下である。

・現在の代理出産法を根本的に変えるべきである。

・利他的代理出産の原則を維持すべきである。個人や組織がそこから利益を得るべきではない。商業的性格に向かうべきできない。

・依頼親は子が出生した時点で法的親になれるようにすべきである。

・海外代理出産で生まれた子に法的資格を与える方法について法律に明記すべきである。

・依頼親は養子プロセスのように厳格に審査されるべきではないが、子の保護に関しては考慮されるべきである。

・reasonable expenseの内容について、より詳細な定義が必要である。それは個人や状況によって異なることを認識すべきである。

・代理出産治療に関して、公的助成がなされるべきである。

・代理母と依頼親の金銭のやりとりに関して安全性を確保する措置が必要である。

・代理出産の費用は収入として取り扱うべきではない。

・代理出産について学校教育など公的教育に盛り込むべきである。

・代理出産に関連するデータをより正確に記録することが必要である。

・HFEAが代理出産を管理すべきである。

・伝統的代理出産の場合にもHFEAが関与して遺伝的繋がりについて卵子提供と同様に管理すべきかどうか検討が必要である。

・認可された代理出産組織を増やすべきかどうか検討が必要である。

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by technology0405 | 2019-07-09 07:47 | Materials | Comments(0)



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オーストラリアタスマニア州では、1970年代、80年代くらいまで、新鮮精子を使った人工授精が行われていたと考えられる。
あるクリニックでは、4-5名の精子ドナーがいて、女性と対面せず新鮮精子が提供され、5人の子供が生まれたらそこで提供はストップされた。
また、別のクリニックでは、精子ドナーが足りなかった。そこで、医師自らが精子を提供していたという。

この報告書による提案は以下の通りである。

・タスマニア州はドナーからうまれた人の情報へのアクセスの問題に対応すべきである。

・個人を特定する情報も、特定しない情報も共に強制的に登録されるべきである。

・全ての記録は、一箇所のセンターに登録されるべきである。恐らくはBirth, Deaths and Marriagesが適所である。

・ドナーと親、子供らの間に入って調整し、サポートする人々が必要である。

・2004年以前の提供に関しては、Contact Veto/preference statement システムが導入されるべきである。ドナーのプライバシーはバランスされるべきである。

・ボランタリーな登録制度もまた必要であり推奨されるべきである。記録が抹消されているケースもあり、その場合に有効である。

・子の出生証明書に追加情報がある旨をを記載すべきである。

・ドナーの個人を特定する情報/特定しない情報へのアクセス権を16歳以上の子どもに認めるべきである。周囲の大人のサポートがあれば、決断は可能である。


ドナー情報の開示に対して積極的である理由として、養子法との関連が指摘できる。

タスマニアの養子法 (Adoption Act 1988)には、次のように記載されている。

・18歳以上の子供は養子前の出生記録にアクセスできる。

・18歳未満の子供の場合、養親の同意書があればアクセスできる。

・生みの親、その子、その子孫は、養子に出した子に関する個人を特定しない情報にアクセスできる。養子が18歳以上になれば
個人を特定する情報にアクセスできる。

・養親は、生みの親の個人を特定しない情報をいつでも得ることができる。また、養親の同意書があれば、個人を特定する情報を得ることができる。

タスマニア養子法Contact Vetoについて
・関係者はcontact vetoを出すことが可能である。違反すれば処罰される。また、いつでも撤回できる。
・Compulsory Consultation: 情報を得る際には、カウンセリングを受けることが必須である。


ビクトリア州の養子法(Adoption act 1984)について
・18歳以上の養子は、オリジナルな出生証明書にアクセスできる。
・18歳未満の養子は、養親の同意書があればアクセスできる。そして、生みの親の同意書があれば、個人を特定する情報にアクセスできる。
・生みの親とその子供は、養子について個人を特定しない情報にアクセスできる。養子が18歳以上になって、同意書があれば、養子の個人を特定する情報にアクセスできる。もし18歳未満であれば、養親の同意書で代用できる。
・Contact Vetoのシステムはない、Contact Preferenceのシステムはある。
・養子になった人は、自分でコンタクトをとることもできるが、専門家に援助してもらうこともできる。







by technology0405 | 2019-07-06 19:22 | Materials | Comments(0)


Horsey, K., 'Surrogacy in the UK: Myth busting and reform.' Report of the Surrogacy UK Working Group on Surrogacy Law Reform. (Surrogacy UK, November 2015)

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2015年に代理出産法改正に関するレポートが公表された。

レポートのサマリーは以下の通り。

・このレポートでは、代理出産に関して現在行われている実際と規制について調査し、代理出産に関する神話を取りのぞく

・英国で代理出産法が成立して30年経過し、時代遅れとなっている。代理出産法の改革が必要である。

・新たな法は、代理出産で生まれた子の最善の利益を最優先するべきである。

・代理出産に関する現在利用可能なデータは不十分である。

・イギリスの依頼親の間で海外代理出産がごく普通のことであるというのは、嘘である。

・子供の福祉に貢献しない決定を裁判所はすべきではない。

・利他的代理出産の原則を維持すべきである。英国では代理出産は関係性であり、取引ではない。

・法律は、子の親として最適な人々を親として認めるべきである

・代理出産に関して、さらなる調査が必要である。


報告書による提案は以下の通り。

・親決定は事前に承認(pre-authorized)されるべきである。

・依頼親は子の出生と同時に親として登録される。

・シングルの人も親決定を受けられるようにすべきである。

・精子・卵子双方の提供を受けた場合(double donation)でも親決定を受けられるようにすべきである。

・親決定申請の時間制約をなくすべきである。

・親決定及び子の出生に関する正確なデータを集積し、年次報告すべきである。

・IVF surrogacy cycleや出生は、クリニックまたはHFEAで正確に記録されるべきである。

・IVF surrogacyに関して、NICEガイドラインに沿った形でNHS助成が行われるべきである。

・代理出産の広告や処罰についてはNGOなどが関与すべきである。

・健康省は依頼親と代理母にlegal pathwayに関する文書を発行すべきである。

・健康省は専門家むけのガイダンスをつくるべきである。

・代理出産について学校教育に盛り込むべきである。


このレポートでは、数々の調査結果が示されている。以下に一部の結果を紹介する。

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英国の代理出産で代理母が受け取った金額で一番多い価格帯は10000-15000ポンドであった(報告書では、この数字より、英国では決して商業化していないと主張)。(p.20)
これに対し、海外の代理母に支払われた平均額は17375ポンドであった。

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Q 代理出産契約は子の最善の利益が損なわれない限り、強制されるべきである。
代理母の48%が強く賛成または賛成
依頼親(英国)92%が強く賛成または賛成





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Q 現在のように代理母(とその夫)がまず親権者となり、その後親命令によって依頼者が親権を持つべきである。
代理母の70%が強く反対、または反対
依頼親の79%が強く反対、または反対



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Q 親決定は事前に承認され出生とともに効力を有するようにすべきである
代理母の58%が強く賛成、または賛成
依頼親の90%が強く賛成、または賛成

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                 Q 子の出生ともとに依頼親を法的親とすべきである
                    代理母の72%が強く賛成、または賛成
                    依頼親の85.5%が強く賛成、または賛成



子の親権に関する事柄は、依頼親の権益に関わりが深い事柄である。どの質問でも依頼親は、子に対する権利を依頼親にとって確実にする案に賛成している。代理母の意見も、基本的にはそれに追随しているように見える。しかし子の親権を確定するにあたって、子の最前の利益を最優先するという原則は、依頼者有利に働くことは必然であり、バイアスを生むかもしれない。また、代理出産や代理出産で生まれた子に対する偏見を取り除くことは重要であり、そのために学校教育に中に代理出産を盛り込むことの必要性は理解できるものの、代理出産がどのような観点から取り上げられるのか、どのように啓発されるかによってその効果は全く異なる。教育は究極的には"洗脳"にもなり得るため、依頼者中心の代理母観や代理出産観とならないよう留意が必要である。




by technology0405 | 2019-07-03 13:22 | Materials | Comments(0)

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Law commission Consultation Paper No 244, Scottish Law Commission Discussion Paper No 167
Building families through surrogacy: a new law. A joint consultation paper. 2019

英国では、代理出産法改正に向けた議論が進んでいる。


2014年の“Surrogacy in the UK : Myth busting and reform (201511月)を経て


20169月に諮問 委員会“Huge leap forwards for surrogacy reform”(Surrogacy UK)Law Commission が立ち上げられている。


2019年6月には、新たなレポートが公開された。


レポートの趣旨

英国で代理出産法ができた1985年当時とは社会環境が大幅に変わり、代理出産法の見直しが必要になってきていること。


レボートの提案

・これまでは、代理出産の依頼親は、子の出生後の親決定をへて法的親となることができたが、新たな法では、代理母の拒否権は一定期間確保しつつも、子の出生後、直ちに依頼親を法的親とすることができるようにする。


・これまでは、代理出産で生まれた子は、自分がどのように出生したかの情報にアクセスすることに問題があった。新たな法では、代理出産の登録制度(National Surrogacy Register)を樹立し、代理母、依頼親、配偶子ドナーの情報を管理する。


・これまでは、代理母への支払いに関して不透明な点があり、実用性に問題があった。新たな法では、潜在的に支払いが必要な項目について意見を求めさらに検討する。


・ これまでは、代理出産の同意書において、関係者の安全性が欠けていた。新たな法では、子の懐胎前に依頼者が親となる道筋を作ることによって、代理出産契約に関わる当事者を保護する。


・これまで、海外代理出産に際して、子供が長期に法的地位が不明瞭になるという事例が発生していた。新たな法では、海外代理出産で生まれた子に早急に英国に入国できるような改正を求める。



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同レポートより p.3
*親決定命令は2016年に年間約400件を超え、2011年から4倍弱となった。ただし、代理出産の全てではなく、人工授精を用いた私的な代理出産の場合や、海外代理出産の場合は親決定命令が申請されていないケースも多数あると思われる。



内容は、これまでの親決定手続きを大幅に簡略化あるいは前倒しするもので、依頼者の親権をより確実なものとすることを伴い、依頼者の権利が強化されている。代理母への支払いに関して新たな費用項目の導入が検討されており、必要経費が拡大する可能性がある。これによって、代理母にとって必要経費の請求が容易になる反面、より多額の費用が経費として認められることによって、商業的な性格へと傾いていく可能性もある。また、支払いを、妊娠期間ごとに区切って支払う方法も提唱されている。つまりは、途中で代理母が流産などした場合はそこで支払いは終了することになる。商業的出産で行われる支払い方法に則ったものであり、代理母へのコントロールを容易にするという効果がある。

また、海外代理出産で生まれた子の帰国問題は、かねてより問題となっており、2014年頃から、裁判所はかなり寛容な判断を示してきた(家永)。例えば、イギリス国内では利他的代理出産しか認められていないにも関わらず、海外の商業的代理出産で生まれた子の親決定命令も子の最善の福祉を優先し、認めてきた。こうした流れを明示的に認めることで、海外での代理出産利用を容認・促進するものである。

ここで提案されている内容は商業的代理出産で行われてきたスキームそのものであるといえる。

2015年に提出されたレポートでは、"利他的代理出産"という基本概念は維持されるべきであるとの記述があるが、今回のレポートに利他的代理出産という言葉は見当たらない。

今後、イギリスで代理出産法の改正がなされれば、世界に与える影響力も大きい。

どのような内容になるかは不明だが、"商業的代理出産"が代理出産のスタンダードになる日も近いのかもしれない。



参考

家永登「代理母による出生子の法的親子関係--最近のイギリスにおける"親決定"裁判例を中心に」




by technology0405 | 2019-07-01 18:10 | Materials | Comments(0)
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