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2010年64歳のスイス人女性がロシアのIVFクリニックで第一子を出産し、最も高齢で出産したスイス人となった。(現在は、ウクライナで治療を受け2012年に66歳で出産した女性がスイス人では最高齢の母となっている。)夫は60歳。女性は61歳の時に一度流産したが、その後も子供を持つことを諦めなかった。イタリアに検査に行き、体外受精を決心した。しかし多くのヨーロッパ諸国と同様、イタリアもスイスも50歳以上の女性はIVFを受けられない(スイスの年齢制限は42歳)。女性は年齢制限のないロシアに行き、ロシアのクリニックで卵子提供を受け(スイスでは卵子提供は禁止)、9ヶ月後に健康な女児を出産した。

高齢女性のIVF利用には議論が多い。妊娠出産自体が危険を伴う上に、生まれてくる子の福祉という倫理的問題も生じる。50歳以上になると合併症のリスクはさらに深刻である。しかし、多くの国が高齢女性への不妊治療提供を制限しているにも関わらず、そうした女性が海外で渡航治療を受けることについては禁じていない。ロシアとウクライナは、母国でIVFや卵子提供を受けられないヨーロッパの高齢女性の受け皿となる可能性がある。

“超”高齢女性がロシアで不妊治療を受けて話題になった例はこれが初めてではない。2008年にはロシアで治療を受けたイギリス人女性Susan Tollefsenが57歳で女児を出産している。彼女は2人目の妊娠もまたロシアで考えていた。(彼女はIVFへの年齢制限に反対していたが、子育てを経験し年齢制限をかけるべきとの立場に変わった。) ロシアは治療費が安く、法律もリベラルで、イギリスやオランダのような年齢制限もない(18歳以上の「出産可能な」年齢であればよい)。フランスをはじめとする多くの国で匿名提供が許されない卵子提供も、ロシアでは匿名提供が合法である。

Medico-rehab center Roszdrav(«Лечебно-реабилитационный центр» Росздрава http://www.med-rf.ru/)のCenter for Family Planning and Reproductionセンター長Evgeniya Balashova(Евгения Вячеславовна)医師によると、患者はカナダ、イスラエル、イタリア、イギリスからも来るという。「皆しっかりした患者なので」トラブルは全くないと彼女は言う。

ロシア国内での最高齢の母は、1年半のホルモン治療により1996年に57歳で出産したNatalya Surkova。既に成人した子供が2人いたが、再婚した夫との間に子供をもうけるために、ホルモン治療を受け妊娠した。

世界中から患者がやってくるロシアの生殖補助医療技術だが、ロシア国内でARTが他の先進国並に普及しているとはいえない。現在、ARTによって世界中で350万人以上の子供が生まれているが、そのうちロシアの子供は10000人程度である。皮肉なことに、ヨーロッパ人にとって魅力的な価格の治療費も、ロシア人カップルにとっては高めである。国による助成がないことも大きい。2010年12月、メドベージェフ大統領は連邦予算から4000万ドル相当の助成金を出し、約10000組のカップルが無料でIVFを受けられるよう指示した。人口問題はロシアの最優先事項の一つであり、生殖補助医療にもこの先ますます力を入れると考えられる。

Fertility tourists eye Russia
Maria Finoshina
[RT.com, December 13, 2010]

Pregnancy over age 50
[Wikipedia, the free encyclopedia]

Swiss fury over 66-year-old mum of twins
[The Local, 05 Mar 2012]
66歳のスイス人女性がウクライナで治療を受け双子出産

IVF among older women: arguments for and against
By Martin Evans
[Telegraph, 18 Jan 2010]

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by technology0405 | 2013-09-13 16:45 | Countries | Comments(0)

イスラエル厚生大臣Yael German氏 ‏(中道政党イエシュ・アティド)が、 同性カップルとシングルのための代理出産法改正を求めている。German氏が提案している法律では、同性カップルとシングルの人間も、結婚した男女の夫婦と同等の権利および制限を有することになる。
「全ての人間に親になる権利がある。母親になりたい女性と父親になりたい男性の間に差別があってはならない。」とGerman氏は主張する。
現在、ゲイカップルやシングルの女性が代理出産で子供を得るためには、アメリカやインドなど外国に行かねばならない。この過程にはしばしば何万ドルもの大金がかかる。

German氏の法改正の提案は、連立政権に加わっている極右政党「ユダヤの家」のメンバーや、超正統派(ハレディ)系統の党から激しい反対にあう可能性がある。
「シビル・ユニオン(法的に承認されたパートナーシップ関係)についても進めていく。」とGerman氏は言う。「反対があることは分かっている。適切な枠組みの中で進めていくつもりだ。」

同性のシビル・ユニオンの合法化をめぐる採決は当初2013年6月に予定されていたが、Tzipi Livni法相が、法案に対するさらなるコンセンサスが必要とし、採決の無期限延期を決めた。

厚生大臣は臓器提供法についても大幅な改正を求めている。運転免許証を持つイスラエル人全員が、拒絶しない限り自動的に国の臓器提供者リストに加えられるというもので、German大臣とNational Transplant Centerを中心に進められている。

Health minister proposes allowing surrogacy for gay couples and singles
Dan Even
[Haaretz Daily Newspaper, Jun. 19, 2013]

Israel's health ministry to recognize gay couples as parents
By Dan Littauer
[Gay Star News 20 March 2013]

Health minister endorses reform to allow surrogacy for singles, homosexuals
By JUDY SIEGEL-ITZKOVICH
[The Jerusalem Post 12/11/2013]

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by technology0405 | 2013-09-13 12:31 | Countries | Comments(0)

ロシアでは依然として、親が子供を手放す第一の理由が貧困である。児童養護施設で暮らす子供が約23万人、何らかの形で国のケアの下にある子供は65万人以上にのぼる。ITAR タス通信(ロシアの国営通信社)によると、児童養護施設にいる子供の約90%は正確には孤児でなく、親が生きているという。
ロシアの養子縁組制度を見直し、当時のボリス・エリツィン大統領が新しい養子縁組法にサインしたのは1998年である。この法律は、以前より高い基準を海外養子に設定し、国内養子を進めていこうというものだった。これにより海外養子を扱うエージェンシーは国の承認を受けなくてはならなくなった。さらに、子供が海外養子候補になっても、実際に海外養子縁組が可能になるまで5ヶ月間の待機期間を設ける。その待機期間に、できればロシア国内で養親を見つけたいという意図がある。

2000年3月プーチン大統領は閣僚とロシア人孤児の状況改善に関する臨時会議を開いた。その1ヶ月後、政府は、正式認可を受けたエージェンシーを通した養親候補しか認めないという法令を出した。各エ-ジェンシーは大慌てで認可を取り付けたが、そのとき進行中だった縁組は地方裁判所によって保留もしくは白紙となった。

それ以降もロシア政府は、海外養子に出される子供の数を制限する方法として認可制度を使い続けてきた。また、国内養子を増やす努力や、一時しのぎに子供を施設に預けている親の生活を改善する努力も同時に重ねられた。

ここ数年にわたって、ロシアの児童福祉のリーダーや国会議員が、アメリカへの養子縁組をストップさせようと呼びかけている。2007年、バージニア州のハリソンという男性が、養子にしたばかりのロシア人幼児を車に置き去りにし、熱中症で死亡させた。2008年12月バージニア裁判所はこれを過失致死と判断し、ハリソンを釈放した。幼児の死とその父親に対する無罪判決は、ロシア-アメリカ間の養子縁組を停止させよという声を再燃させることとなった。さらに2010年4月、アメリカ人の養親タリー・ハンセンが、養子に迎えた7歳の男の子を、もういらないという手紙をつけ一人で飛行機に乗せてロシアに送り返した事件も話題となった。ロシア政府は、アメリカの法律では十分に子供を守りきれないと主張、アメリカに渡ったロシア人養子のうち12人が殺されていたという事実も明らかにされた。

ロシアとアメリカは2年間の話し合いの後、2012年7月28日二国間協定を結び、ロシアからアメリカへの国際養子は継続することとなった。しかし2012年12月28日、プーチン大統領は連邦法18661406(通称ヤコブレフ法)にサインし、2013年1月1日以降アメリカへの養子は禁止されることとなった。(ヤコブレフは2007年に熱中症で死亡した子供の名前)

2013年にはアメリカ人夫婦に引き取られた3歳のロシア人養子が死亡する事件が起き、ロシア政府は更に態度を硬化させている。Russian Children's Rights Commissionerは、この子供が暴行や向精神薬を飲まされるなどの虐待を受けていたと主張している。

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http://www.creatingafamily.org/adoption/charts/factors-to-consider-when-adopting-from-russia.html参照(作成 牧由佳)

CCAI GENERAL OVERVIEW OF RUSSIAN ADOPTION
CCAI

ロシア  アメリカ向け養子縁組禁止法案 ロシア・日本の抱える人口問題
[孤帆の遠影碧空に尽き, 2012-12-27]

外国人同性愛者とロシア児童の養子縁組禁止、プーチン大統領
[AFP, 2013年07月04日]

Russian authorities claim boy, 3, 'was killed by American adopted mother who beat him and gave him psychiatric drugs'
[DailyMail, 19 February 2013]

減らない孤児
佐藤雄亮
[2012年2月22日 ロシアNOW]

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by technology0405 | 2013-09-12 17:00 | Countries | Comments(0)

2013年7月8日、欧州議会の法務委員会は、EU各国の代理出産に関する法的状況についての調査研究を発表した。委員会は、EU諸国の多種多様な法的枠組みとそれに続いて起こる問題について明らかにするため、各国の代理出産法および政策に関する比較研究を行うことを2012年に命じていた。

これは、ヨーロッパの代理出産法に関する初めての包括的調査となる。
研究の結論をまとめると
・法的な管理体制は国によって大きく異なる
・代理出産は近年普及しているにも関わらず、EU諸国で実施されている代理出産のデータはごく僅かである
・国家レベル、国際レベルの両方において、代理出産政策は多岐にわたる。政策決定のためにはさらなる調査が必要である。特に、代理出産経験に関する定性調査が待たれる。
・この分野においてEUがアクションを起こすことも考えられるが、今の代理出産の全体的様相を考えると、地球規模でのアプローチが効果的であろう。

代理出産に関してEU法を作る計画は、今のところあがっていない。

A Comparative Study on the Regime of Surrogacy in EU Member States
Laurence BRUNET, et al.
European Parliament, 2013

Recognition of parental responsibility: biological parenthood v. legal parenthood, i.e. mutual recognition of surrogacy agreements: What is the current situation in the MS? Need for EU action?
Ass. Professor Velina Todorova, Bulgaria
European Parliament, 2010

New comparative study on surrogacy in the EU
[The European Parliament's Intergroup on LGBT Rights, July 8th, 2013]

EU harmonisation of surrogacy law: a pipe dream?
Claire Wood
[Lexology, July 9 2013]

A report on surrogacy presented to the European Parliament
[Généthique, 08/07/2013]

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by technology0405 | 2013-09-12 11:48 | Countries | Comments(0)

イスラエルにあるアサフ・ハロフェ医療センターのIVFユニット長が、卵子売買の疑いで、ルーマニアで逮捕された。ルーマニア警察は 2013年2月、ルーマニアの首都ブカレストにある個人クリニックMed New Lifeを強制捜査した。このクリニックで地元女性から卵子を採取し、不妊患者に違法に売っていた疑いが持たれている。

在ルーマニア イスラエル領事館は、IVFユニット長Raphael Ron-El教授とラボの技術員Daphna Komarovsky(どちらもイスラエル人)が逮捕されたと発表した。アサフ・ハロフェ病院は「現段階では詳細は掴めていない」とコメントを出している。

報道によると、ルーマニア警察は多数のルーマニア人容疑者も逮捕し、現場にいた30人の人間に対しクリニックの活動について取り調べを行ったという。海外の報道機関は、クリニックがルーマニア人女性から卵子を違法に採取しイスラエル人女性に売っていたと伝えた。警察は、クリニックで働いていたルーマニア人6人の家も家宅捜索した。

ルーマニア警察によると、卵子ドナーは18-30歳で学生も含まれており、600-800ユーロが支払われていたという。その後、卵子はイスラエル人などの外国人に3000-4000ユーロで売られていた。

アサフ・ハロフェ病院の話では、Ron-El医師はブカレストでIVF治療に15年携わっており、ルーマニア政府からもライセンスを受けていた。「 これまでずっとRon-El教授はイスラエル法とルーマニア法を遵守してきた。今回の彼の行為も例外ではないと確信している。Ron-El教授の行為は、当病院、研究基金およびルーマニアのクリニック間で交わされた契約に従って病院の任務として成されたものである。病院は、彼らが疑いを晴らして速やかに帰国できるために協力を惜しまない。」

保健省は、Ron-El氏がルーマニアのクリニックと連携するためのライセンスを取得していたことは認めたが、治療目的でルーマニアからイスラエルへ卵子や胚を輸入することは禁じていたと強調した。「彼が(卵子の輸入を)やったかどうか定かではない。このライセンスは、地域法に従ってルーマニアで活動できるようRon-El氏に与えられたものだ。」Ron-El医師のルーマニアでの活動は、ルーマニア法に従うよう義務づけられていた。
保健省がイスラエル女性に海外での治療を認めているクリニックは3つしかない。残りの2つはウクライナのキエフと、 チェコ共和国のブルノにある。

イスラエル人がルーマニア人の卵子を違法に購入していたのは、これが初めてではない。2009年7月、イスラエル人が経営するルーマニアのSabyc fertility clinicに強制捜査が入り、 イスラエル・ハイファにあるBnei Zion病院IVFユニットの医師Dr. Nathan Levittと、IVFユニット長で世界的に有名な研究者Dr. Genya Ziskindが逮捕された。2人とも、違法な卵子売買に関わっていたとみられている。2人は逮捕後パスポートを没収され、イスラエル側の外交圧力と組織的努力によって4ヶ月後にようやく帰国することができた。ルーマニアの裁判所は、Levitt氏とZiskind 氏、他2人のイスラエル人に対し懲役5年の不在判決を下した。

こうした事件の背景には、イスラエルでの提供卵子不足の慢性化がある。そのため、2013年7月、Knesset(イスラエル国会:本会議と12の常任委員会を通じて活動する)のLabor, Welfare and Health Committeeで、卵子提供者に対する補償を10000シュケルから2倍の20000シュケル(約55万円)にするという保健省の提案が承認された。レシピエントが払う金額は、これまで通り9000シュケルのまま。この修正案の実施は2013年5月に遡って適用されるという。

Head of Israeli IV unit arrested in Romania
By Dan Even
[Haaretz Daily Newspaper, Feb. 20, 2013]

Romania: 2 Israelis suspected of human egg trafficking
Attila Somfalvi
[ Ynetnews , 02.19.2013]

Israeli egg donors see higher compensation due to shortage of willing women
By Dan Even
[Haaretz Daily Newspaper, 16.07.13]

Knesset Committee OKs Doubling of Pay to Egg Donors
[Israel National News.com, 7/15/2013]

2010 Egg Donation Law (חוק תרומת ביציות, התש"ע–2010 )
www.knesset.gov.il/privatelaw/data/18/3/289_3_2.rtf‎

Egg Donation in Israel, Action Research, 2009-2010
Adva Shay, Yali Hashash, Anat Greenstein, Hedva Eyal

Hillel Yaffe: First egg donation in Israel
[Hillel Yaffe Medical Center, 13/06/2012]

Human egg-trafficking scam uncovered in Romania
By Ben Jones
[BIONEWS, 03 August 2009]

不妊問題とイスラエル
[経理日誌@イ国の小さな村より, 2009年07月21日]

הנתרמת –
עד איזה גיל ?

Raphael Ron-El教授の卵子提供の年齢制限に関するスライド

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by technology0405 | 2013-09-11 12:10 | Countries | Comments(0)

オランダ→ロシア
Rechtbank Arnhem, 20 February 2008, LJN: BC8012 and Rechtbank Arnhem, 19 May 2009, LJN: BI5039

オランダのカップルが、ロシアに渡航し、カップルの受精胚を代理母(依頼女性の母親)に移植して代理出産を行なった。親権を代理母夫婦から取り上げ、依頼カップルに子供の連帯保護義務を与えるための法的手続きが、Child Protection Councilによって進められた。裁判所は子供の利益を考慮し、依頼カップルを子供の後見人として指名した。オランダの法律に従い、1年間後見人を務めたのち、依頼カップルは養子縁組の申請を裁判所に提出した。裁判所は、依頼カップルと子供の親子関係を認知するのが子供の利益に叶うとして、申請を認めた。養子縁組の審査中、依頼男性の名字を(カップルは正式な婚姻関係になかった)子供に与えることにカップルは同意していた。
オランダでは利他的代理出産が認められている。代理母が法的な母親となるが、依頼親が後見人(里親)として子供を育て、1年後に養子縁組することができる。


ドイツ→ロシア
Amtsgericht (AG) Nürnberg, 14th of December 2009 - UR III 264/09

ドイツ人の既婚男性が、ロシア人女性がロシアで生んだ子供を認知した。子供が婚外子であることや、ロシア人女性が妊娠6ヶ月の時にドイツビザを申請していた事から(男性の妻と養子縁組の相談をしたと考えられる)、行政裁判所は代理出産を疑った。出産後すぐに男性は、子供をドイツに連れて帰るため、在モスクワ ドイツ大使館に子供のパスポートを申請した。ロシア人代理母も子供がドイツ国籍を取得して父親とドイツに行くことを希望した。
判決では、父親の認知に基づいて、子供はドイツ国籍を取得することとなり、親権に関しても、全てドイツ法の下で手続きされることとなった。結果的に、子供の利益が優先され、依頼親との親子関係が速やかに認められた。


イタリア→ロシア
the Paradiso and Campanelli v. Italy case, introduced on 27 April 2012

現在、欧州人権裁判所で争われているケース。
イタリア人カップルとロシアのエージェンシー«Rosjurconsulting»で交わされた代理出産契約によって、ロシア人代理母が子供を出産した。出生証明書には、イタリア人夫婦の名前が記載された。イタリアに帰国するにあたり、依頼親が出生証明書を転記しようとしたところ、Ufficiale di Stato civile(イタリアの登録機関)は、出生証明書に本当の親の名前が記載されていないとしてそれを拒否した。特に、このケースでは依頼カップルのどちらも子供と遺伝的つながりを持たなかったため、問題は大きかった(イタリアは、体外受精に提供配偶子を使用することを認めていない)。
イタリアの裁判所は、子供の生物学的な親もわからず、依頼親も(遺伝的つながりがないため)イタリア法の下では親といえないので、棄児としてみなすべきだと主張した。依頼親を里親とすることに裁判所は反対した。
子供は社会事業の手に委ねられ、里子に出された。カップルは子供との接触を認められなかった。

A Comparative Study on the Regime of Surrogacy in EU Member States
DIRECTORATE GENERAL FOR INTERNAL POLICIES
POLICY DEPARTMENT C: CITIZENS' RIGHTS AND CONSTITUTIONAL AFFAIRS
European Parliament

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by technology0405 | 2013-09-10 15:56 | Countries | Comments(0)

インドの代理出産産業で代理母が搾取される懸念を示したShetty氏の2012年の記事に対し、International Federation of Gynecology and Obstetrics (FIGO) とEuropean Society of Human Reproduction and Embryology (ESHRE)の実行委員会が、共同で声明を出した。代理出産のガイドラインをいかに徹底していくかが課題である、という内容になっている。

声明のもとになったShetty氏の記事
India’s unregulated surrogacy industry
www.thelancet.com, Vol 380 November 10, 2012

声明
Surrogacy guidelines: how do we implement them? Reflections on the November 2012 Shetty article in the Lancet
by technology0405 | 2013-09-10 11:40 | Countries | Comments(0)

イギリス人夫婦が、ロシア人代理母によって得た子供の親として認められる判決を受けた。
子供は、夫の精子と匿名提供卵子による体外受精でできた胚を、代理母(ロシア人既婚女性)に移植して生まれた。モスクワで生まれた男児は、ロシア法の下、代理母の同意を得て夫婦の子として出生登録された。

イギリスに帰国後、夫婦は裁判所にparenting order(子どもの養育に関する命令)を請求し、認められた。ロシア代理出産に関してイギリスの裁判所が判断を下すのは、このケースが初めてとなる。

PARENTAL ORDER: Re C (Parental Order) [2013] EWHC 2413 (Fam)
By Samantha Bangham
[familylaw.co.uk, 15 August 2013]

Couple win parental order for child born in Russia to surrogate mother
[Marilyn Stowe Blog, 16 August 2013]

High Court decision in three new international surrogacy cases
[Natalie Gamble Associates, August 20th, 2013]

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by technology0405 | 2013-09-06 12:01 | Countries | Comments(0)

『Dein Bauch』

『Dein Bauch』– 英語タイトル『Mein Baby』

ドイツ人カップルHermannとManuelaが、ロシアで代理母を雇い、娘を得るまでを追ったドイツのドキュメンタリー。夫婦はVita Nova IVF clinicとRosjurconsulting law firmを利用。
前半→ Surrogacy in Russia - Part 1
後半→ Surrogacy in Russia - Part 2
公開日: 2011/12/29

http://www.surrogacy.ru/eng/mass_media/one_story.php
by technology0405 | 2013-09-06 11:23 | Countries | Comments(0)

フランス・ストラスブールで2012年4月26日に開かれた欧州評議会 議員会議(PACE)による春の上半期会議で、「代理出産:人権の侵害」という報告について話し合いがなされた。報告書はEuropean Centre for Law and Justice (ECLJ) が用意したもの。代理出産による女性の人権の商業的搾取の問題と、親権の決定にまつわる困難さ(2名の配偶子提供者、代理母、代理母の夫、子供の「法的な」両親と、最大で6名の人間が関わることになる)が要点となっている。
また、代理母から生まれた子供のアイデンティティの問題も報告書では強調されている。代理出産には明確な人権侵害が存在すると報告書は主張する。

ロシア正教ストラスブールの代表として欧州評議会に出席したAbbot Philip (Ryabykh)氏は、ロシアとウクライナで代理出産が合法であることを認めながらも、ロシア正教会はこうした方法を受け入れないとした。Abbot Philip氏は、代理出産の代替案として、中絶を考えている女性の子供を不妊カップルが養子にすれば、子供を得られるだけでなく、子供の命を救い、子供を殺す罪を犯そうとしている母親を救うことができると提案した。
本会議で、代理出産が人権侵害であるという宣言に約100人がサインした。ロシア正教会ストラスブールの現場代表者も加わっている。

この会議が開かれた背景には、欧州評議会の閣僚委員会が準備している、子供の権利と親の責任に関する提言がある。また最近、アメリカで代理出産したフランス人が子供の親権を求めて欧州人権裁判所に訴えたことも関係していると考えられる。

Russian Church decries surrogacy at Council of Europe
Josephus Flavius
[Byzantine TX, April 29, 2012]

THE ATTEMPTS TO LEGALISE SURROGACY IN EUROPE
By David Fieldsend, Manager, CARE for Europe

Draft recommendation on the rights and legal status of children and parental responsibilities
Council of Europe, Meeting Report of the 86th Plenary meeting of the European Committee on Legal Co-Operation (CDCJ), Strasbourg, 12-14 October 2011

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by technology0405 | 2013-09-05 16:59 | Countries | Comments(0)
各国のARTに関する資料や記事を集めています (※ このブログに書かれている情報の信ぴょう性は各自でご判断ください)