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US領事館によるタイ代理出産マニュアル

声明

タイでの代理出産状況はいまだ定まらず、少しのことで変更もありえることを依頼親は認識すべきである。タイ当局は早急な商業的代理出産禁止に向けての法整備を考えており、タイ政府だけがその間、経過措置と出国手続きをどうするかを決定することができる。タイ移民局は現在、生物学的な親と代理母からの子どものタイ出国を許す合意のもと親子関係と子どもの市民権を確認できる特定の書類の提示により外国人の両親が代理出産で生まれた子どもを連れて出国することを許可している。より詳しい情報についてはアメリカ大使館市民サービスへ問い合わせる必要がある。

 タイでの代理出産に対し法的に懸念のある親は、より詳細な情報を得るため弁護士に相談することを勧める。アメリカ大使館は英語の話せる弁護士リストを提供している。


タイでの生殖補助医療(ART)

タイでの生殖補助医療(ART)による代理出産を考えている依頼親には、できる限り情報を調べ親権と養育する権利の諸問題に経験豊富なタイの弁護士から法的な助言を求めることを奨励する。また雇おうと思っている代理出産エージェンシーやクリニックも調べることを勧める。前もって代理出産におけるアメリカ市民権の付与の要件を理解するために、バンコクのアメリカ大使館やチェンマイのアメリカ総領事に直接質問してもよい。

タイでの商業的代理出産は無秩序なままであり、タイ医学評議会はIVFとgestational surrogacyを規制している既存の医学ガイドラインの実行を強化してきており、代理出産法の草案は商業的代理出産の禁止と第三者を通しての代理出産協定を仲介することの禁止を提案している。現在代理出産契約の法的立場は曖昧なままである。タイの法律では産みの親―代理母―が、代理母の卵子が妊娠のために使われたかどうかにかかわらず、子どもの法的な母親とみなされる。現在の代理出産契約は、代理母から契約親への法的親権の移行のために十分なものではなく、法的親権の移行はタイ裁判所命令を通してのみ遂行される。


代理出産で産まれた子ども達のアメリカ市民である証明:

アメリカ市民の海外出産領事報告

 法律上の全ての必要条件を満たすアメリカの市民権をもつ親の海外で生まれた子どもは、 アメリカ国民としての資格を持つ。それはConsular Report of Birth Abroad (CRBA)とアメリカのパスポートによって証明される。タイでの代理母による代理出産を経て子どもを得たアメリカ市民(国民)の親は、もし子どもとアメリカ市民(国民)の親との間で遺伝的つながりがあることの十分な証拠を見せることができれば、アメリカ市民権をその子供に付与することができる。これはDNA鑑定によりなされる。


・DNA鑑定完了には1~2ヶ月かかることに注意

親はこのプロセスに充分な時間を見ておくこと。書類の要件に不備がある場合、より時間がかかるためCRBAのウェブページをよく確認してガイダンスを理解しておくこと。

・DNA鑑定のプロセスを早く進めたい親はDNAキットを事前予約することができる。

リストの中の研究所を選び連絡をとること。その際必ず子どもとテストを受ける親の名前を知らせること。完了したらDNABangkok@state.gov
にe-mailを送る。領事報告インタビューと DNAテストは別の日に行われ、DNAテストの日程については研究所より親に直接連絡が入る。


CRBAのリストに載っている親の名前はアメリカ市民であり、子供と生物学的な関係がある。もし一人の親だけが生物学的な関係があり、もう一人の親がタイの法律のもとに親である場合は、もう一人の親の名前もリストに載せなければならない。


タイにおける代理出産と法的な親であることの関連性

CRBAはアメリカ市民権を証明するが法的な親権を証明するわけではないことに注意する。タイには代理出産を管理する法律がなく、アメリカ市民による受精卵の提供があろうとタイの出生証明書上の産みの親(代理母)を子どもの法的な母親としている。そのようなケースでは遺伝上の母親は、子どもとの遺伝上の関係が確立するとCRBAのリストに載るが、現在のタイの法律のもとでは子供の法的な母親になることはできない。

アメリカ市民の父親は出生証明書に父親として登録されるが、父親に子どもの親権、保護の取り決めが裁判所命令としてなされていない場合、タイの法律では未婚の母から生まれた子どもを保護する権利は母親に付与される。代理母が結婚している場合、彼女の配偶者がタイの出生証明書には子どもの父親として記載されることもある。全面的な子どもの親権の獲得のためには、タイ裁判所に完了するまでに数か月間はかかる申し立てをする必要がある。より詳細な情報を得るためには、経験のあるタイの弁護士に相談することが望ましい。大使館は弁護士リストを提供している。


代理出産におけるアメリカパスポートの申請―代理母の署名

代理出産による子どものアメリカパスポート申請には、(CFR)第51条28のもとに列挙される例外を除き法的な親両方の同意が必要とされる。子どもを法的、全面的に保護する権利をタイの裁判所命令として親に下されない場合、代理母は子どものパスポート申請時に法的な母親として署名するか、もしくは代理母が署名できない場合は代理母の公証人による同意が必要とされる。さらに法的な親は子供が16歳に達するまでの将来的なパスポート、その全てに署名しなくてはならない。


Assisted Reproductive Technology (ART) that Uses Surrogacy in Thailand
[バンコク、アメリカ大使館]


by technology0405 | 2015-02-02 13:41 | Countries | Comments(0)
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