台湾倫理指針1986

人工生殖技術倫理指導綱領

制定1986年7月8日No.597301
改訂1989年10月20日No.824277

I. 序文
(省略)

II. 指針原則
原則1 生殖補助医療技術は、他に選択の余地がない状況に限って実施される、必要な医療行為である:
1. 生殖補助医療技術の実施は、以下のカップルに限定される:
i. 不治の不妊に苦しんでいる。
ii. カップルのどちらかが、異常児が生まれる可能性のある遺伝病に罹患している。
iii. iiに当てはまるカップルは、夫婦どちらかの配偶子を使うこと、夫婦の精子と卵子を同時に使わないこと、妻は自分の子宮で胎児を育てることが条件である。
2. 生殖補助医療技術は、婦人科学、産科学、生殖医療、内分泌学、遺伝学に関する知識と能力を備えた有資格医師によって実施される。配偶者間人工授精(AIH)以外の生殖技術は、資格を持つ医療者と十分な設備を有する病院でのみ実施される。
3. ART治療に関わるカップルと子供の権利を保証するため、ドナーの選別、精子・卵子の採取および保存は、厳重な機密管理下で実施する。
4. 精子・卵子ドナーは、複数の場所で寄付してはならない。精子、卵子、胚の保管期限は10年までとする。ドナーの死亡時には、そのドナーの精子・卵子を破棄する。

原則 2 生殖補助医療技術の実施が商業的であってはならない。生殖補助医療技術は慈善的性質から成る医療事業である。精子や卵子、胚を、決して取引の対象にしてはならない。

原則 3 生殖補助医療技術は、自発的、平和的な話し合いの上実施する。
1. 精子・卵子ドナーは行動能力を有していなければならない。また配偶者がいる場合は、配偶者の同意が必要である。
2. 生殖補助医療を受けるカップルは、治療前にまず書面契約を成立させ、同意書を作成する。

原則4 生殖補助医療技術は自然の生得行動の模倣であり、自然に逆らう行為である。
1. 提供精子・提供卵子の保管に関わる機関が、その所有権と利用権を保持する。
2. 生殖補助医療技術利用に関する治療記録は包括的に保護され、情報は全て秘密扱いとする。
3. 生殖補助医療技術は自然に逆らう医療である。従って、この技術を提供する医師は、治療に関わるカップルと子供に対して医療的責任を負う。
4. 生殖技術に関する協議および審査機関の設立が必要である。
5. 以下の生殖補助医療技術行為を禁止する:
i. 利益を得る目的での仲介や供給
ii. 優生思想を動機とする人々の利用は不可。ただし先天性の遺伝病が出産に影響している人々は除く。
iii. 生殖補助医療を利用した代理出産
iv. 14日を超えた胚を取り扱うこと
v. 研究目的で採取した精子、卵子、胚の使用
vi. ドナーとレシピエントは民法938条上の関係にある

Copyright(C) 2011 SGRH. All Rights Reserved.
[PR]
by technology0405 | 2013-12-18 12:19 | Countries | Comments(0)
各国のARTに関する資料や記事を集めています (※ このブログに書かれている情報の信ぴょう性は各自でご判断ください)