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イスラエルで養子縁組不要の判例

テル・アビブ家庭裁判所が2012年3月に出した判例により、依頼女性の卵子を使用した代理出産であれば、依頼女性が法的な母親になることとなった。母親であることの証明にはDNAテストが使用される。これまでは代理出産で子供を得た場合、依頼女性が子供を養子にする必要があった。

この判決はShifra Glick裁判官によって言い渡された。数ヶ月前N(依頼女性)夫婦はグルジア人代理母に双子を生んでもらった。一人目のお産が困難を伴い、二人目を出産するのは危険だと医師から言われていたため、IVF型代理出産を選んだ。双子の誕生以来、親の地位が明確になるまで、双子とNはグルジアにとどまっていた。

他の多くのイスラエル人カップルと同様、N夫婦も、時間と費用の節約のため海外の代理母を利用した。しかし、イスラエル国内の代理出産児の法的地位が1996年に明確化された一方で、海外で生まれる代理出産児の地位は依然として曖昧なままである。

この曖昧さを避けるため、内務省は、子供がイスラエルに入国する際に、依頼母が子供を養子にすることを求めている。N夫婦は内務省に対し、DNAテストの結果に従い自分たちが双子の親であることを認めるよう求めた。内務省から返答がなかったため、夫婦は2011年10月テル・アビブ家庭裁判所に直接要求を出した。

イスラエルの検察局は夫婦に対し、DNAテストではなく、実父確定検査で双子が夫の子供であることを証明し、子供とイスラエルに帰国後、Nと双子の養子縁組の手続きをするように求めた。Nはこの申し出を拒否し、裁判所の判断を待った。

グルジア共和国の法律では、代理出産児の親は代理母ではなく依頼親とされるので、N夫婦の名前が記載された出生証明書を持って、代理出産の事実を隠して双子と帰国することもできたが、そうしなかった。Glick判事は「生物学上の母親が、子供を非嫡出子として養子にしなければならないというのは、余りにひどく、常識に反する。」と内務省の姿勢を批判した。

この判例により、イスラエル人による渡航代理出産は今後さらに増加する可能性がある。

Israeli moms won't have to adopt babies born to surrogates
By Dana Weiler-Polak
[Haaretz Daily Newspaper | Mar. 7, 2012]

Israeli mothers no longer have to adopt babies born via surrogate
by Jared Yee
[BioEdge, 10 Mar 2012]

Israel: biological mother recognised as parent in landmark surrogacy decision
By Ruth Retassie
[Bio News, 12 March 2012]

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by technology0405 | 2013-09-03 16:23 | Countries | Comments(0)
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