代理出産で子供を持つ権利、何人まで?

2011年7月イスラエル高等法院が、すでに3人の子供を持つ38歳の既婚女性が提出していた代理出産の請願に関する判断を下した。女性は3人目の出産の後に子宮摘出を受けていた。高等法院は、子供の数が代理出産の申請を拒否する十分な理由にはならないと結論づけた。
代理出産承認委員会は、代理出産の承認は子供のいない夫婦に限るという方針にもとづき、3人の子持ちであるこの女性の申請を却下していた。

「今日は喜ばしい日です。」と判決を聞いた女性は言った。「個人レベルでは、30歳で子宮を取った時、もうこれ以上子供を持つことはできないと思っていましたから…。もっと広い意味でも、今こうして障害が取り除かれ、他の家族の先達となることができました。」

2007年、子宮摘出を受けた夫婦は、代理出産合法化に伴い設立された承認委員会に代理出産の申請を出した。委員会は、法律が子供のいない夫婦を念頭に置いて作られているとして申請を却下した。2回目の申請では夫婦の代理出産を支持するラビの手紙も付けたが、委員会の決定は変わらなかった。

イスラエルで代理出産が合法化されて以来、4人目の子供を代理出産で持ちたいという申請は2件あったという。2010年の裁判所への申し立ての中で、夫婦は、親になることは基本的な権利であり、すでにいる子供の数を理由にその権利を否定すべきではないと主張していた。

これに対し政府は、親になる権利は2人の子供を持つことで達成されるとみなし、それ以上の数の子供を得るための代理出産は承認しないと返答。しかし裁判所は、代理出産承認委員会が夫婦の子供の数を理由に夫婦の申請書をしっかり検討していない可能性があり、また子供の数は代理出産申請拒否の理由にはならないという判断を下した。

夫婦の弁護士Yitzhak Bam氏は、これが代理出産承認委員会の決定に裁判所が介入した初めてのケースであり、重要な意味を持つと語った。
「承認委員会は神ではない。カップルにとって何人の子供が“十分”なのか決めることなどできない。この判決によって新しい命が生まれることを期待している。」

Surrogate mother not only for barren parents, court says
By Tomer Zarchin
[Haaretz Daily Newspaper, Jul. 27, 2011]

Brave new way to have a baby: Surrogacy law in Israel
By Deborah Opolion
[JEWISH UNITED FUND NEWS, 2/2/2012]

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by technology0405 | 2013-09-03 15:22 | Countries | Comments(0)
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