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香港で胚の取り違え

香港の有名クリニックVictory A.R.T. Laboratoryが、違う胚を女性に移植していたことが分かった。クリニックはすぐに胚の取り違えに気づき、直ちに2個の胚を「摘出・破棄」したという。

管理局の報告によると、新米のエンブリオロジストがラベルをチェックしなかったのだという。香港の人類生殖科技管理局は、この出来事は人的過失であって制度的過失はないと判断し、措置はとらないと発表した。Victory A.R.T. Laboratoryは、取り違え事件を起こした後も、生殖補助医療の実施機関としてのライセンスを取り下げられることはなかった。
この管理局の対応に対し、規則違反したクリニックや病院への罰則を強化するべきだという声が噴出した。ネットにも、Victory A.R.T. Laboratoryの患者を含む、多くの声が寄せられた。

管理局のGregory Leung Wing-lup委員長によると、管理局はライセンスを永久に取り上げてしまう権利を持っているだけで、罰金やライセンスの一時停止などといった軽めの罰則を課す権限はない。管理局がそうした権限を行使できるよう法律を改正できるのかどうか、模索していくという。

しかし泛民主派の議員で立法審議会の長を務めるCyd Ho Sau-lan氏は、管理局にはもっとできることがあったはずだと考えている。「管理局はクリニックを公的に批判することもできた。公に非難することは罰の一つの形であるし、法による権限付与もいらない。」と彼女は言う。「管理局が正式に非難を表明しなかったのは残念だ。」

生殖医療センターの規制は、不妊患者が香港で増加していることを考えると、より重要になってきている。管理局の2010年報告書によると、生殖補助医療を受けた人の数は2009年の4,968人から倍増し、8,668人だった。

Victory A.R.T.のAnthony Wong Shun-yunから話を聞くことができた。取り違えは「3分以内に判明した」という。2011年7月8日、若手のエンブリオロジストが胚のラベルをチェックせずに胚を持ち出し、違う女性に移植が行われた。「エンブリオロジストは急いでいて二重のチェックを怠った。別のスタッフが再度ラベルを確認するべきだったが、その時は不在だった。」
移植後すぐに、別のエンブリオロジストが、自分の任されている胚が2個なくなっていることに気づき、報告を受けた医師がすぐに胚を取り出した。取り違えを起こしたエンブリオロジストは別の部署に異動になったという。スタッフたちは適切な指導を受けているとWong氏は繰り返した。

IVF clinic aborts babies after implanting them in wrong woman
by Patrick B. Craine
[Life Site News, Jul 19, 2011]

Top IVF clinic gives woman wrong embryos
Kiran Randhawa
[London Evening Standard, 18 July 2011]

Calls for more penalties after embryo mix-up
Ng Yuk-hang
[South China Morning Post, 14 August, 2012]

Hong Kong fertility clinic admits embryo error
By Annemarie Evans
[BBC News, 18 July 2011]

IVF clinic implants embryos in the wrong woman
[TRONTO SUN, July 18, 2011]

Outrage online at mix-up of embryos
Ng Yuk-hang
[South China Morning Post, 14 August, 2012]

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by technology0405 | 2013-06-04 16:32 | Countries | Comments(0)
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