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アルゼンチンが代理出産合法化へ

ラテンアメリカで初めて代理出産を合法化する国はアルゼンチンになりそうである。遺伝的つながりのある子供を望む不妊カップル、同性カップル、シングルの人間に、代理出産という選択肢が開かれる。

「代理出産は家族法の中で最も難しいテーマの1つだった。」と1869年民法の改正にあたったMarisa Herrera弁護士は言う。Cristina Fernández大統領が提案し、最高裁の指示のもと専門家グループが改正に取り組んだ。この改正案は、同性婚や無過失離婚を認めるなど、家族法の面において非常にオープンである。また、親の権利(親権)は親の責任という概念に切り替えられる。

代理出産合法化は2013年3月初旬に議会で提案された。予定通り承認されれば、アルゼンチンはラテンアメリカで初めて国の法律によって代理出産を認めた国となる。

ラテンアメリカにおいては、ブラジルとメキシコのタバスコ州が代理出産を規制の下で実施している。しかし適用範囲が狭く、アルゼンチン法案のようなリベラル性は持たない。
代理出産合法化は専門家たちにとって最も複雑な問題だったとHerrera氏は言う。フェミニストその他の団体は、女性が「出産する道具」扱いされたり、貧しい女性が金目当てで代理母になったりすることをおそれ、反対した。こうした批判の中には「極めて重要な」意見も含まれていることをHerrera氏は認める。

インターネット上では、ラテンアメリカの女性による代理母志願の広告、依頼カップルの代理母募集の広告が数多く掲載されている。アルゼンチンでは法律のないまま代理出産が実施されている状況にある。代理出産が合法の国に渡航して子供を連れて帰ってくるカップルもいるが、高額で誰もができるわけではないので、格差につながっているとHerrera氏は言う。ブラジルなど厳しい規制の下で実施されている国では、規制の緩和が話し合われている。
「代理出産が望ましいものかどうかは分からないが、とにかく存在している。海外で多く実施されており、無視できない。法律で規制・管理し、まずは子供を守りながら、代理母と依頼親も保護すべきだ。」

法案では、胚移植の前に裁判所による承認が必要となる。依頼者は、代理出産でなくては子供を得られないということを医学的に証明する必要がある。裁判所が派遣するチームが、代理母に対して集学的なサポートを行う。代理母は子供のいる健康な女性。自分の卵子を使うことはできず、代理母になれるのは2回まで。依頼親の配偶子を少なくとも片方(精子or卵子)使用しなければならない。

ブラジルは、連邦医学評議会(Conselho Federal de Medicina)の2010年決議Resolução CFM nº 1957/2010で代理出産を規制している。利他的代理出産のみ認められ(医療費の補償は可)、代理母は1親等か2親等の親族の女性(母親、姉妹、叔母)に限られる。

メキシコは唯一南部のタバスコ州にのみ代理出産に関する法律がある。1998年Tabasco Civil Code 92条で代理出産を認めているが、代理母の報酬については触れられていない。メキシコシティでは2010年に、婚姻している異性カップルに限り代理出産の利用を認める法案が提出され、一度否決されている。しかし、この法案もあくまで国法ではなくメキシコシティだけの法案である。

Argentina to Legalise Surrogate Motherhood
By Marcela Valente
[IPS-Inter Press Service, Mar 8 2013]

Por qué sí a la regulación de la gestación por sustitución, apesar de todo
Aída Kemelmajer de Carlucci, Eleonora Lamm, Marisa Herrera
3人の著者は、この法改正に参加している

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by technology0405 | 2013-06-03 14:22 | Countries | Comments(0)
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