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インド代理出産 トラブル報告例

2009年にSam Everinghamがインド人代理母を雇った時には、2人の男の子を亡くしたり、女性に減数手術をさせたりすることになるとは、想像もしていなかった。しかし、彼とパートナーのPhil Copelandは、インドの代理出産に4年間関わる中で、こうした辛い経験をした。

今は二人の元気な娘RubyとZoeに囲まれて過ごす二人だが、この活況を呈するグローバルな代理出産市場に潜む道徳的、法的、経済的リスクについて、オーストラリア人は知っておくべきだと主張している。
商業的代理出産はオーストラリアでは違法である。このため、年間何百人もの人間が、代理母を雇うために海外――主にインド、アメリカ、タイ――に行く。

Everingham氏は、代理出産を希望するオーストラリア人のための支援団体を運営している。彼によると、95%の人々は代理出産の経験に満足しているが、商業的代理出産を合法とする国での中絶、疑わしい医療費、子供の取り違えに関する報告もますます寄せられるようになってきたという。

最も大きな問題の一つは、インド人医師が、妊娠の成功率を上げるため、一度にたくさんの胚を移植するよう患者に強く勧めることである。その結果、1-2人の子供を希望していたにもかかわらず4人の子供を連れて帰ることになったオーストラリア人もいる。また、Everingham氏のように、減数手術をするかどうかという難しい選択を迫られることになったカップルもいる。

代理母に生まれた子供が別の人の子供であったり、代理母自身の子供であったケースもあるという。
あるメルボルンの女性は、2011年に病院から連れて帰った女の子が夫婦の子供ではなかったため、ムンバイでその代理母を探さねばならないハメに陥った。

オーストラリア人国籍を取得するために生後5週で実施したDNA検査の結果、子供と夫婦の血が繋がっていないことが判明し、夫婦は代理出産クリニックに連絡した。病院スタッフは間違いを認めず、女の子だから欲しくないのだろうと夫婦を避難した。後になってようやく、代理母のDNA検査を行うことに同意した。

「クリニックはやり過ごして何もなかったことにしようとしていた。」と女性は言う。
検査が行われている間、夫はムンバイのホテルで6週間子供の世話をした。代理母の子供であることをクリニックが認めたので、夫は子供の世話に必要なものをカバンいっぱいに詰めて、代理母に子供を返した。

「代理母は、ごめんなさい、と謝るだけだった。」とメルボルンの女性は語る。自分の名前が書けず指紋で契約を交わしたこの代理母は、明らかに貧しい暮らしぶりだったが、子供を抱いて幸せそうだったという。

この過失のせいで、夫婦には医療費や弁護士費用、旅費として$90,000の負担がのしかかった。夫婦はインド人の事務弁護士を雇い、自分たちの経済上の損失を取り戻そうとしたが、代理権を委ねた後、事務弁護士から何の連絡もないという。
女性によると、クリニックから別の代理母を無料で紹介するという申し出があったので、現在検討中だという。

多くのインド人医師が、代理母は好待遇を受けていると主張しているが、批判者たちは、若くて貧しい女性が非道徳的な医療行為に晒されていると指摘する。代理母は、いわゆる「赤ちゃん工場」と称されるドミトリーの中で、9ヶ月の妊娠期間を通して過ごすことが多い。

Everingham氏によると、アメリカでの代理出産にも問題があるという。旅費以外でかかる代理出産費用は、インドでは平均$50,000であるのに比べ、アメリカでは$150,000 -$250,000もかかる。子供が未熟児で生まれた場合に、不適切な保険のせいで莫大な医療費を請求されることがある。50万ドルの請求を病院が送ってきたという報告も受けている。

Everingham氏とパートナーが最初に卵子提供による体外受精を行ったのは2009年である。代理母は双子を妊娠した。26週での早産で、双子の片方は死産、もう片方はデリーのICUを持つ病院に移された。カップルはすぐにインドに行ったが、子供は生後7週で亡くなった。

2回目の代理出産はさらなるトラウマとなる。医師が2人の代理母に複数の胚を移植し、その結果、カップルが引き受けられない数の胎児ができたという知らせを受ける。この「減数」手術の決断は非常に辛いものだった。減数手術の結果、2人の代理母が一人ずつ女児を出産し、娘たちは現在21ヶ月である。

Everingham氏は、国内の禁止が国民をリスクから守ることになっていない点を指摘し、オーストラリアは商業的代理出産を合法化すべきだと考えている。

Surrogacy's painful path to parenthood
by Julia Medew
[THE AGE National, March 23, 2013]

Australian Gay Couple Has Two Sets of Twins Via Surrogates
[Towleroad 10/31/2011]


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by technology0405 | 2013-05-15 12:08 | Countries

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