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Licensing Terms and Conditions on Assisted Reproduction Services

シンガポールが2011年に出したAR(Assisted Reproduction)センターに対する規則『Licencing Terms and Conditions on Assisted Reproduction Services』概要
2006年の『DIRECTIVES FOR PRIVATE HEALTHCARE INSTITUTIONS PROVIDING ASSISTED
REPRODUCTION SERVICES』よりも詳細な内容になっている。

1.適用
2.定義
3.設備

4.人員
 4.2.ARセンターには、少なくとも以下の人員が勤務していなくてはならない。
a)認可医師1人
b)認可エンブリオロジスト2人(→2006年版では1人)

5.臨床業務
 5.4. ARセンターは、以下のどちらかを満たしておらず、カップルが新生児医療保険に加入していない場合、IVF(ICSI含む)を実施してはならない。
 a)夫婦どちらか、あるいは両方が、シンガポール人かシンガポール永住者である
 b)夫婦ともに外国人で、出産をシンガポールで予定している(→2006年版では、シンガポール人あるいは出産をシンガポールで予定している外国人、という記載。)

 5.6. ARプログラム(女性が45歳以上)の許可要請を衛生局長 (Director of Medical Services)に提出する場合、カップルが以下の事項についてカウンセリングを受けたことに対し書面で同意し、その同意書の複写を付ける(2006年版では女性が45歳以上のARの実施は禁止だったが、2011年版はセンターの医師による申請書の提出という条件付きでOKとなった)
 a)彼女の年齢に伴う、生殖補助医療技術と妊娠のリスク
 b) ARセンターの彼女の年齢での現成功率

 5.10. 夫婦が配偶子/ 胚を提供する意思を持った場合、夫婦から同意を得る前に、その決定を検討するための十分な期間が、最短でも1週間は与えられるものとする。(→2011年版で追加)

 5.13. ARセンターは、精子・卵子・胚提供者を含む、生殖補助医療を受ける全ての人物に対し、以下の感染症の有無を調べなくてはならない。
 a)ヒト免疫不全ウイルス感染症
b)B型肝炎抗原
c)C型肝炎ウイルス抗体(→2011年版で追加)
d)梅毒
e)風疹抗体

 5.15. ARセンターは、全てのドナーに対し、サイトメガロ・ウイルス(CMV)の検査を実施しなくてはならない。(→2011年版で追加)

 5.26. ARセンターは、夫の親族あるいは夫の姻戚関係にある女性からの卵子提供に際し、レシピエント女性の夫の精子が、CAP353の指定する禁婚親等の人物から提供された卵子との受精に使われないよう留意する(→2006年版では、夫の姉妹からの卵子提供が禁止)

 5.27. ARセンターは、女性が自分の親族あるいは姻戚関係にある男性から精子提供を受けるに際し、CAP353の指定する禁婚親等の人物から提供された精子がレシピエント女性の卵子の受精に使われないよう留意する(→2006年版では、妻の兄弟からの精子提供が禁止)

 5.30. ARセンターは、1回の移植で2個以上の卵子/ 胚(2006年版では3個)を体内に移植してはならない。しかし、以下の条件を全て満たす場合には、卵子/ 卵割段階の胚を最大3個まで(→2006年版では4個)移植しても良い。 
 a)移植の結果妊娠した子供を全員出産し、NIC施設を持つレベル3の病院でケアする
 b)患者が37歳以上である(→2006年版では35歳)
 c)患者が既に刺激サイクルで1回以上の(→2006年版では2回以上)失敗を経験している、あるいは良質胚を得られていない

 5.38. ARセンターは、倫理性と感受性をもって、配偶子/ 胚の成長の中断や残余物質の破棄を実行しなければならない。(→2011年版で追加)
 5.43. 配偶子を輸入する場合、ARセンターの認定医師は、海外バンクとその輸入物の取り扱い方が、配偶子/ 胚の回収、処理、保管、輸送、同意の取得に関して、本法で設定された基準を遵守していることを確認する。(→2011年版で追加)

 5.48. ARセンターは、以下の行為を実施してはならない。
 a)胚、卵子、精子の売買
b)代理出産
c)選択的減数手術
d)性選択を目的とした精子ソーティング技術
e)ヒト胚の他の生物への移植。およびヒト胚以外の胚を女性に移植すること。

6.研究室業務
7.記録管理
8.品質経営と危機管理
9.研究
10.ヒト動物交雑胚
11.ランセンス申請
12.その他

原文→https://www.moh-ela.gov.sg/ela/content/TC_2011_Assisted_reproduction_services.pdf

2006年のDIRECTIVES FOR PRIVATE HEALTHCARE INSTITUTIONS PROVIDING ASSISTED
REPRODUCTION SERVICES


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by technology0405 | 2013-04-04 17:03 | Countries

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