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ビザ規制でゲイツーリズムへの影響は

インド政府が、同性カップルあるいはシングルの外国人に代理出産ビザ(医療ビザ)を発行しないと決めた問題で、不妊クリニックとゲイの権利向上活動家から「差別的である」という非難の声が上がっている。

「親業は万人の権利であり、我々はその権利を取り上げられたことになる。」とニューデリーにあるInternational Fertility CentreのRita Bakshi院長は言う。「このルールは厳しすぎて受け入れ難い上に、非常に差別的だ。」と彼女はAFP通信社に語った。
別の不妊治療専門医Anoop Guptaも、「同性カップルやシングルの外国人にとっては大きなショックだ。」と言う。

ゲイの権利向上活動家も、2002年に合法化された代理出産に対しこうした規則の厳格化が実施されたことを批判している。「ゲイカップルはもちろん、何年も一緒に住んできた事実婚カップルやシングルの人々に対しても、酷な措置である。」とムンバイの活動家Nitin Karaniは訴える。

インドは非常に保守的な国で、同性間の合意の上でのセックスが処罰の対象から外されたのは2011年である。にもかかわらず、子供を望むゲイカップルの渡航国として人気を高めてきた。政府がメディカルツーリズムを大いに推進する一方、裕福な外国人が貧しいインド人女性に子供を生ませているという問題が、多くのインド人の心に倫理的な懸念として立ち上がってきているのも事実である。

同性カップルをターゲットにした観光産業は、「ゲイツーリズム」「LGBTツーリズム」と呼ばれ、実はインドで急成長している分野である。代理出産ツアーだけでなく、ヨガやスピリチュアルのツアー、結婚やハネムーンのツアーなども人気が高い。2011年の18th South Asia Travel and Tour Expo (SATTE)の会議では、LGTBツーリズムについて業界全体が注目していた。同性カップルのための旅行会社もある。

Indian Surrogacy Lawの創始者の一人Hari Ramasubramanianは、新しいビザ規制が「専門家による適切な鑑定」なしに導入されたことが問題であり、法定で正式な異議を申し立てる必要があると語った。
「規則の対象になった人々の多くは、これまで、親になるための選択肢としてインドを素晴らしい国とみなしてきたのに、この選択肢が閉ざされたのは非常に悲しいことだ。」

India bars foreign gay couples, singles from surrogacy
By Penny MacRae
[AFP, Jan 19 2013]

India eyeing growing gay tourism market
[eTN Global Travel Industry News, Jul 17, 2011]

Options for Gay India Travel
ゲイツーリズムを扱うインドの旅行代理店5社
[By Sharell Cook, About.com]

Gay-friendly holiday destinations in India
by Neil Pate
[The Times Of India, Sep 13, 2012]

India to turn hottest destination for gay, lesbian tourists
[DECCAN HERALD, Jan 29 2011]

India, an emerging gay tourism hub?
by Sharon Fernandes
[Hindustan Times, October 09, 2011]

18th SATTE : Session II: Gay and Lesbian Tourism: Time to be taken out of the closet?


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by technology0405 | 2013-01-25 13:48 | Countries

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