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深刻化するタイ・ミャンマーの人身売買

タイとミャンマーではヤンゴン(Yangon)、ミャワディ(Myawaddy)、コータウン(Koh Song)など国境の町にセンターを設立するなど、人身売買に対し共同努力が行われてきた。 しかし若者の被害者は増え、タイの人身売買の現状はさらに悪化し続けている。

2008年の人身売買取締法の実施にもかかわらず、タイは、2010年と2011年、アメリカ国務省の「人身売買に関する年次報告書」で「監視対象国」に挙げられた。特に北部での状況は深刻である。
女性に代理母になることを強要したり、国際結婚と騙して女性に重労働や売春をさせたり、男性に漁船の作業員をさせたりと、人身売買の方法も多種多様になってきた。中国本土の少数民族、ウズベキスタンやベトナムの女性・子供も犠牲になっている。

2006年タチレクに設立されたThai-Myanmar border coordination centreの警備隊長Yin Yin Ayeによると、深刻な事例が11件あったという。被害者のほとんどが女性で、センターは、被害者の救出、家族のもとに帰す前のケア、捜査の手伝いなどをする。
タイとミャンマーはこうしたセンターを増やすことで両国間の人身売買に対する協力関係を継続しており、タイのチエンライ県メーサーイ郡(ミャンマーのタチレクに隣接)にもセンターが新設された。

メーサーイの入国管理検査官Pat Pantanaponによると、チエンライは、多国籍の人身売買組織にとって、少数民族や周辺国の人々を売春など搾取的な仕事に誘い込むための「出発地点」である。従って、問題解決のために、2国が協力してこの地域を監視するのだという。

タイ社会開発・人間安全保障省も人身売買を規制するための政策を多く実行してきたと、事務次官Wichien Chawalitは言う。国民も周囲に目を配り、何かあれば24時間ホットライン1300で情報を提供してほしいと呼びかけた。

Department of Special Investigation(特捜部、DSI)人身売買対策部門のJatuporn Arunreukthawil警察少尉によると、他の国が絡んでいたり、複数の仲介が入っていたりする複雑なケースもあったという。人身売買という枠には、暴力団が労働者を密輸したり、女性に売春させたり、代理出産を強要したり、親から子供を買って物乞いをさせたりといった様々なケースが含まれる。親に何度も売られ、帰国を拒否した子供もいたという。

タイの北部では人身売買の件数が毎年増加しているだけでなく、13歳から18歳という低年齢で売春組織の犠牲になっていると、社会福祉財団Foundation For Children(FFC)のDuan Wongsaは指摘する。

*ミャワディ (Myawaddy) は、ミャンマーのカレン州ミャワディー郡にある都市。タイのメーソート郡と国境を接している。国境線にはムーイ川が流れている。国境から数キロの範囲は、ビザ無しで数日間滞在できるため、外国人観光客も気軽に訪れることができる。タイから生活必需品を持ち込む上で、重要なルートである。東西経済回廊(アジアハイウェイ)の通り道でもある。(ウィキペディアより)

*タチレク (Tachileik) は、ミャンマーのシャン州タチレク管区にある都市。タイのチエンラーイ県メーサーイ郡と国境を接している。国境線にはサーイ川が流れている。タイ側から観光客や買い物客が多く押し寄せている。通貨はチャットでなくバーツ。国境から数キロの範囲は、ビザ無しで数日間滞在できるため、外国人観光客にも人気がある。(ウィキペディアより)

Thailand, Myanmar fight human trafficking
by Thanapat Kitjakosol
[The Nation, June 15, 2012]

Thailand and Myanmar Fighting Human Trafficking
[Chiangrai Times, June 16th, 2012]

人身売買に関する年次報告書2011

24-hour 1300 hotline now open
[Access My Library, (From Bangkok Post), July 28, 2005]

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by technology0405 | 2012-12-25 16:08 | Countries | Comments(0)
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