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高齢出産の母親がIVFの年齢制限を提言

初産の母親としてはイギリスで最高齢の女性Susan Tollefsenが、60代での子育ての大変さを認め、IVFに年齢制限を課すべきだと語った。
Woman who became mother at 57 admits she was too old for IVF
By Josie Ensor [The Telegraph 06 Nov 2011]
2008年、Susanは57歳でロシアのクリニックでIVFを実施し、娘のFreyaを授かった。
超高齢出産した彼女には、多くの批判が寄せられた。

出産当時、Tollefsen氏は自分の選択を弁護し、パートナーNick Mayerが11歳若いので、娘が大きくなるまで育てていけると主張していた。しかし現在カップルは破局し、3歳の子供を1人で育てる大変さを味わっている61歳の彼女は、世間の批判が正しかったことを認めた。

片方の耳が聞こえず、膝の代替手術も受けているTollefsen氏は、国内のIVFの年齢制限を50歳にすべきだと言う。
「Freyaの出産は、間違いなく私の人生で最も素晴らしい出来事だし、後悔はしていない。しかし今になって思えば、私が受けた批判は正しかったのでしょう。」「彼女を見るたびに幸せを感じ、同時に残された時間がわずかであることに悲しみを感じる。何か1つ変えることができるのなら若返りたい。Freyaが成長し、結婚し、子供を持つ姿を見たい。」「娘が完全に独立するまで育てられるようベストを尽くすが、もし娘が小さいうちに自分が死んだらと思うと非常に辛い。」

NHS(イギリスの国営医療制度)のガイドラインではIVF提供は40歳まで、個人クリニックでも50歳までというのが一般的だ。
国立医療技術評価機構NICEは現在、年齢制限をなくすことも検討中である。

Tollefsen氏は、娘によって生活が劇的に変わったことを認めた。「最初からショックの連続だった。年配者にとってショックはよくない。」
幼い子供を持つ親たちにはよくあることだが、重圧と責任がカップルの仲を険悪にした。
「私が娘にかかりきりの横で、Nickはウェストハム(サッカーチーム)に夢中。家族が4人いるように感じた。私、Freya、Nick、そしてハマーズ(ウェストハム・ユナイテッドの愛称)。」
「自分たちがうまくコミュニケーションを取れていないことに気づいた。夫婦二人だけの時には、そうしたことは問題ではなかったけれど、Freyaが生まれてから二人の溝は深くなった。」

「今になって初めて、他の母親と自分が違うことに気づいた。皆良い人たちだが、世代が違うので、共通点がほとんどない。彼女たちといると孤独を感じる。若さと可能性を妬ましく思うこともある。」
「Frayaの兄弟が欲しいと思っていたが、残念ながら自分の親の介護で精一杯だ。しかし、私は今や残された時間がどれだけ貴重か理解している。一瞬たりとも無駄にするつもりはない。」

彼女は、パートナーと別れた後、暮らしがどれほど大変かということも認めた。年金を含めた厳しい収入で、娘を一人で育てている。2週間に一度、娘を父親に会わせている。
「結局こんなふうになるとは考えもしなかった。Freyaを生んだことを後悔はしないが、母親になりたいという夢を叶えるために払った犠牲は大きかった。自分の人間関係を犠牲にしたことは事実だ。愛があっても、子供ができた後にどうなるかというところまで考えることはできない。」

イギリス最高齢の母親は62歳で出産したPatti Farrant。夫は60歳で、卵子提供を利用。前のパートナーとの間に3人子供がいる。イギリスでは55歳以上の女性に不妊治療を提供するクリニックがなかったため、ロシアのクリニックで卵子提供を受けた。
World exclusive: the first pictures of Britain's oldest mum
by GORDON RAYNER and HELEN WEATHERS [Daily Mail, 08 July 2006]
閉経後の女性に卵子提供や体外受精を提供することは、倫理的に反対も多い。しかし、国内のクリニックが提供しなくても、ロシアやインドなどに行けばそうしたサービスをより安い値段で受けることが可能である。


'As long as I'm healthy, I don't see a problem': Post-menopausal California woman, 54, on her Indian IVF baby... And why she's planning to go back for another
[Mail Online 26 June 2012]
閉経後にインドのクリニックで胚提供を受け、52歳で出産したアメリカ人女性の記事。現在、2人目の出産を検討中。

Post Menopausal Woman Became a Mother at the Age of 52 years
インドのSai Kiran Hospitalで、ハイデラバードの女性が卵子提供を受け、63歳の夫の精子を使って体外受精し、52歳で出産した記事。

Menopausal women and assisted reproduction: rights to access of ART in an ethical context (IUAES Commission on Urban Anthropology)
閉経後の女性へのART提供における倫理的議論
第17回International Union of Anthropological and Ethnological Sciences(IUAES)国際会議
日時:2013年8月5-10日
場所:イギリス、マンチェスター

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by technology0405 | 2012-12-14 16:57 | Countries | Comments(0)
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