インドのクリニックの過剰請求

インド人代理母を利用するオーストラリア人たちがクリニックによって過剰請求されていると、支持団体が警告した。法を破るリスクを冒し、最大$80,000のコストをかけてまでインドで代理出産するオーストラリア人が増えるにつれ、クリニックの過剰請求に対する苦情も増加しているとSurrogacy Australiaが明かした。

「代理母への搾取が懸念されているが、同じく、依頼親に対する搾取も懸案事項である。」とSurrogacy Australiaの会長Sam Everinghamは言う。「諸悪の根源は、代理出産で一儲けしているクリニックだ。オーストラリアにいるカップルが、海の向こうで何が起きているか監視するのは困難だ。貪欲な旅行業者が関与するケースもあった。」

40%もの割増料金を課されたり、帝王切開あるいは市販薬で対応可能な感染症を口実とした入院など、代理母に不必要な医療処置を施して金を取られたりといった、過剰請求の苦情が増えている。
商業的代理出産は今やインドで25億円産業に成長し、推定では顧客の少なくとも40%がオーストラリア人であるといわれている。

インドで生まれるオーストラリア人の子供の数は、2008年170人から2011人394人と、倍増していることが出入国省の調べで分かっている。アメリカでは$US200,000かかる費用が3分の1で済むことから、インドは代理出産の渡航国としてオーストラリア人に人気である。
だが、代理出産産業がインドで規制されていない上に、ニューサウスウェールズ、オーストラリア首都特別地域、クイーンズランド在住の人間が国内外で商業的代理出産契約を結ぶことは禁止されており、依頼親に対する保護はほぼ皆無といえる。

しかしながら、商業的代理出産への需要が弱まる兆候は一向になく、依頼親と代理母に対する搾取が懸念されるため、ニューサウスウェールズ州政府は、海外の商業的代理出産禁止を見直す必要に迫られている。

Surrogacy Australiaの調査によると、こうした禁止によって代理出産を諦めるカップルはたった7%である。また、オーストラリア高等弁務団も、DNA検査でオーストラリア人の子供であると証明された代理出産児にオーストラリア国籍を認めるなど、禁止は徐々に形骸化しつつある。

ニューデリーの弁護士Anurag Chawlaは、クリニックと依頼親の代理出産契約を400件以上手がけてきたが、あまりにもビジネス化が進み無節操な搾取が横行しているので、これ以上代理出産契約を扱う気持ちにならないと言う。
「インドに規制がなく、違法すれすれの行為で儲ける人々がいるのは大変嘆かわしい。」「顧客は子供を失うことを恐れているので、言われるがまま金を払い、子供を連れて帰る。とにかく子供が欲しいのだから。」

オーストラリア人は、複数の見積もりをとり、契約書にサインする前に本国の弁護士に見てもらうといった慎重な態度をとるべきだろう。
依頼親が遭遇する可能性のある最大のリスクは、当初の計画より多額の金を支払った上、子供が手に入らないことだと、Surrogacy Centre India (SCI)の経営者Dr Shivani Sachdev Gourは言う。
Dr Shivani の患者3人に聞いたところ、SCIの書類には、発生する可能性のある費用についてきちんと説明が記載されているということだった。

ニューサウスウェールズ労働党議員Linda Burneyは、これ以上の海外での商業的代理出産を阻止したいと、2010年の禁止法に関わった。この禁止は結果的に失敗したが、Burney氏は、インド代理出産で生まれた子供は自分の母親を見つけることができないこと、代理母の権利が守られているといえないことから、禁止は続行すべきだと考えている。

Booming surrogacy demand sparks exploitation fears
by Cosima Marriner
[SMH September 2, 2012]

Family Law Council to examine family surrogacy and parentage
[Attorney-General's Department for Australia Minister for Emergency Management 22 June 2012]

Copyright(C) 2011 SGRH. All Rights Reserved.
[PR]
by technology0405 | 2012-11-20 16:56 | Countries | Comments(0)
各国のARTに関する資料や記事を集めています (※ このブログに書かれている情報の信ぴょう性は各自でご判断ください)