代理母のカースト差別

肌が白く、高位カーストに属する女性が代理母になると、浅黒い肌の低カースト女性より10万ルピー(約15万円)も多く支払われていることが調査で分かった。インドには、西洋人、インド人を問わず、世界中から子供のいないカップルがやってくる。しかし研究者によると、代理母と胎児の間には遺伝物質の共有が一切ないにもかかわらず、代理母はカーストや肌の色、見た目によって差別されているという。

SAMAが2011年12月から2012年4月にかけて、デリーとパンジャブで、代理母・エージェンシー・医師に対し、深層インタビューを実施した。すると、「健康で、容姿の良い、色白で高カーストの」代理母は、報酬が高く、産後に依頼親から受ける待遇も良いことが明らかになった。この条件は、インドの悪名高い嫁探しの新聞広告と同じである。

この要求はインド国内およびNRIに根強く残るカースト差別を映し出したものだと研究者はみている。
「依頼親は自分たちと同じカースト・宗教の代理母を望む。それがどうして重要なのかは言わないが、10万ルピーの追加料金を喜んで払う。これはカースト差別、宗教差別である。」とSAMAのプログラムコーディネーターDeepaは言う。

Deepaによると、代理母が自分の卵子で妊娠することはまれで、子供のDNAに寄与することはないにも関わらず、依頼親は、代理母の「肉体と血」が子供の体内での成長に関係すると考える。カースト意識の強いヒンズー教徒は、これを「カースト汚染」と見なす。

インドで最も成功している不妊クリニックの院長Naina Patel医師は、依頼者から特定のカーストや宗教の代理母に対する希望を受ける場合もあるというが、代理母の素性が子供の外見に影響しないことを説明すると、そうした依頼者も、健康な女性なら誰でもよいと考えるようになるという。
「依頼親が欲しいのは健康な子供だ。だから健康な代理母を望む。ヒンズー教徒の代理母がいればそうして欲しいがいなければ誰でもよい、と言う人が5%程度いる。」

Fair-skinned Indian women paid £1,000 extra to be surrogates
by Dean Nelson
[The Telegraph, 25 Oct 2012]

‘Beautiful and fair’ preferred among surrogate mothers too
by Aarti Dhar
[The Hindu, 25 Oct 2012]

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by technology0405 | 2012-10-29 15:51 | Countries | Comments(0)
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