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Bill2010に対するSAMAの指摘

報酬
2010年法案では、代理母への報酬を5回の分割払いとし、5回目に全報酬の75%を支払うことが規定された。つまり、出産しなければ報酬の大部分は受け取ることができない。2008年法案では、報酬は3回の分割払いで、全報酬の75%が最初の支払いで渡されることになっていた。これは、単に依頼親寄りの規定になったというだけでなく、「目に見える結果」つまり子供が得られない場合は、感情的、身体的リスクを伴う代理母の労働や妊娠は無価値だということである。従ってこの改訂は、アンバランスかつ搾取的で、代理母に不利なものだ。

IVFとIUI
法案ではIVF-ETによるgestational surrogacyのみを認めており、IUIによるgenetic surrogacyを認めていない。Genetic surrogacyを排除することで、代理母が子供を引き渡さない可能性をなくそうというのである。しかし、IUIによる代理出産が可能な場合にはそうする方が、商業的要素も少なく侵襲性も低い上、提供卵子の過度な使用を防ぐこともできる。

回数
2008年の法案では代理出産による分娩が3回まで、という規定だったが、現法案では自分の子供の出産も含めて5回まで、となった。しかしこの規定の方法は不適切である。生児出産数では、それまでに代理母が受けたサイクル数は分からない。規定の5回の生児出産に到達する前に、数知れないサイクル調整と胚移植を経験する可能性がある。代理母の健康を考えると、代理母が受けるARTサイクルの最大許容数を規定すべきである。

依頼親
法案では、「独身者」「婚姻カップル」「非婚姻カップル」がARTを利用できると述べられている。しかし、カップルの定義は「インドにおいて合法的に性関係を持つ」2人の人間、とある。さらに、婚姻カップルと非婚姻カップルの定義は「自国において合法な婚姻関係あるいはパートナーシップを結んだ」カップルとなっている。この3つの定義の解釈が不明である。またゲイカップルにARTを認めるかどうかという点も明確にする必要がある。

後見人
代理出産の依頼親が外国人の場合、前もって地元の後見人を決めておき、依頼親が子供を引き取れない場合には、後見人が引き取らなければならない。後見人は子供を養子に出しても良いし、自分で育てても良い。このように後見人の責任は重大であるので、その役割をはっきりと画定し、悪用のないよう監視する必要がある。

The Regulation of Surrogacy in India: Questions and Complexities
[samawomenshealth April 23, 2011]

The Regulation of Surrogacy in India – Questions and Concerns: SAMA
[KAFILA January 10, 2012]

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by technology0405 | 2012-09-10 15:51 | Countries | Comments(0)
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