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インドで17歳の卵子ドナー死亡

Sushma Pandeyの死についてはそれほど情報があるわけではない。彼女が17歳で突然死んだこと、死の2日前に不妊クリニックを訪れていたこと、18ヶ月間で少なくとも3回の卵子提供を行っていたことが分かっているくらいである。

彼女の死から2年が経った今ようやく、Sushmaの事件が、インド国内の不妊クリニックの暗黙裡の実情に光をあてるかもしれない。またボリウッド映画『Vicky Donor』も、一時的にせよ、不妊クリニックへの注目を集めた。

ボンベイ高等裁判所は、彼女の死に責任があるとSushmaの母 Pramilaが主張する男性が提出した免責の嘆願を認め、病院の責任への調査が不十分であることを指摘した。
「不思議なことに、警察の記録では、Rotunda Hospitalに対する調査機構が働いていない。この病院は不幸が起こる前に犠牲者が3回にわたって卵子ドナーになった時の記録を持っている。被害者は最後の採卵時でまだ17歳だった。しかも彼女は少なくともその1年半前から卵子を提供している。ドナーの年齢は18-35歳でなくてはならないという必要条件に対する重大な違反である。」とRC Chavan判事は述べた。
最後にSushmaを病院に連れて行ったとされている人物Samaullah(別名Shanu)の免責嘆願は留保された。

Saki Naka警察署の調査では、SushmaはBandra(ムンバイ市)にある‘Rotunda — The Centre for Human Reproduction’に卵子ドナーとして通っており、2009年2月、2009年10月、2010年2月に病院を訪れた記録がある。また2010年8月8日には、朝8:30に来院し、同日夜7:30に病院を出ている。
翌日、Sushmaは腹部の痛みを訴え、2010年8月10日、死亡した。

Saki Naka警察の上級警部補Samadhan Dhanedharによると、警察は、J J Hospitalの医師らによる委員会の報告を待ってから次の行動に移るという。「こうしたケースで病院の責任を追及できるのかどうか見定めるため、報告書を求めた。その報告書がまもなくあがってくるだろう。」

Rotundaセンターは、Sushmaが卵子提供を3回行ったことは認めている。しかし、Goral Gandhi経営部長の話では、彼女はSushma Dubeyという名で登録されていた。Gandhi氏は、メールで次のように回答している。「我々の標準実施要領では、年齢の確認はPANカード(納税カード)で行うことになっている。彼女が2009年2月に初めてうちの病院に来た時、19歳であることを示すPANカードを見せた。」「その後、彼女が偽のPANカードを作って自分の名前や年齢を隠していたことを警察から知らされた。警察から、全ての卵子ドナーのPANカードのコピーを取っておくようアドバイスがあったので、今はそうしている。」

不妊クリニックを管理する法律はないので、こうした医療産業はICMRのガイドラインに従って実施されている。最新のガイドラインでは、卵子ドナーは21-35歳でなければならない。しかしGandhi氏によると、ガイドラインは定期的に改訂されており、Sushmaが初めて来院した2009年時点では、卵子ドナーの年齢制限は18-35歳であったという。複数回提供する場合の間隔は最短で3ヶ月となっており、Sushmaのケースでもこれは守られている。Assisted Reproductive Technologies (Regulation) Bill, 2010はまだ法案の段階である。

Sushmaが卵子提供していたことを全く知らなかった家族は、Sushmaが働いていた廃物倉庫の経営者Sunil Chaumalに彼女の死の責任があると考えた。2010年8月11日、母親のPramilaはChaumal氏を、誘拐及び毒殺の罪で告訴した。

8月7日Sushmaは仕事から帰ってこなかった。「Chaumalのところに行って、娘がどこに行ったか尋ねました。彼は、私たちが警察に届け出ようとするのを止め、Sushmaは家に帰ってくると言ったのです。」とPramilaはIndian Express紙に語っている。

8月9日、Sushmaが見つかったが体調が悪いのだと、Chaumalが家族に知らせた。近所の医者に診せると、Rajawadi Hospitalに連れて行くように言われた。その夜は病院から家に連れ帰ったが、翌日まだ腹部の痛みを訴えるので、再び病院に連れて行く。「娘はほとんど意識がなく、ずっとお腹をさすり続けていました。」とPramilaは語った。その日、病院で彼女は亡くなった。
検視報告書によると、擦り傷1ヶ所、打撲傷4ヶ所、頭部に血の塊が1ヶ所、注射の跡が6ヶ所あったという。「医師の推定による死亡原因は、こうした多発損傷によるショック死だと考えられる。」と裁判官は言った。しかし、こうも述べた。「病理組織診断報告書によると卵巣と子宮に鬱血が見られる。」

Noorjahanという名の女性が Sushmaの後見人のふりをしてRotundaについていったことも分かっている。8月9日に彼女がSushmaをGovandi駅まで連れて行き、そこからChaumalに車で拾って欲しいと頼んだ。

Noorjahanの話では、8月7日SushmaはIqbal Hussainの家に泊まり、翌日Rakesh Bhatというドライバーが運転するリキシャでSamaullahと一緒にクリニックに行ったという。Hussain、Bhatt,およびNoorjahanの役割がどのようなものだったのかは不明で、警察はこれら3人を逮捕してはいない。

Sushmaには卵子提供のたびに25000ルピー支払われていたらしいが、家族は卵子提供のお金を受け取ったことがないと言う。Sushmaは2010年8月に受け取った小切手を、翌日現金にすると言ってNoorjahanに渡したとみられている。

「もしSushmaが3回も卵子提供をしたのなら、計75000ルピーが彼女に支払われたことになる。しかし私たちは1ルピーも受け取っていない。」とPramilaは言う。また、Noorjahanという女性も知らないと言った。

17-yr-old egg donor dead, HC questions fertility centre’s role
[The Indian Express Jul 12 2012]

Delhi girls donating eggs for quick money
デリーで卵子提供をする若い女性が増えているという2010年の記事。クリニックは、ドナーにリスクの説明などをおこなっていなかった。
by Ravinder Bawa
[India Today, August 11, 2010]

Young women turning to egg donation for easy money
[India Today, July 12, 2012]

Egged on by lack of law
By Kanchan Srivastava
[DNA July 26, 2012]

Fertilisation: Eggs on demand in lawless market
by Pritha Chatterjee , Abantika Ghosh
[The Indian Express Jul 16 2012]


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by technology0405 | 2012-07-26 16:03 | Countries | Comments(0)
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