ESHRE 2012

トルコのイスタンブールで7月1-4日、第28回欧州ヒト生殖学会議 (ESHRE 2012)が開催された。会議では、これまでに体外受精で生まれた人口が約500万人に上り、年間35万人のIVF児が誕生しているというICMART(International Committee for Monitoring Assisted Reproductive Technologies)の見積が公表された。
年間に世界で誕生する1億3千万余りの子供のうち0.3%がIVF児ということになる。「(IVFが)子供のいる家庭を築き、不妊の重荷を軽くしている。」とICMARTの議長David Adamson氏は言った。

IVFとその一手法であるICSIは、今や当たり前の技術になった。しかし、子供の特性を親が選ぶいわゆるデザイナーベビーの産出を危惧する声もあり、議論の的にもなってきた。ローマ法王庁は、大量のヒト胚廃棄を伴うという理由でIVFを罪とみなしている。また、超高齢の女性による出産をIVFが可能にしたことへの批判も多い。

「この500万人達成は、これまでの法的、道徳的、倫理的な論争、苦闘の末に勝ち取った社会的承認のすべてが正しかったいう証明である」と、世界初のIVF児ルイーズ・ブラウンの誕生を1978年に成し遂げたチームの一員Simon Fishel氏は語った。
データは2008年までに世界で実施されたIVFとICSIの治療数に基づいており、それ以降の3年間の数字は確定ではなく、あくまで見積もりである。

世界では年間1500万のIVFとICSIが実施されており、その3分の1以上はヨーロッパで行われていることがデータから分かった。成功率は一定で、移植胚の約3分の1(35万人)が出産に至っている。

ヨーロッパでは一回の移植胚の個数を減らす傾向にあり、母親の合併症、子供の低体重や発達障害のリスクを伴う多胎出産が減っていることもESHREによって明らかになった。三つ子の出産は1%以下になっており、「双子の出産も初めて20%を切った」と発表された。

他にも会議では、PGDの安全性に関する研究や、IVF治療に伴う危険性などについての発表が寄せられた。

ESHRE 2012 プログラム
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by technology0405 | 2012-07-12 15:12 | Countries | Comments(0)
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