人気ブログランキング |

ヒト生殖補助技術管理規範

ヒト生殖補助技術管理規範
2001年公布 2003年中国衛生部により改訂

<主な内容>
・卵子提供は人道主義に基づく行為である。商業的卵子提供に関してはいかなる形態も禁止する。(1章「体外受精と胚移植およびその関連技術に関する規則」3条1項5-①)
・卵子提供は、生殖補助医療技術を使用する治療で出た余剰卵子に限り認められる。(1章3条1項5-②)
・一人の卵子提供者が他の女性の妊娠に貢献することができるのは5回まで。(1章3条1項5-⑤)
・医学的適応の認められない性選択は禁止する。(3章「臨床医に対する規則」4条)
・代理出産を禁止する。(3章5条)
・胚提供を禁止する。(3章6条)
・不妊治療における卵細胞質移植や核移植を禁止する。(3章7条)
・生殖補助医療の実施は法律婚カップルに限定され、単身女性への施術は禁止する。(3章13条)


生殖補助医療技術とは、胚移植を伴う体外受精(IVF-ET)と人工授精(AI)、およびその派生技術を包括的に表すものである。生殖補助医療技術を使用する医院や家族計画指導を行なう医院を設置する機関はすべて、本条例に従うものとする。

第1章.体外受精と胚移植およびその関連技術に関する規則
現在、体外受精と胚移植およびその関連技術には、胚移植を伴う体外受精(IVF-ET)、配偶子または接合子の卵管内移植(GIFTまたはZIFT)、卵細胞質内精子注入(ICSI)、胚凍結、着床前遺伝子診断(PGD)などがある。
1条. 一般基準
1)機関および施設の基準
a. 「医療機関としての認定」を受けている専門病院や総合病院、または「家族計画指導医院としての認定」を受けている地方の家族計画指導医院
b. 中国人民解放軍病院は2つの「原則」に従う:胚提供を伴う体外受精およびその関連技術を実施する前に、専門家による討議、詳細な検査、衛生省への認可申請を行なうこと。地方自治体あるいは中国人民解放軍総後勤部衛生局の医療行政担当者の管理の下で実施されること。
・・・
2)職員の基準
3)施設基準
4)設備基準
5)その他の基準
2条. 規則
3条. 適応と禁忌
1)適応
(1)IVF-ET の適応
(2)ICSIの適応
(3) PGDの適応
(4)卵子提供のレシピエント条件
①卵子を作る能力がない
②女性が重度の遺伝病を保因あるいは発症している
③卵子の質や量に障害を与えている明白な原因がある
(5)卵子提供に関する基本的基準
①卵子提供は人道主義に基づく行為である。商業的卵子提供に関してはいかなる形態も禁止する。
②卵子提供は、生殖補助医療技術を使用する治療で出た余剰卵子に限り認められる。
③卵子ドナーに対し関連検査を実施することが求められる(精子ドナーの検診基準を参照)
④卵子ドナーは、提供卵子の使用や、ドナーの権利と義務に関して十分な説明を受ける。
⑤一人の卵子提供者が他の女性の妊娠に貢献することができるのは5回までとする。
2) 禁忌
(1)胚移植を伴う体外受精およびその関連技術を、以下の状況下で実施してはならない。
① 夫婦のどちらかが重度の精神障害、泌尿生殖器の炎症、性感染症を患っている場合
② 母子保護法の観点から、夫婦が妊娠や着床前診断を勧められないような重病を患っている場合
③夫婦のどちらかが、薬物依存など深刻な嗜癖を持つ場合
④夫婦のどちらかが、胎児の異常につながる放射線、薬物、薬剤などを大量摂取した経験を持ち、今もその有効期間にある場合
(2)子宮の妊娠・出産機能が失われている場合、あるいは女性が妊娠に耐えることの出来ない重病を患っている場合
4条. 質的基準
1) 1施設での実施は年間1000サイクルを超えてはならない。
2) 体外受精で生まれた子供に対する臨床経過観察が95%以下になってはならない。
3) IVFの受精率は65%、ICSIの受精率は70%以上でなくてはならない。
4) IVF-ETでの妊娠率は、1サイクルにつき1年目は15%以上、2年目は20%以上でなくてはならない。また凍結胚移植での妊娠率は1サイクルにつき10%以上とする。
5) 多胎妊娠に関しては、双子にならないよう減数手術を行なうこと。三つ子は禁止。

2章. 人工授精に関する規則
1条. 一般基準
2条. 規則
1)多胎妊娠になった場合は減数手術を行なうことについて、カップルの同意書を得ておく。
2) AIDの場合に使用する精子は、衛生省が認可した精子バンクの精子しか認められない。
・・・
3条. 適応と禁忌
4条. 技術的方法と質的管理

3章. 臨床医に対する規則
1. 中国国家人口計画生育に関する法律や政策を必ず順守する
2. インフォームドコンセントやインフォームドチョイスにおける自律の原則を順守する
3. 患者のプライバシーを尊重する
4. 医学的適応の認められない性選択は禁止する
5. 代理出産を禁止する
6. 胚提供を禁止する
7. 不妊治療における卵細胞質移植や核移植を禁止する
8. ヒト配偶子と他種生物の配偶子を交配することを禁止する。他種生物の配偶子や接合子、胚を人間へ移植すること、およびヒト配偶子や接合子、ヒト胚を他種生物へ移植することを禁ずる。
9. ヒト配偶子、接合子、胚への遺伝子操作を禁止する
10. 近親関係にある男女の精子と卵子を受精させてはならない
11. 一サイクル中には、一人の男性および一人の女性由来の配偶子を使用する。
12. 患者の同意なしに配偶子や胚を治療や研究に使用してはならない
13. 生殖補助医療の実施は法律婚カップルに限定され、単身女性への施術は禁止する
14. ヒトキメラ胚の研究の禁止
15. クローンの禁止

Copyright(C) 2011 SGRH. All Rights Reserved.
by technology0405 | 2012-06-27 12:05 | Countries | Comments(0)
各国のARTに関する資料や記事を集めています (※ このブログに書かれている情報の信ぴょう性は各自でご判断ください)