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帰国トラブル(インド→アイルランド)

アイルランド首都ダブリンの郊外Glasthule に住むCoffey 夫妻の子供Robyn Maye-Coffey は、2010年9月25日インドのデリーにてインド人代理母から生まれた。夫妻はインドのアイルランド大使館に子供のパスポートを申請したが発行されなかった。大使館に何度も必死に助けを求める電話をかけた結果、Robynにはとりあえずインドからの出国を許可するための緊急渡航証明が発行され、両親は子供を連れてアイルランドに帰国した。しかしその後1年半経ってもRobynには国籍もパスポートも与えられず、法律上の親も定まらないという状態が続いたままになっている。

「家から出ない限りは、問題を忘れて過ごすことができます。」と父親のMike Coffeyは言った。「 でもこんなことはいつまでも続けられないでしょう。彼女は目を片方手術しなければならないのですが、我々は法律関係書類に親としてサインできないのです。アイルランドの法律では、彼女は名前もないのです。」
「解決するには裁判に訴えなければならないと言われましたが、それには莫大な費用がかかります。法律の導入のことも聞きましたが、20年以上かかるでしょうね。」

アイルランドの旅券発行所によると、代理出産だという正式な通知を付した出生届けはこれまでに35人から40人程度しか出されておらず、実際には何百人もの子供が事実を隠して帰国していると考えられる。代理出産に関する法律はなく、国内で禁止されているわけではないが、現行法では出産した女性が母親になる上に社会的にも認められていないので、インドやウクライナ、アメリカに渡航するのが主流である。

Coffey夫妻を始めとする代理出産の依頼親たちの訴えを受け、2012年2月Alan Shatter法務大臣は代理出産児に関するガイドラインを策定した。代理出産で生まれた子供がアイルランド人夫婦の子供だと認められるには、DNA検査で父親と子供との遺伝的つながりを証明することが必要。父親との遺伝的つながりが証明されて初めて、子供のアイルランド国籍が認められる。子供の緊急渡航証明を申請する同意を代理母から得て、帰国した後、父親がアイルランドで子供のパスポートを申請する。ドナー精子を使った代理出産のケースは設定されていない。
アイルランドではCommission on Assisted Human Reproductionによって7年前に代理出産規制法案が出されたが成立せず、このガイドラインが初めての政府による対応となる。

ガイドライン
CITIZENSHIP, PARENTAGE, GUARDIANSHIP AND TRAVEL DOCUMENT ISSUES IN RELATION TO CHILDREN BORN AS A RESULT OF SURROGACY ARRANGEMENTS ENTERED INTO OUTSIDE THE STATE

Surrogacy: the babies born into legal limbo
[The Irish Times - November 22, 2011]

Irish citizenship guidelines for surrogate-born children
[The Irish Times - February 22, 2012]

The long road home for surrogate babies
[The Irish Times - March 12, 2012]

A life-changing surrogacy
[The Irish Times - March 5, 2012]

アイルランドPassport Officeの通達 Passports for Children Born Through Surrogacy

Lack of surrogacy regulation leads to passport problem
[The Irish Emigrant 20 November 2011]

Prime Time
[RTE News 3rd April 2012]

Ombudsman: Children left in ‘legal uncertainty’ without legislation on surrogacy
[The Journal ie. 27/02/12 ]

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by technology0405 | 2012-05-28 15:30 | Countries | Comments(0)
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