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不妊治療の辞め時は-体外受精のエビデンス

一般に体外受精というのは、回数を重ねれば重ねるほど子供を持つ確率が上がると考えられているが、必ずしもそうでないことを研究チームが示した。この研究によると、1回目の体外受精で3人に1人が出産まで至り、2回で半分近くの女性が出産するが、3回目ではそれほど成功率は上がらず、それ以降は横ばいになるという。

「最初の体外受精が失敗だったからといって治療をやめないで。2回目のサイクルで成功率は上がりますから。」と、ミシガン州立大学の研究主任Barbara Lukeは言う。「でも、3回やって妊娠しなければ、それ以上続けても見込みはほとんどないですよ。」

不妊治療にはお金がかかる。体外受精1サイクルの平均は、American Society of Reproductive Medicineによると約12,400ドルである。治療をカバーする保険会社もある。
不妊カップルは往々にして、高額な体外受精を何度も繰り返す。医師が治療をいつストップするべきか、という問題に関して倫理的な基準は何もない。不妊クリニックは実施したサイクル数によって成功率を報告するが、そうした成功率は、個々の女性が妊娠する可能性を示すものではない。

この問題が全国的に調査されたのは初めて。2004年から2008年までにアメリカ全土で実施された体外受精治療が対象となった。研究者たちは、生年月日や社会保障番号、その他の情報に基づき、治療記録から個々を特定することができた。研究結果は、体外受精で子供を持てる可能性がどのくらいあるのかを、医師およびカップルが認識するのに役立つ。

5年間で約30万人の女性が50万サイクル以上の体外受精治療を受け、171,327分娩(全員が初産)の結果を得た。1回目の体外受精で36%が出産、2回で48%、3回で53%が出産に至った。
7回以上の体外受精を受けた女性たちの成功率は56%と、3回の治療を受けたグループよりかろうじて3%上回っただけであった。

「この結果から、3回の体外受精のあと収穫遁源(あるレベルに達した後に継続するとその能率度で低下が起きること)が起きることが分かります。」とLuke氏は言う。「成功率は上がり続けないのです。」
「だからあきらめるべきだといっている訳ではないのですよ。卵子提供や代理出産という選択肢がありますから。」

今回の研究で出された成功率は、年齢などの要因を考慮に入れておらず、今後の研究に持ち越される。こうしたデータは、治療を続行するか、養子など他の選択肢を検討するか、不妊カップルが自己決定する際の一助となるだろう。

More not always better with in vitro fertilization
[10/28/2010 ALICIA CHANG, AP Science Writer]


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by technology0405 | 2011-12-20 15:33 | Countries | Comments(0)
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