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ベトナム人に渡航治療が流行

ヘルスケアを求めて国境を越える動きが世界的に起きている中、ベトナムも例外ではない。アジア随一のヘルスケアシステムを誇り、地理的にもベトナムに近いシンガポールへの渡航治療が、ベトナム人の間で流行している。2009年の時点で、シンガポールに来るメディカルツーリスト患者は年間40万人、そのうち1万人はベトナム人だった。

VietSing Healthcareは、シンガポールでの治療を考えるベトナム人のためのコンサルタント業務を行う会社である。代表者のNguyen Ngoc Anhは、渡航治療を患者が希望する場合というのは、複雑な治療や手術が必要なケースが多いという。「自国ではどこに頼ればいいのかわからないという患者がほとんど。渡航先には先端技術と最新の設備がある。実際、何百人もの人々が治療に成功して、正のフィードバックを返している。」

確かに、ダ・ビンチ・サージカル・システム(傷や患者への負担が少ない手術ロボット・システム)やAquilion ONE CTスキャナ(高速・高画質・低被爆の最先端スキャナ)など、世界でも一握りの施設にしかない設備にアクセスできることを考えると、Anhの言葉は間違っていない。ベトナムでは受けられない角膜移植、肝臓移植などの治療も海外でなら可能だ。

しかし、高額な医療費、不潔な病院、闇治療行為、更なる病状の悪化など、メディカルツーリズムにまつわる悪い記事も、最近のベトナムの新聞には掲載されている。どちらが正しいのか。真相はその中間といったところであろう。

「私がインタビューした渡航患者は誰もが、どこかで大きな不安を経験していた。渡航治療はすべての人に合うものではないし、賢明な患者になるためには、決断の前に客観的なデータを検討することだ。」と、ガイドブック『Patients beyond Borders』のアメリカ人著者Josef Woodmanは言う。「渡航治療はレジャーではない。娯楽的要素よりも自分の健康を優先させるべきだ。ビジネス旅行者は自分のことを観光客とは考えない。患者も同様であるべき。」

Singapore General Hospitalの疼痛管理センター長Tan Kian Hian医師は「地元の医師や医療専門家からの情報をしっかり受けること。」とアドバイスする。ただよい治療だけを求めて、早い段階で渡航治療を決断するのは、厄介なことになりかねない。

渡航治療費用は、患者の希望、滞在期間、立ち寄り旅行、治療のレベルや内容によって大きく違ってくる。しかし、目的国への長期間のフライト、医師やスタッフとの度重なる面会、苦痛の伴う治療などの後では、患者が治療後すぐ飛行機で帰国することに医師は反対するだろう。体には休息時間が必要であるし、医師には患者の回復状況を見守ることが必要である。渡航治療にはそうした問題点もある。

アジア内でのメディカルツーリズムの人の動きは、今後ますます活発になるであろう。アジア諸国が協力してデータをとる必要性が高まっている。

Seeking healthcare abroad an emerging trend for Vietnamese
[asiaone Mar 25, 2009]

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by technology0405 | 2011-05-31 13:29 | Countries | Comments(0)
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