人気ブログランキング |

インドの商業的代理出産

インドで盛んな代理出産産業は、女性の生殖労働の商品化を議論する上で興味深い。この問題のコンテクストは「善か悪か」に偏っているが、搾取は確かにある。第一に、「不妊」に対する社会的構造が、遺伝的につながりのある子供を得るために莫大な金を親に払わせている点で搾取的である。第二に、今や数十億ドルのART産業が、自身が負う身体的リスクに無知な代理母を巧みに募集し、彼女らの子宮を利用している点。第三に、同性愛者が子供を持つ手段として歓迎される代理出産だが、インド国内での同性愛は認められていない点、これも明白な差別である。

メディアによると、商業的代理出産を行う代理母は、物乞いなどの社会の最底辺層でも、中流・上流階級でもない。郊外やその近郊に住む不利な条件に置かれた階層に属する人々である。「豊かな暮らし」を切望する彼女たちは、子供に教育を与えること、家を持つこと、事業を始めることを夢見るが、現実は日々の生活のやりくりで精いっぱいである。彼女たちにとって、9か月で3万ルピー稼げる代理母には逆らい難い魅力がある。

商業的代理出産に関しては228th Report of the Law Commission of India (2009)とDraft Assisted Reproductive Technologies (Regulation) Bill 2010 で食い違いが見られた。前者が現実的な禁止を提案したのに対し、法案ではそれを受け入れなかった。また、代理出産を正式な労働として国に認めさせようという動きもある。

商業的代理出産が規制の方向に動いても、ART産業に対する規制の動きは全くない。フェミニストや女権活動家たちは、生殖労働の商品化と経済主体との間のジレンマに取り組んでいる。

The Curious Case Of Commercial Surrogacy
[By Sneha Banerjee , 09 March, 2011, Countercurrents.org]


Copyright(C) 2011 SGRH. All Rights Reserved.
by technology0405 | 2011-05-10 16:30 | Countries | Comments(0)
各国のARTに関する資料や記事を集めています (※ このブログに書かれている情報の信ぴょう性は各自でご判断ください)