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韓国のART規制

韓国では2004年、生命倫理及び安全に関する法律 Bioethics and Biosafety Act が公布された。この法律は配偶子やヒト胚の管理と利用に関する規定であり、ARTを規制するものではなかった。胚の保管は5年まで、性選択の禁止や死者の配偶子利用の禁止、配偶子の売買の禁止などがARTに関係する項目になっている。

2005年にヒト胚性幹細胞捏造事件が発覚し、卵子提供における倫理問題が韓国で浮上した。研究者ファン・ウソクが2002年から2005年の間に、4つの病院と自分の研究チームの女性129人から2061個の卵子を集めていたことが明らかになった。この事件を受け、2008年Bioethics and Biosafety Actに、より詳細な規定が設けられることとなった。

2008年には、保健福祉部がBio-researchに関する法律も改正し、研究用の卵子提供を一人3回までに限定する法案を出した。男性の精子提供は10回まで。提供する女性は出産経験者、卵子・精子ドナーは20歳以上であることも法案に入っている。厚生省はエッグシェアリング制度を提案、余剰卵を他の不妊カップルに提供することで、卵子の違法な取引を防ぎたいと考えている。ドナーとレシピエントの橋渡しをした上で、その記録をする国営の登録機関も検討されている。

この法案では遺伝子検査を受けられる人も拡大される。現法では胚の遺伝子検査は63種類の遺伝子疾患の特定に限られている。新法案では、レイプなどの被害者や近親者間での妊娠の可能性がある場合にも遺伝子検査が認められるようだ。個人の遺伝情報やドナーの匿名性は守られる。

今の生殖補助医療は大韓医師協会や大韓産婦人科学会のガイドラインに沿って行われている。医師協会には「医師倫理指針」があり、56条で商業的代理出産を禁止していたが、2006年に改正、この条項は削除され、代理出産に関する項目はなくなった。

一方、大韓産婦人科学会には「補助生殖術倫理」대한산부인과학회의가 제정한 <보조생식술 윤리지침>(1999년 2월 19일 현재)があり、ART実施の基準となっている。体外受精の対象者は婚姻関係にある夫婦に限っている。非配偶者間の人工授精については、提供の匿名性、提供回数(ドナー一人につき妊娠10回まで)などが定められている。代理出産は非配偶者間の人工授精の実施に準じるとされる。

代理出産を実質的に規制する法律がないことから、医師団体は利他的代理出産を容認していると捉えられることがある。しかし、実際には韓国社会では代理出産はそれほど受け入れられていない。日本人が韓国で卵子提供を受けたり代理出産を依頼しているという内容の報道が2005-2006年ごろには盛んであったが、法律の施行以来、仲介業者の取り締まりは厳しくなされている。

旧Bioethics and Biosafety Act

Bioethics and Safety Act[Revised as of June 5, 2008]  

海外における生殖補助医療法の現状
林かおり

Egg donation limited to 3 times
[Asia Views 21 December ]

Egg Donation Restricted to 3 Times
[The Korea Times 11-25-2008 ]

Return of the Sibaji?:
Rethinking the Issue of Surrogacy in Contemporary South Korea

by Young-Gyung Paik (Korea National Open University, Korea)

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by technology0405 | 2011-03-15 15:50 | Countries | Comments(0)
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