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マレーシアのメディカルツーリズム統計

マレーシアはメディカルツーリズムを国を挙げて推進している。そのプロジェクトの一環として、Malaysia Tourism Promotion Board(MTPB, Tourism Malaysia)が、マレーシアのメディカルツーリズムについての市場データを3年間にわたって集めたものが、2008年に出された。

マレーシアのメディカルツーリズムは1998年以来、年に25.3%の割合で成長し、総収入は37.9%の成長を計上した。(その後の統計では2008年から2009年にかけての成長率は年間15%だった。)患者一人当たりの収入も、1998年の92ドルから2008年には241ドルに上り、2010年までには590ドルになる見通し。主にインドネシアなど医療のインフラが整備されていない国からの患者と、西側諸国の患者が多い。シンガポールの高い外国為替相場や、タイの不安定な政治情勢もまた、マレーシアが選ばれる要因となっている。

マレーシアに来るメディカルツーリストの数は2003年から2009年で4倍の425,500人になり、2010年は519,000人になる見通し。患者の内訳は、インドネシア65-70%、シンガポール12%、日本5-6%、ヨーロッパ5%、インド3%であった。近年は特にアラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビアなど中東諸国の患者が増加している。マレーシア政府もメディカルツーリズムのウェブサイトを立ち上げるなど、全面的にバックアップする姿勢を見せている。

背後には医療の民営化の推進がある。海外の患者を治療する部門を立ち上げてきたのは私立の病院や病院グループである。Gleneagles Intan Medical CentreやPantai Hospitalなどは、その中心的存在。KPJ Medical GroupやMahkota Hospital、Subang Jaya Medical Centerは、旅行会社や宿泊施設とタイアップし、医療パッケージツアーを提供する。

1980年にはたった50しかなかったマレーシアの私立病院の数は、現在223と見積もられ、全体の62%を占める。政府はこの4年間で公立病院を10増やし、全部で140となった。政府の後押しでメディカルツーリストのビザは1か月から6か月に延長され、大病院はベトナムやカンボジアの新市場を開拓しようと考えている。これまでヨーロッパに行っていたアフリカの患者も、医療費の安さからマレーシアに来るようになってきている。

Najib Razak大統領は次のように言う。「マレーシアを世界トップレベルの医療サービス国家にするため、メディカルツーリズムを最優先にする。政府は教育と技術に投資するつもりだ。そうした投資をサポートする規制環境をしっかりさせることが重要である。」

MALAYSIA: Tracking Malaysian medical tourism statistics
[IMTJ 08 September 2009]

Malaysia's Medical Tourism Industry has Healthy Vitals
[Frost & Sullivan 14 Apr 2010 ]


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by technology0405 | 2011-02-08 12:50 | Countries | Comments(0)
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