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精子提供トラブル

精子提供において、病院が「白人男性の精子」を使うつもりで「混血の白人男性の精子」を使用したため、イギリスで白人夫婦の間に黒人の子供が生まれるという出来事が起こった。たとえドナーの見た目が白人であっても混血であれば、子供の見た目は白人、黒人どちらにもなりうる。

ミスを犯したのは、BelfastのRoyal Victoria病院。Williams夫婦はこの病院で精子提供を受け娘を出産し、3年後、同じドナーからの精子提供によって息子を出産した。娘は白人だが息子の見た目は黒人。白人男性の精子を希望していた夫婦は強いショックを受けた。

夫のキースは卵巣嚢胞により精子がない。「私は子供をこの上なく愛しているが、このミスは我々家族に大きな打撃を与えた。人の視線が気になり、家族そろって出かけることもできない。息子は成長するに従い混乱し、学校では人種差別的なあざけりで苦しんでいる。私たちが住んでいるのは、圧倒的に白人の多い地域なので、皆が息子に注目し、あれこれ推測する。」夫婦は精神的苦痛を受けたとして病院に対し訴訟を起こしている。

妻のキャサリンはこう語る。「浮気したの?とか、あなたの息子なの?とか言われると傷つく。子供が大人になって理解できるようになれば本当のことを話そうと考えていたけど、もっと傷つきやすい年ごろに話さなくてはならないでしょうね。どうして肌の色が違うのか、息子にいつも尋ねられるの。病院の言葉だけの謝罪は、私たちには無意味だわ。」

カソリック教徒の親族からの反対を恐れたのと、キースの強い希望で、精子提供を受けた事実は周囲に秘密にされていた。「正直に言うと、子供たちにはずっと知らないままでいてもらいたいと思っていた。精子提供で生まれた子供が、本当の父親を知らないことに苦しむという記事を読んだから。」

キャサリンも「周囲には不妊治療のことを知られたくなかったから、病院のスタッフに念を押したのよ。スタッフは、夫の肌の色や髪と目の色に合わせてドナーを選んだから大丈夫だと言ったわ。」口座記録から不妊治療のことが知られるのを恐れ、キースは現金で治療費を払った。

娘が生まれて2年後、病院側から、余った受精卵の保管期限がもうすぐ切れそうだという連絡を受けた。夫婦は2人目の子供をつくることを決め、同じドナーの受精卵から息子を出産。だが生まれたばかりの息子には地中海人種特有の母斑があり、肌は明らかに暗い色をしていた。

息子が3歳になったとき、病院から初めて提供精子の選択ミスの連絡を受けた。ドナーが混血であること、娘の子供は黒人になる可能性があること、病院側は複数の患者にこのドナーの精子を使っており、他の患者からの警告で発覚したことが説明された。病院側とは7年経った現在も法廷で闘争中。

病院が何人の患者にこのドナーの精子を使ったのかは明らかにされていない。今回は病院側のミスだが、インターネットでドナーの写真付の情報から精子や卵子を買うような場合にも、起こる可能性の高い出来事であると思われる。

Why am I dark, daddy? The white couple who had mixed race children after IVF blunder
[Mail Online 13th June 2009]


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by technology0405 | 2010-12-10 11:38 | Countries | Comments(0)
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