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Cross-border Reproductive Careに関する調査研究

ESHRE(ヨーロッパヒト生殖会議)は、安全で有効な治療を確保するため国境を越えた生殖医療(Cross-border Reproductive Care)についての国際調査を2008年から開始した。その成果の一部。

1.Is cross-border reproductive care a problem, and for whom?
[BioNews 01 September 2009]
ESHRE's Taskforce for Cross-border Reproductive Careの取りまとめ役Dr Francoise Shenfieldが、2↓の論文について書いた記事。「procreative tourism」などの言葉から受ける否定的なイメージを避けるため、海外での不妊治療を指してESHREは「cross-border reorpductive care」という言葉を使用。

2.Cross border reproductive care in six European countries
[Human Reproduction, Vol.00, No.0 pp. 1–8, 2010]
ESHRE(ヨーロッパヒト生殖会議)のCross Border Reproductive Care(国境を越えた生殖医療)専門調査会による論文
<調査>6か国から1230例を入手。この内訳は29.7%がベルギー、20.5%がチェコ共和国、 12.5%がデンマーク、5.3%がスロベニア、15.7%がスペイン、16.3%がスイスからの報告。患者の出身国は49か国に及んだ。患者の3分の2が4か国の人間で占められており、イタリア(31.8%)、ドイツ(14.4%)、オランダ(12.1%)、フランス(8.7%)となっている。患者全体の年齢幅は21-51歳、平均は37.3歳だった。69.9%が結婚しており、90%が異性愛者。他国に生殖医療を受けに行く理由は国によって違い、法的理由を一番に挙げたのはイタリア(70.6%)、ドイツ(80.2%)、フランス(64.5%)、ノルウェー(71.6%)、スウェーデン(56.6%)だった。自国より治療へのアクセスが容易という理由を挙げたのはイギリスの患者が34.0%と最も多かった。どの国民にとっても医療の質は重要な要素だった。
<結論>自国の法的規制を逃れるために他国へ生殖医療サービスを求める人が多いこと、そうした人への支援にばらつきがあることがデータからわかる。専門家による、国境を越えた基準の設定が必要。

3.ESHRE: Is IVF good value for money? Why funding ART is good fiscal policy
[ADVFN 2010/06/09 ]

4.The impact of cross-border reproductive care or 'fertility tourism' on NHS maternity services.
[BJOG 2009;116:1520–1523.]
(イギリス)国内と国外での不妊治療の、多胎妊娠における比較。国外に出て不妊治療を受ける方が多胎妊娠する可能性が高く(移植できる卵子の数の制限が緩い)、減数手術を受ける割合も国内に比べて低い。

5.What's driving UK fertility tourism? First study published
[Progress Educational Trust 11 July 2010]
イギリスのDe Montfort大学によるcross-border reproductive careの調査。51人にインタビュー。71%が配偶子提供を求めて海外に行っており、そのうち46%は卵子提供、12%が精子提供、10%が両方の提供を受けた。


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by technology0405 | 2010-08-27 12:24 | Materials | Comments(0)
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