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タイの代理出産・現状

2010年5月に代理出産を規制する初の規制法案がタイで通過したが、これが法律として成立する時期は未定である。タイはインドと並んでメディカルツーリズムの2大受け入れ国であるが、代理出産の数に関しては、インドがタイをはるかにしのいでいる。

その最大の原因は、代理出産で生まれてくる子供の位置づけである。タイでは、代理出産に関する法律がないため、代理出産で生まれた子供はThai Civil and Commercial Codeによって、出産した女性(代理母)の子供として登録される。一方インドでは、出生証明書の母の欄には依頼者の女性の名前が記載される。

つまり現状では、タイの代理母に生んでもらった子供を自分の子供にするには、タイの法律に沿った養子縁組が必要になる。外国人がタイの子供を養子にするのは the Child Adoption Act of 1979によって認められているが、国の機関であるthe Child Adoption Board of Thailandの認可を受け(タイでは民間の養子縁組は禁止)、多くの書類を提出しなければならず、時間がかかる。

こうした煩雑さを解消するためか、タイの業者が紹介する代理母は「子持ちで独身」の女性のみの場合が少なくない。代理母が結婚していれば出生証明書の欄には代理母とその夫の名前を載せなくてはならないが、代理母が独身であれば、母親の欄に代理母の名前、父親の欄に依頼者夫婦の夫の名前を載せることができるからだ。代理母が「父親に子供の権利を渡す」という契約書にサインすれば、依頼者夫婦は、夫の子供として赤ん坊を母国に連れて帰ることができる。(国によっては養子縁組が必要な場合もある)

インドでは、夫がいる女性でも代理母になるのに対し、タイでは、正式に結婚している女性は代理母としての需要が少ないのかもしれない。新法案では、代理出産で生まれた子供は依頼者の嫡子とされる、仲介業者や代理母への金銭的報酬が禁止される、代理母は既婚者とし、夫の同意を得るものとする、などの内容が含まれており、これが成立すればタイの代理出産の状況は大きく変化するかもしれない。(M)

Surrogacy and Adoption in Thailand
[HG org. July 16, 2010]

タイの養子縁組手続き
Inter-Country Adoption in Thailand
[SIAM legal]

メディカルツーリズム・エージェンシーのページ
Q & A From and About “The Infertility Doctor”
[Medical-Tourism-in-Thailand.COM ]


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by technology0405 | 2010-08-24 12:15 | Countries | Comments(0)
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